「一貫性」と「統一性」という言葉をご存知でしょうか?「一貫性」と「統一性」はどちらも同じ意味だと覚えている人が多いかもしれませんが、実は違いがあります。そこで本記事では「一貫性」と「統一性」の意味と使い方の違いを解説していきます!
「一貫性」・・・「最初から最後まで同じ考え方、方針、態度を貫き通すこと」 「統一性」・・・「まとまりがあって、きちんとしていること」
「一貫性」は「いっかんせい」と読みます。 「一貫」の意味は「同じ考え方や方法を保ち続けること」です。 「一」は「それだけ」という意味で、「一意」「専一」という熟語が使われています。 「貫」は「つきとおす」という意味で、「貫通」「貫徹」などの熟語があります。 「物事のある性質や傾向があること」を表す「性」をつけて「一貫性(いっかんせい)」とすることで、「最初から最後までずれがない状態である、同じ一つの考えや態度を持続する」という意味になります。 「一貫性」は人の性格、言動、物事の状態を表す場合に使うことができます。 例えば、「彼女の考えは一貫性があってはっきりしている」ならば「初めから終わりまで一つの考えを貫いている」というニュアンスになります。 「一貫性がある人」というのはどのような時でも態度や考えが変わらないため、他者から信頼を得やすく評価されます。 一方で、「一貫性がない人」は考えがコロコロ変わるため、信頼をなくしやすいです。
というような使い方をします。
例文
「統一性」は「とういつせい」と読みます。 「とういちせい」とは読まないので注意してください。 「統一」の意味は「ばらばらになっているものを一つにする、多くのものを一定のものにまとめること」です。 「統一性」とすることで、「まとまりがあって、乱れのないこと」を意味します。 「統一性」は「統一性がある」「統一性を保つ」などとポジティブな意味としてではなく、「統一性がない」「統一性に欠ける」などとネガティブな意味合いで使うことがほとんどです。 「統一性がない」ならば、「バラバラである」「まとまりがない」という意味になります。
というような使い方をします。 「統一」「統一感」という形で使うこともあります。「一つにまとめる」という意味で、「精神を統一する」「統一感のある部屋にする」などと使います。 「統一性」が否定的に用いることが多いのに対して、「統一」「統一感」は肯定的な表現として用いることができます。
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