「色々」と「様々」という言葉をご存知でしょうか。「色々揃っている」「様々なものがある」と使います。日常会話でも使うことが多い表現ですよね。では、「色々」と「様々」に違いはあるのでしょうか。同じように使うため、違う点はないと思ってしまいますよね。ただ、両者には区別するポイントがあるので、しっかりと意味を知っておけば適切に使うことができます。そこで今回は「色々」と「様々」の使い分けについて解説していきます。正しく意味を知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
「色々」
「様々」
「色々」と「様々」は置き換えが可能ですが、二つを区別する方法があります。 「色々」は「種類がたくさんあること」にポイントを置いていて、「様々」は「それぞれが異なっていること」にポイントを置いています。 例えば、「鍋専門店では色々な鍋メニューがある」「和食レストランには様々なメニューがある」と言います。 鍋専門店は色々な味の鍋メニューが揃っているので、「色々」となります。 和食レストランは鍋以外にも、ありとあらゆるメニューが揃っているので「様々」となります。
「色々」は<いろいろ>と読みます。 「色々」の意味は、
です。 「色々」は「色(いろ)」が由来しています。赤・青・黄が混ざって他の色が誕生することから、色や状態が異なるものを「色々」と表すようになりました。 例えば、「色々と申し訳ありませんでした」だったら、関係している全ての物事に謝罪していることを表します。 また、「色々とご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」といったように、何について謝っているかを付け加えると、自分の思いをより伝えることができます。 主に、「色々な◯◯」「色々と◯◯をする」「その他色々」と使います。 「色々な」は音が変化して「いろんな◯◯がある」と使われることもあります。 「色々」は話し言葉として使うことが多いので、ビジネスシーンや文書で使うことは少ないです。
例文
「様々」は<さまざま>と読みます。 「様々」の意味は「おのおの異なっているさま」です。 「様」は「ありさま、かたち」を意味します。 「様々」はただ種類がたくさんあることだけでなく、それぞれのものが違っていることを表す場合にも使います。 「様々の◯◯」「様々な◯◯」「様々◯◯する」と使います。他にも、「人様々」「皆様々」と名詞に直接付けて使うこともできます。 「様々」は文章で使われることが多いので、話し言葉として用いるとやや堅い印象を与えてしまいます。 「様々」を「さまさま」と読む場合は、「感謝すること」を表します。「お天道様様」「上司様様」といったように、人や物事を表す語に付けます。
例文
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