「改訂」と「改定」は、どちらも「かいてい」と読む同音異義語です。「改訂」の意味は、文章などの不備な点を改めて正すことです。例えば「誤字を直して改訂版を作る」などと使います。「改定」の意味は、新しく定め直すことです。例えば「条約を改定する」などと使います。
「改訂」は、「誤りをなおす」という意味のある「訂」を使用している言葉なので、「なおして改める」という意味合いのある言葉になります。 一方の「改定」は、「改めて定める」という意味の言葉で、「古いものを新しくする」というような意味合いになります。 つまり、「改訂」は「元の書物・文章などの不備などなおして改める」ということで、「改定」は、「まったく新しいものに変えること」という違いがあります。
「改正」は「かいせい」と読みます。 「改正」の意味は「不適当なところ・不備な点を改めること」です。 主に、法律や制度を改めるというような場面で使用する言葉です。 〇「改正」を用いた例文 「憲法改正にむけて政治活動を行っている」 「利用規約が改正され、家族であっても本人以外は会員証を使用してはいけないということになった」 「春には電車の大幅なダイヤ改正が行われる」
「訂正」は「ていせい」と読みます。 「訂正」の意味は「言葉や文字の誤りを直すこと」です。 書き間違いや、間違った発言をした際に、正しくするという意味で使用される言葉です。 〇「訂正」を用いた例文 「間違えた日付が記載されていたので、訂正させていただきました」 「書き間違いがあった場合は、訂正印を押してください」 「言い訳をするわけじゃないけど、誤解が生じているきがするので訂正させてください」
「修正」は「しゅうせい」と読みます。 「修正」の意味は「不十分・不適当と思われるところを改め直すこと」です。 「間違えていたり、不十分なところを正しく治すこと」を「修正」といいます。 〇「修正」を用いた例文 「軌道修正させるにはだいぶ時間がかかりそうだ」 「誤字をしてしまったので修正テープを使って書きなおした」 「修正作業をしてくれたスタッフには感謝しています」
「校閲」は「こうえつ」といいます。 「校閲」の意味は「や原稿を読み、内容の誤りをただしたり、不足な点を補ったりすること」です。 〇「校閲」を用いた例文 「作家の書いた文章を校閲する仕事をしています」 「頭の良い人じゃないと校閲はできないと思う」 「校閲の担当者に誤字を指摘されることが多々あった」
「是正」は「ぜせい」と読みます。 「是正」の意味は「悪い点をなおして正しくすること」です。 「不都合なことや誤っている点をなおす」というような場面で使用されます。 〇「是正」を用いた例文 「両親のコネによる不正入学を是正した」 「不平等な世の中を是正したいと常日頃から思っていた」 「友人として、彼の最近の行いを是正したい」
「更新」は「こうしん」と読みます。 「更新」の意味は「古いものが新しく改まること」 「内容が更新された」というように、「新しいものをあらためる」といった場面で使用される言葉です。 〇「更新」を用いた例文 「利用規約の内容は定期的に更新されますのでご確認をお願いいたします」 「ウィキペディアに書かれている内容が更新されていた」 「次の試合では記録更新を狙っています!」
「変更」は「へんこう」と読みます。 「変更」の意味は「決められていた事柄などを変えること」です。 「時間を変更する」というように、物事を変え改める場面で使用する言葉です。 〇「変更」を用いた例文 「引っ越しをしたので住所変更の手続きをしなければならない」 「天候によってはスケジュールの変更がありますのでご了承ください」 「節約のために携帯電話の料金プランを変更した」
「改訂」は「かいてい」と読みます。 「改」は、音読みで「かい」訓読みで「あらためる・あらたまる」と読みます。 「改」には「あらためる」「しらべる・調査する」という意味があります。 「訂」は、音読みで「てい」訓読みで「ただす・さだめる」と読みます。 「訂」の意味は「ただす」「はかる」「相談する」です。
「改訂」の意見は「書物・文書などの不備な点を改めて正すこと」です。 「改訂」と「改定」の違いでも説明したように、「改訂」は「訂」という漢字が使用されています。 この「訂」という漢字には「ただす」という意味が含まれており、「文字や文章の誤りを正す」という意味が含まれています。 つまり「改訂」は、元々あるもの制度や規則の誤りや、不備な部分を改めるという意味の言葉です。 「改訂」は、書物や文章の誤りをなおすという場面で使用することができます。 例えば、「筆者によって改訂された」という使い方をすると「筆者が文章の誤まりを直した」という意味合いになります。
「改訂」は書籍の「改訂版」というように使用されます。 一番初めに印刷された書物の最初の版を「初版」といいますが、例えば誤字や不備があった部分を修正して再び出版されたものを「改訂版」といいます。 注意が必要なのは、書籍の「かいていばん」は「改訂版」「改定版」両方が使用できるということです。 初版から「内容の一部を変更して再び刷ったもの」は「改定版」と書き表します。
「改定」は「かいてい」と読みます。 「改」は「改」は、音読みで「かい」訓読みで「あらためる・あらたまる」と読みます。 「改」には「あらためる」「しらべる・調査する」という意味があります。 「定」は、音読みで「てい・じょう」訓読みで「さだめる・さだまる・さだか」と読みます。 「定」には「さだめる・きめる」「しずめる」「おちつく」というような意味があります。
「改定」の意味は「新しく定めなおすこと」です。 「改定」とは、「改めて定める」ということです。 「改める」とは、「古いものを新しいものに変える」というような意味があり、「定める」とは「よるべきものとして、ある決まりをつくること」です。 したがって、「改定」とは「すでに定められていた制度や規則などを改めて定めること」という意味になります。 例えば、「バス料金が改定された」という使い方をすると、「バスの料金を新しく定めなおした」という意味になります。
「改定」は「法律や制度」に使用する言葉です。 法律や制度は、文章を訂正するのではなく「改めて変えるものなので「改訂」ではなく「改定」を使用します。 しかし、法律など法令が書かれた書籍などにおいては、文章を改めるということで「改訂」を使用するというように、場面によって使い分ける場合もあります。
「改訂(かいてい)」とは、書物や文章などの不備な点を改めて直すことです。 「改定(かいてい)」とは、新しく定めなおすことです。 例えば「法律をかいていする」であれば、「改定」を使います。