「お変わりありませんか」という表現は皆さんご存知だと思います。「お変わりありませんか」はビジネスメールや年賀状だけではなく、日常生活で友達に対しても使うことができる大変便利な言い回しです。今回は「お変わりありませんか」の正しい使い方、後に続ける文章、返し方などを徹底解説していきます。
「お変わりありませんか」は、「状況に変わりはありませんか問う言葉」です。 「お変わりありませんか」は、「変わり」という言葉に、尊敬をあらわす接頭語の「お」と「ありませんか?」という丁寧語を組み合わせている表現です。 久しぶりに会った人に対して挨拶として使用されます。 相手の健康状態をはじめとする、家族のことといった周りの環境の変化すべてを、この一言で問うことできます。
暫く連絡をとっていなかった相手に久しぶりにメールや手紙で連絡をとるという場合にも「お変わりありませんか」と使用することができます。 相手が健康で元気に過ごしていることが確実であるならば、「お元気ですか」とストレートに聞いても問題ありませんが、そうではない場合は「お変わりありませんか」と相手の様子を聞いてみるほうが良いと言えるでしょう。 例えば、 「ご無沙汰しております。昨年は披露宴に足をお運びいただきありがとうございました。その後お変わりありませんか」 「ご無沙汰しておりますが、お変わりありませんか」 というように使用します。 その他にも、「皆様お変わりなくお過ごしでしょうか」というような言い回しをすることも可能です。
普段、遠くに住んでいてなかなか会えない人や、滅多に連絡をとらない相手に一年に一度、年賀状を送るという場面は非常に多くありますよね。 「お変わりありませんか」は、こういった場合の「年賀状での挨拶」にも使用できる言葉です。 例えば、 「新年あけましておめでとうございます。日頃はご無沙汰ばかりで申し訳ございません。ご家族の皆様はお変わりなくお過ごしでしょうか」 「新年あけましておめでとうございます。お元気でお過ごしのことと存じますが、お変わりありませんか」 「よき新春をお迎えのことと存じます。皆様お変わりないですか」 というように使用します。
「お変わりありませんか」は友達に使用するに堅苦しさがありますよね。 友人に対してであれば、「変わりないですか」「元気でやってますか」などカジュアルな口語を使用して相手の状況を伺うほうが自然であると言えるでしょう。 しかし、年賀状などかしこまった文面であれば、親しい友人関係であっても「最近会えていないけど、その後お変わりないですか」というように丁寧な言い回しをしても違和感ありません。 久しく会っていない親しい友人であれば、「今年こそ時間を合わせて食事にでも行きたいね」というような「会いたい」という気持ちを添えると印象がいいです。
「お変わりありませんか」はすでに正しい敬語表現です。 「ありません」が「ない」の丁寧語です。 よって、「お変わりありませんか」でも問題なく目上の人に使うことができます。
「お変わりございませんか」とするとより丁寧になります。 ない < ないです < ありません < ございません の順でより丁寧になります。
「お変わりございますでしょうか」といったように、「ございますでしょうか」という言い回しをするのは誤用です。 「ございますでしょうか」は、「ございます」という丁寧語に「でしょうか」という丁寧語を重ねて使用しているため、二重敬語になります。
「お変わりありませんか」は、相手の状況を伺うフレーズです。 相手の状況を伺った後には、、こちらの状況を伝えるような文章を添えると、相手にも自分たちが元気に過ごしていることを伝えることができます。 例えば、 「私は最近趣味でジョギングを始め、日々体力づくりに勤しんでおります」 「息子も早いもので5歳となり、七五三を無事に終えることができました」 というように、元気で過ごしている様子を具体的に書いて伝えてもいいでしょう。 あまり親しくないというような間柄である場合は、「私共は家族皆、元気に過ごしております」というようにサラッとした報告で十分です。 「おかげさまで、元気にすごしております」というような言い回しを使用すると丁寧です。
「お変わりありませんか」と相手の状況を伺ったあとは、ご無沙汰してしまったことをお詫びする一文を入れるといいでしょう。 「心ならずもご無沙汰をしてしまい大変申し訳ございません」 「長らくご無沙汰いたしまして大変申し訳ございません」 というように一言添えるとしばらく連絡をとれなかった事に対する申し訳ない気持ちを相手に伝えることができます。 厳密に決まっているわけではありませんが、連絡をとってない期間がだいたい2〜3月続いている場合にはお詫びの言葉を述べたほうが印象がいいと言えます。 逆に、1ヶ月以内に会ったり連絡をしている場合には不自然ですので注意しましょう。
親しい間柄である人に「お変わりありませんか」と問われた場合の返しの例として、「元気でやっております」という一言を述べることがあげられます。 また、「元気でやっております」という一言とともに、自分の近況を楽しく述べることで、自分の元気であるという事情を伝えることができるだけでなく、会話を広げることもできます。 「お変わりありませんか」の続ける文章で説明した内容と重複してしまいますが、最近始めた趣味の話や、家族の話などを伝えると良いでしょう。 さらに、「○○さんもお元気ですか」というように相手の状況を聞き返すことで、相手に対する気遣いの気持ちを伝えることができて好ましいです。
ビジネスシーンで「お変わりありませんか」と言われた場合は、業務的な連絡である場合も多いので、つらつらと自分の近況を述べてしまうと相手を困らせてしまう可能性が高いです。 ビジネスシーンでは、「お陰様で元気に過ごしております」など簡単にさらりと自分の近況を伝え、さらに「お心遣いありがとうございます」といったように、気にかけてくれたことに対するお礼を述べると印象がいいでしょう。 とくにビジネスメールでは、相手に時間を取らせないためにも、すぐに内容を理解してもらえるような書き方をすることが重要であるため、無駄な話を省きあっさりとしているほうが好ましいといえます。
「お変わりありませんか」に一番近い英語表現は「How have you been?」になります。 直訳すると「今までどうでしたか」になります。これは久しぶりにあったときに使う挨拶の表現です。 「How are you?」「How you doing?」などと表現しても、もちろん問題ありません。
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「お変わりありませんか」は中国語で「你身体好吗?」となります。 直訳すると「あなたの体はいいですか」となります。つまり、これは会った相手の体を配慮する挨拶文で、ネイティブがよく使う表現です。
「お変わりありませんか」は韓国語で「잘 지내시죠?」となります。