「什器」「備品」「家具」の違いはわかりますか?どれも意味が似ていますが、微妙に違いがあります。そこで今回は「什器」「備品」「家具」の使い分けについて解説していこうと思います。
家においては、生活のためのたんすや机などの「家具」を含む日常生活で使用される道具、食器などを「什器」といいます。 店舗や展示会などにおいては、陳列棚や椅子や電子機器などの「備品」を含めたディスプレイ器具などを「什器」といいます。
「什器」は「じゅうき」と読みます。 辞書などに載っている本来の意味は、「日常生活で使用される道具、食器や家具」の意味があります。 しかし、一般的には「店舗やショーケースなどで商品やカタログなどを陳列・設置・展示などするための器具・器材」といった意味でよく使われています。 陳列棚やワゴンのことです。 「什(ジュウ)」という字は、十人の兵隊を表す形声文字です。 そこから「10を単位として数えなければならないほど多いこと、雑多なこと」といった意味を持ちます。 そのため「たくさんある器(うつわ)」を什器(ジュウキ)と表すようになり、「食器(全般)や家具」といった意味になりました。
「備品」とは、「会社や学校などで、必要なものとして備え付けてある物品」のことです。 椅子、机、キャビネットなどの什器、電子機器など、会社で使用するもののうち耐久年数が1年以上で、長期間にわたりその形状を変えずに繰り返し使用できるものを「備品」といいます。 1回限りで使い切ったり使うにつれ量が減ってしまう文房具や紙類などの「消耗品」と区別されます。 ただ、企業によっては「消耗品」なども含め、業務に必要なものとして備え付けてあるもの全般を「備品」ということがあります。 例えば「備品の在庫チェック」をする際に「紙やペン、トイレットペーパー」なども含まれていることが多いでしょう。
「家具」は「室内に備つけ、日常使用する道具類の総称」のことです。 生活のために家に備えておく、たんすや机、椅子などを指します。 家財道具のうち家の中に据え置いて利用する比較的大型の道具類、または元々家に作り付けられている比較的大型の道具類をさす。 そのため会社や学校に置いてある机や椅子は「家具」とは言いません。 例え全く同じテーブルであっても家で生活のために使うものであれば「家具」であり、会社などで業務ために使うのであれば「備品」となります。