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「佳境」の意味、使い方、類語、英語を紹介「佳境を迎える/佳境に入る」とは?

「佳境」の意味、使い方、類語、英語を紹介「佳境を迎える/佳境に入る」とは?

「佳境」という言葉をご存知でしょうか。「佳境に入る」「佳境を迎えた」など、耳にすることも多い言葉だと思いますが、正しい意味や使い方は理解しているでしょうか。 今回は、「佳境」の正しい意味と使い方を例文付きで説明していきます。また、「佳境」を使用する際の注意点の解説や、類語・対義語なども例文付きで紹介します。 英語表現も紹介しますので是非参考にしてみてください。

「佳境」の読み方・熟語の構成

「佳境」の読み方は「かきょう」

「佳境」は「かきょう」と読みます。 「佳」の訓読みは「よい」、音読みは「カ」 「境」の訓読みは「さかい」、音読みは「キョウ」 になります。

「佳境」の熟語の構成は「佳い境」

「佳境」は、「佳い境」という二つの意味の漢字が使われている熟語です。 「佳」は「すぐれている・美しい」という意味があり、出来栄えの良い作品という意味の「佳作」といったような熟語にも使われている感じです。 「境」には、「場所・地域」または、「人の置かれている状態・心の状態」という意味があります。 つまり、「佳い境」というのは、「良い場所」という意味で、「佳境」は上の字が下の字を修飾している熟語です。

「佳境」の意味・語源

「佳境」の意味[1]最も興味深い場面

「佳境」には二つの意味があります。 まず一つ目は「最も興味深い場面」という意味です。 演劇など、物語の一番興味を感じさせられる場面を意味しています。 この場合は、「佳境に入る」や「佳境を迎える」というような言い回しをします。

「佳境」の意味[2]景色の素晴らしい場所

「佳境」の二つ目の意味は、「よい場所」です。 「佳境」は熟語の構成でも説明したように、「佳い境」という意味の熟語です。 そのまま「よい場所」、「景色のすばらしい場所」という意味で使われることがあします。

「佳境」の語源は「サトウキビ」

「佳境」の語源は、「サトウキビ」にあると言われています。 「サトウキビ」とは、砂糖の原料であるイネ科の植物のことですが、「サトウキビ」は先端から食べ進めると、根元にむかってどんどん甘くなっていきます。 サトウキビの甘い部分から食べる人が多かった中、先端からたべ進めていた中国の画家が、その理由を問われ、「だんだん佳境に入る」から(徐々に甘くておいしい部分に近づいてくるから)と言い表したことが語源だと言われています。

「佳境」の使い方・例文

「佳境」はドラマや物語などで使われる

「佳境」は、ドラマや物語などで多く使われる言葉です。 ドラマや映画などを見ていると、最後のシーンに向けて1番盛り上がってくる重要なシーンがあると思いますが、そのような場面を「佳境」といいます。 1番の見どころということです。 この場合、「佳境に入る」や「佳境を迎える」といった言い回しをすることがほとんどです。

「佳境」を用いた例文 「毎日見ていた連続テレビ小説も佳境へ突入し少し寂しいい気持ちだ」 「ヒューマンドラマでは佳境で泣いてしまうこともしばしば 「このサスペンスドラマは佳境部分でも犯人の予想をつけることができなかった」

「佳境を迎える」の意味は「物事が最後に近い段階に入ること」

「佳境を迎える」の意味は、「物事が最後に近い段階にはいること」です。 「佳境」とは、物語や演劇の盛り上がる場面を意味しているので、正確には「物語が重要な見せ場を迎えた」というような意味合いになります。 しかし、近年では「決勝戦にむけての練習も佳境を迎えた」といったように、「できごとや、物事の最終段階」というニュアンスをもたせた使用の仕方が多くされるようになりました。

「佳境を迎える」を用いた例文 「毎週楽しみにしていた連続ドラマもいよいよ佳境を迎えている」 「物語も佳境を迎えいよいよ目が離せない展開となってきた」 「文化祭当日まで残り1週間をきり、準備も佳境を迎えていた」

