「早々のご対応」という言葉をご存知ですか?「早々のご対応」は、「早々のが対応ありがとうございます」というように、相手のが素早く対応してくれたことに対する感謝の気持ちえる場面で使用する言葉です。今回は、「早々のご対応」という言葉にの意味と使い方をメールでの使い方を中心に例文つきで解説します。また、類語の言い換えや英語表現についても解説しますので参考にしてください。
「早々」は「そうそう」「はやばや」という二つの読み方が存在します。 「早々」は「はやばや」と読むのが、古くからの慣用読みで、「はやはや」と読むこともありますが、かなり稀です。 このように、「早々」は漢字の読み方によって、使い方に少々違いがありますが意味は同じです。 「早々ご対応」の場合は「そうそう」と読みます。
「早々(そうそう)」の場合は、名詞と副詞の二つの品詞があります。 ①「早々」を名詞として使用する場合
②「早々」を副詞として使用する場合は
といった意味で使用されます。 「早々のご対応」の場合は、副詞として使用されています。
「ご対応」は、「相手や周囲の状況に応じて物事を行う」という意味の言葉です。 「対応」という言葉に尊敬を表す接頭語の「お」をつけた尊敬語であるため、目上の人や、社外でも使用することができる言葉です。 また、話し言葉としてだけではなく文章でも使用することができる丁寧な言葉なので、ビジネスメールでの返信の際にも使用できます。
「早々」は、「早々のご対応ありがとうございます」という形で使用することが基本です。 「素早く対応してくれてありがとう」という意味で、自分が依頼したことに対して、相手がすぐに対応してくれたということに対してお礼を伝える言い回しが「早速のご対応ありがとうございます」です。
「早々にご対応ありがとうございます」は、「早々にご対応いただき、誠にありがとうございます」だとより丁寧な言い回しになります。 「〜いただき」は、「〜してもらう」の謙譲語です。 謙譲語とは、相手に敬意をしめすために自分側の事をへりくだった言い方をする表現のことをいいますので、「ご対応いただき、誠にありがとうございます」は相手に敬意を示した丁寧であるということがわかります。 「早々にご対応を頂き」とも書かれることがありますが、「いただく」を漢字で書く場合は「食べる・飲む」の謙譲語にたいしての場合となるため誤りです。 「物をもらう」「確認をしてもらう」などの動作に対する場合は、「いただく」とひらがなで書くことが基本となりますので、間違えることのないように使い分けましょう。
「ありがとうございます」を、
などの表現に置き換えるとよいフォーマルな響きになります。 しかし、「ありがとうございます」も正式な敬語ですので、「ありがとうございます」のままビジネスメールで使用しても全く問題ありません。 例文
「早速のご対応ありがとうございます」は、「お忙しい中」「ご多忙の折」など文頭に入れるとなお印象が良いです。 「お忙しい中」「ご多忙の折」などは、「お忙しいにも関わらず対応をしていただきありがとうございます」といういった意味で、忙しい中自分のために時間を費やしてくれたことに対しての感謝を表すことができます。 「お忙しい中」「ご多忙の折」などは単に社交辞令であるため、本来の意味と違い相手が暇そうな場合でも使える言葉です。 この人は今、暇そうだから「お忙しいところ~」は使えない。あの人は今は忙しそうだから「お忙しいところ~」を絶対に使うべき。とか、そういった使い分けは必要ありません。 相手が誰であろうと「お忙しいところ~」は使うことができます。 例文
「早々のご返事」もよく使う言い回しです。 自分が送信したメールや手紙に対してすぐに返事をくれたことにたいするお礼の言葉です。 「ご返信」は、「返信」という言葉に尊敬を表す接頭語の「ご」がついている言葉なので、目上の人に対して使用することができる言葉です。 社内の上司に連絡をとり、すぐに返信をもらったという場面にも使用することができます。 例文
