「よろしいですか」は相手に何か確認とる場面で日常生活でも使用することの多い言葉だと思いますが、皆さんは「よろしいですか」の正しい意味と使い方をご存知でしょうか。今回は、「よろしいですか」の正しい意味や使い方をご紹介します。また、「よろしいですか」と言われた場合の適切な返答の仕方や類語表現、英語も紹介しますので参考にしてください。
「よろしい」は「よい」の丁寧語にした言葉で、「よろしい」の意味は
となります。 「ですか」は助動詞の「です」に、終助詞の「か」の付いたものですので、疑問や質問の意味となります。 つまり、「よろしいですか」は、何かの許可をとったり、確認をする場面で使用する「いいですか」という言葉を丁寧にした表現です。
「よろしいですか」は漢字で表記すると「宜しいですか」と書くことができます。 しかし、「よろしいですか」を「宜しいですか」と漢字で表記されることはあまりなく、一般的には、「よろしいでしょうか」とひらがなで表記することが多いです。 元々「よろしく」は、相手に便宜をはかってもらう時などに、適切な配慮を願ったり期待したりして言う語です。そこから「宜」をとって、「宜しく」と書くようになりました。 「宜」は、「適宜」「時宜」「便宜」といった使い方が正しいので、「宜しい」といった使い方は本来は正しくありません。「よろしい」といったように、ひらがな表記の方が適切となります。
「よろしいですか」は、相手の意志を確認したり、同意・許可を求めるときに使う表現で、「〜してもよろしいですか」「〜ですがよろしいですか」という形で使用されます。 「〜をしてもよろしいですか」 相手に支障がないか尋ねる場面 「〜でしがよろしいですか」 相手に確認をとりたいとき に、使用される言い回しです。 また、電話対応なども、忙しい相手に急を要する用件を伝える場面で「お時間をいただいてもよろしいですか」などと使用することができます。
「ですか」は「今何時ですか」や「ここはどこですか」などと、何かを質問するときに使う言葉です。 「よろしいですか」が敬語ですが、少々砕けた言い方になるので上から目線に感じてしまう人もいます。 ですので「よろしいですか」は、取引先など目上の人に対しては不適切になります。 相手に何かを確認するときに、「◯◯でよろしいですか」と使わないように気をつけましょう。 目上の人に対しては「よろしいですか」ではなく「よろしいでしょうか」と言った方が良い印象を与えます。
飲食店などで注文の際に、「ご注文は以上でよろしかったですか」と店員さんに聞かれたことがある方も多いと思います。「よろしかったですか」は間違った表現ではありませんが、何となく違和感を感じる表現です。 「よろしかったですか」は過去形なので、前提となる内容があって、それに対して確認の意味で用いるのが適切な使い方になります。ですので、何の前提もない状態で「よろしいですか」を使うと不自然です。 例えば「この間の約束なんだけど、明日の10時に××駅集合でよろしかったっけ」といったように前提となる内容が存在している場合は、「よろしかった」で特に問題ありません。 ただ、現在進行中の事に対しては「◯◯でよろしかったですが」ではなく、「◯◯でよろしいでしょうか」と使うのが自然になります。「よろしかったでしょうか」は過去のこと、済んでいることに対して使います。
「よろしいか」は、相手に尋ねる場面で使用する方言として使用している地域もあるようですが、あくまでも尋ねる表現であるということであり、敬語表現ではありません。 一般的に「よろしいか」と尋ねてしまうと、高圧的だと思われてしまいますので注意しましょう。
「よろしい」は「よい」を丁寧にした表現で、「でしょうか」は「ですか」を丁寧にした表現です。 「よろしいでしょうか」はただの丁寧語であって謙譲語ではありませんが、丁寧な表現なので目上の人に対して使える敬語になります。 例えば、目上の人に対して「こちらでいいですか」というのは、ぶっきらぼうで少し失礼な印象を与えてしまいます。「こちらでよろしいでしょうか」と尋ねた方が丁寧な感じがしますよね。 また「よろしいでしょうか」をより丁寧にした「よろしゅうございますか」という表現もありますが、はあまり使われる表現ではありません。
「よろしいですか」と相手から確認された場合の返事・回答は、問題がなければ
というように、相手や状況によって合う返答をします。 一般的には、「わかりました」の謙譲語である「承知いたしました」を使用するのが丁寧で望ましいです。
「よろしいですか」と聞かれた時の返答として、「問題ございません」「お間違えございません」というような返事を使用することもできます。 「問題ございません」「お間違えございません」は、「問題ない」つまり「大丈夫である・支障がない」ということを言い表しています。 つまり「大丈夫です」「支障がないです」と伝える丁寧な言い回しが「問題ございません」となります。 目上の人や取引先の相手といった敬意をはらうべき相手に、何かを確認されたときに「大丈夫です」と返事をする場面で「問題ございません」と使用します。
「ご連絡いただいた通り」「ご示唆いただいた通り」などと頭につけることで、さらに丁寧な返答になります。 「ご連絡いただいた通り」は「連絡」という言葉に(〜してもらう)の謙譲語である「ご(お)〜いただく」を使用している表現で、「連絡をもらった通り」ということを丁寧に伝える表現です。 「ご示唆いただいた通り」は、「示唆」という言葉に謙譲語の「ご(お)〜いただく」を使用している表現です。 「示唆」は、「それとなく知らせること・ほのめかす」という意味のある言葉で、「ご示唆いただいた通り」は、相手のそれとなく示していただいたことと同じ状態や方法を示すときに使います。
「結構」は「けっこう」と読みます。 「結構」の意味は、
で、「結構ですか」は「それで良いですか?十分ですか?」というニュアンスとして使用されてしまうことがありますが、「結構」は、自分の行動について使う言葉なので、相手の行動に対して使うと失礼になってしまいます。 相手に何かを聞くときは、「こちらでよろしいでしょうか」「よろしいですか」と言い換えるのが良いでしょう。
「構わない」は「差し支えない」「気にしない」を意味しています。 「構いませんでしょうか」の意味は「差し支えないでしょうか」です。 例えば「あなたの年齢を尋ねても構いませんでしょうか」といった場合は、「あなたの年齢を聞いても不都合はないでしょうか・問題ないでしょうか」という意味合いになります。 「構いませんでしょうか」は、行ったら相手にとって少し不都合になりそうなことに対して許可を求める場合に使います。
「可能」は「ある物事ができる見込みがあること」を意味しています。 「可能でしょうか」は、相手に対して可能かどうか確認をする場合に使います。 例えば「◯◯を貸していただくことを可能でしょうか」と使うことができます。ただ「〜は可能でしょうか」という言い方は少々強気なニュアンスが含まれるので、使う際は注意する必要があります。 「〜可能でしょうか」は「〜いただけますか」「〜いただけますでしょうか」と言った方が丁寧になります。
「よろしいですか」の英語は、
などとなります。 「〜してもよろしいですか」は、
などとなります。
Can I use your pen?
ペンお借りしてもよろしいですか。
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「よろしいですか」という言葉について理解していただけましたか? ✓「よろしいですか」の意味は「いいですか」 ✓「よろしいですか」の漢字は「宜しいですか」 ✓「〜してもよろしいですか」「〜ですがよろしいですか」などと確認する時に使う ✓「よろしいですか」は敬語だが上から目線なので目上には避けるべし など