「佳境に入る」の意味は「最も興味深い所にさしかかること」

「佳境に入る」とは、「物語や演劇などが最も興味深いところに入ること]です。 物語や演劇見ている人が一番気になる見せ場・良い場面に入っていくことを意味しています。 また、上記でも説明している通り、近年では物語に限らず、ビジネスシーンなどでも「最終段階・最盛期」という意味で使われることが多くなっています。

「佳境に入る」を用いた例文 「物語が佳境に入った時の大きな爆発音で目が覚めた」 「ストーリーが佳境に入った途端、思いもよらない展開となり驚いた」 「店舗拡大のプロジェクトも佳境に入り、オープン当日を待つのみとなった」

「漸入佳境」の意味は「だんだん興味深い部分にさしかかること」

「漸入佳境」は「ぜんにゅうかきょう」と読みます。 「漸入佳境」の意味は「話や状況がだんだん興味深い部分にさしかかること」です。 「漸」には、「だんだんと・しだいに」といった意味があり「漸入」で「だんだんとその段階に入る」ということを指す言葉になります。 つまり、「漸入佳境」は「だんだんと佳境にさしかかる」という意味になります。

「漸入佳境」を用いた例文 「来月発売の最新刊は、漸入佳境のストーリーとなっている」 「序盤は物足りなさがあったが漸入佳境となり目が離せなくなった」

「佳境」の使い方の注意点

「佳境」を「終わり」という意味で使うのは誤用

「佳境」を「受験に向けての勉強もやっと佳境にはいり、疲れがどっとでた」といったように、「終わり」という意味で使うのは誤用です。 「試験当日を明日に控え、受験勉強もいよいよ佳境を迎えた」といったように、「勉強もいよいよ最終段階である」といったような意味合いで使用することは間違っていません。

「佳境」を「忙しい」など状況が悪いという意味で使うのは誤用

「佳境」を「忙しい」という意味で使用することは誤用です。 特にビジネスシーンなどで、「大きな会議の準備が佳境に入ってしまった為休みがなかなか取れない」といったように、」「忙しいので~」というような誤用をしてしまう人が多いです。 物語や演劇などの場面について使用する以外は、「最終段階」や「最盛期」というニュアンスで使われるということを忘れないでください。 「佳境」はマイナスの意味では使用されないと頭に入れておくとよいでしょう。

「佳境」の類語・言い換え

最高潮

「最高潮」は、「さいこうちょう」と読みます。 「最高潮」の意味は、「感情や状態が最高に高まること」 す。 例えば、「緊張」という感情にたいして、1番緊張しているという場面に、「最高潮に達した」などの言い回しをします。

○「最高潮」を用いた例文 「開演5分前、緊張は最高潮に達していた」 「まさに最高潮の気分です!」

全盛期

「全盛期」は、「ぜんせいき」と読みます。 「全盛期」は「人気や実力が最もありあり、活発で、この上なく盛んな時期」という意味です。 例えば、芸能人の人気に対して「一番人気があったのは10年前だ」と言いたい場合に、「あのグループの全盛期は10年前だ」というような言い方をします。

○「全盛期」を用いた例文 「長い下積み時代を経て、ついに全盛期を迎えたのだった」 「お店の全盛期には1日も休まず営業をしていた」

絶頂

「絶頂」は「ぜっちょう」と読みます。 「絶頂」の意味は「物事の程度の極まったところ・最高の状態」または、「山の最も高いところ」という意味があります。 「絶頂に達する」や、「絶頂を迎える」というような使い方をします。

○「絶頂」を用いた例文 「あの時代は彼も人気絶頂だった」 「バブルの絶頂期は今の倍の年収があった」

ピーク

「ピーク」の意味は、「物事の最高潮・絶頂」という意味です。 例えば、「お店が一番混む時間」という意味で、「この店のピークはお昼にやてくる」といった使い方をします。 「ピークに達する」などの言い回しがあります。