自分が目上の人に対応するときは「早々に対応いたします」という言い回しを使用します。 この場合の「対応」についている「ご」は、「ご〜いたします」で謙譲語で、自分の「対応する」という行為をへりくだった表現をすることで相手に敬意をしめす言い回しとなります。 目上の人に何か依頼をされたというような場面で「すぐに対応します」という誠意をしめすことができる言葉です。 「早々にご対応いたします」と答えた場合にはすぐに対応し、時間をあけることがないようにしましょう。
目上の人に対して「早々の対応ありがとうございます」と言うのは失礼にあたります。 「早速の対応」は敬語ではないからです。 「対応」に尊敬を表す接頭語の「ご」を付けて、「早々のご対応」とするのがビジネスメールではマナーです。
「早々のご対応いただき」は文法的に間違った日本語です。 正しくは「早々のご対応をいただき」または「早々ご対応いただき」になります。 「早々[の]ご対応」というふうに[の]を入れる場合は、「ご対応」が名詞扱いになります。 そのため、助詞「を」を使う必要があります。 または、「ご対応いただく」で一つの動詞として扱うことも可能です。「ご◯◯いただく」で謙譲表現になります。(二重敬語だと主張する人もいますが、慣習的に広く使用されている表現で、正しい敬語として現在では認められています)
「早々のご対応ありがとうございます」は場合によっては、上から目線になってしまう可能性があるので注意が必要です。 迅速な対応をするのが当たり前だと思っている人や企業に対して「早々のご対応ありがとうございます」と言ってしまうと、「もっと遅くやると思ってたのか?」「このスピード感で仕事するの普通だけど?」と感じる人がいるかもしれません。(そこまで嫌味っぽく考える人は少数派だと思いますが...) 相手側が多忙である事がお互いの共通認識で、かつ相手の返信や対応が著しく速かった場合のみに、この言い回しの使用を限定した方が無難と言えるでしょう。
「早速」の読み方は「さっそく」です。 「早速のご対応」の場合の「早速」は、「対応」という動詞を修飾している副詞として使用されています。 副詞での「早速」の意味は
となります。 つまり、「早速のご対応」は「対応が素早いこと」を意味する言葉であるといういことがわかります。
「迅速(じんそく)」は、「物事の進み具合や行動などが非常に速いこと」を意味していて、「迅速なご対応」は「非常に早い対応」というようなニュアンスで使用される言い回しです。 対応の尊敬語を使用しているため、目上の人やビジネスメールでも使用することが可能です。 近年では、ネットオークションなどの売買のやりとりで素早いやり取りで取引を終えられたという場面で「迅速な対応ありがとうございました」とお礼を述べることが多いです。
「早急」は、「そうきゅう」と読みます。また、「さっきゅう」とも読むことができます。 そうきゅう」と読んでいる人のほうが割合はとても多いですが、本来は「さっきゅう」と読む言葉であるということも覚えておきましょう。 「早急」の意味は、「非常に急ぐこと」で、「早急のご対応」は「非常に早く対応をする」という意味になります。 丁寧な言い回しであるため、目上の人に素早い対応をしてもらったというお礼を伝える場面で使用することができます。
「迅速な」を意味する英語には、
などがあります。 ちなみに「迅速な対応」という意味で「fast」を使うのは不自然です。 「fast」は「人や物体が継続的に速い」という意味なので、返信などの一時的な行為に対して使うのは誤りとなります。
感謝・お礼の表現で最も一般的なのは「Thank you for...」ですよね。 ビジネスシーンでは「I appreciate...」という表現がより一般的です。
I appreciate your prompt response.
早々のご対応ありがとうございます。
Thank you for your swift reply.
早々のご対応ありがとうございます。
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「早々のご対応」という言葉について理解していただけましたか? ✓「早々」の意味は「行動や対応が素早いこと」 ✓「ご対応」は「対応」の尊敬語なので社外でも使える ✓「早々のご対応ありがとうございます」の形で使うのが基本 ✓「お忙しい中」「ご多忙の折」などと文頭に入れるとなおよし など