○「ピーク」を用いた例文 「飲食店はお昼にピークがやってくるのでお昼時の電話連絡は避ける」 「3年前をピークにお店の売り上げはさがる一方だった」

見せ場

「見せ場」の意味は、芝居などで、役者が得意とする芸を見せる場面・見るだけの価値がある場面」です。 一般的に、物語の一番重要なシーンや、面白い場面を「見せ場」といいます。 また、「人生最大の見せ場がやってきた」よいったような、「物語以外の重要な場面」にも「見せ場」という言葉は使われます。

○「見せ場」を用いた例文 「この映画の最大の見せ場は子役が涙するシーンである」 「春以降、見せ場がなく絶不調の期間が暫く続いた」

山場

「山場」は「やまば」と読みます。 「山場」の意味は、「進行する物事のもっとも重要な場面」です。 「山場を迎える」というような使い方をします。

○「山場」を用いた例文 「物語も山場にさしかかり、ハッピーエンドに向けて動きだしていた」 「就職活動が人生の山場だったのだと思う」

クライマックス

「クライマックス」の意味は、「緊張・興奮・感動などが最も盛り上がった状態・最高潮」です。 主に、劇や物語などの一番盛り上がる展開の頂点、結末に向けての分岐点のことをいいます。 例えば、「物語のクライマックス」といえば、「物語の一番盛り上がる場面」ということになります。

○「クライマックス」を用いた例文 「こんなに感動のクライマックスがまっていたなんて思いもしなかった」 「文化祭のクライマックスでスペシャルゲストが登場した」

「佳境」の対義語

場末

「場末」とは、「都心から離れた場所・繁華街から離れた粗末な場所」のことです。 「場末」は主に、「場所」を指す言葉ですが、「人物」を指す場合もあります。 人物を指している場合には「人気のあった人が衰退した状態」という意味になります。 「一番の見どころ」や「最盛期」という意味で使われている「佳境」とは反対の言葉です

「場末」を用いた例文 「何もないと思っていた場末にもまだお店が残っていた」 「土地の安さから場末に家を買ってしまったにであった」 「彼も今では場末だが、昔は大人気のタレントであった」

盛り下がる

「盛り下がる」の意味は「勢いがなくなること・減退すること」です。 「がっかりして興味を失う様子」を言い表しています。 「佳境」は「一番興味深い場面・盛り上がる場面」を意味しているので、「盛り下がる」は「佳境」の反対の言葉です。

「盛り下がる」を用いた用例 「余計な一言を発言してしまったせいで、場の空気が盛り下がってしまった」 「序盤は楽しめたのだが、ありきたりな展開に視聴者の気持ちは徐々に盛り下がる」

日常的

「日常的」の意味は、「いつもと変わらない様・毎日繰り返されていること」です。 「普段」や「常日頃」という意味のある「日常」に、「的」という接尾時がつかわれている漢字です。 例えば、「日常的に練習をする習慣がついている」といった使い方をすると、「常日頃から練習する習慣がついている」というようになります。 「佳境」は、「盛り上がる・一番重要なシーン」という意味で使われるので、「普段から・いつも通りに」という意味である「日常的」は反対の言葉です。

「日常的」を用いた例文 「慣れた手つきを見ると、日常的に行われていたことがうかがわれる」 「実は、日常的にな会話の中に秘密が隠されていた 「とても驚いたが、彼らにとっては日常的なことだったようだ」

「佳境」の英語は「climax」「peak」

「佳境」は英語で「climax」「peak」になります。 「佳境に入る」は「◯◯ reach its climax」になります。直訳すると「◯◯がそれのクライマックスに達する」です。

The movie reached its climax.

映画が佳境に入った。

さいごに

「佳境」のまとめ

「佳境」について理解できたでしょうか? ✓「佳境」は「かきょう」と読む ✓「佳境」の意味は「最も興味深い場面」または「よい景色の場所」 ✓「佳境」を「忙しい」などマイナスの意味合いで使用することは誤用 ✓「佳境」の類語は「クライマックス」・「ピーク」など

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