「寄与する」「貢献する」「資する」という言葉をご存知でしょうか。「発展に寄与する」「優勝に貢献する」「改善に資する」などと使います。では、「寄与する」「貢献する」「資する」の意味についてきちんと理解しているでしょうか。日常会話でも聞くことが多い言葉ですよね。ただ、よく使う言葉でも具体的な意味について分からないということがあります。「寄与する」「貢献する」「資する」もそういった言葉の一つだと思います。3つを適切に使い分けるには、意味について正しく知っておく必要があります。そこで今回は「寄与する」「貢献する」「資する」の使い分けについて解説していきます。意味を正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「寄与する」・・・力を出し切ることで、社会や人の役に立つこと 「貢献する」・・・力を出し切ることで、社会や人の役に立つこと 「資する」・・・ある物事を行う上で、良い役目を果たすこと
「寄与する」と「貢献する」はほぼ同じ意味です。 ただ、元々「寄与する」は「贈与する」、「貢献する」は「貢物を差し出す」という意味でした。 このように、「寄与する」は目上から目下へ、「貢献する」は目下から目上へという意味合いの違いがあります。 「寄与する」でも「貢献する」でも意味は同じですが、「寄与する」には「上から下へ」というニュアンスが含まれていることに注意しましょう。 「資する」は「物品や金品を与えることで、手助けする」を意味します。
「寄与」は<きよ>と読みます。 「寄」は音読みで「キ」、訓読みで「よる・よせる」と読みます。 「寄」は「頼ること、支援を受けること」を意味します。 「与」は音読みで「ヨ」、訓読みで「あたえる・くみする・あずかる」と読みます。 「与」は「もたらすこと」を意味します。 「寄与する」の意味は「力を振り絞って、社会や人に対して役に立つことをすること」です。 何か物事を行うことで、社会や国家の向上に良い役目を遂げることを表します。 主に、「◯◯は△△に寄与する」という形で用います。 言い回しとしては、
などとなります。 「寄与する」の類語には、「役に立つ」「期待に応える」「手柄を立てる」「期待に沿う」「尽くす」「足跡を残す」「戦力になる」などがあります。
例文
「貢献」は<こうけん>と読みます。 「貢」は音読みで「コウ・ク」、訓読みで「みつぐ」と読みます。 「貢」は「力を尽くすこと」を意味します。 「献」は音読みで「ケン・コン」、訓読みで「たてまつる・ささげる」と読みます。 「献」は「立場が上の者や神仏にものを差し上げること」を意味します。 「貢献する」の意味は「物事や人に力を注いで、良い結果を生むこと」です。 何か物事を行うことで、社会や国家の向上に良い役目を果たすことを表します。 使い方としては、
などとなります。 「貢献する」の類語には、「力になる」「成果を残す」「業績を上げる」「役に立つ」「良い働きをする」などがあります。
例文
「資する」は<しする>と読みます。 「資」は音読みで「シ」、訓読みで「もと・たち・たすける」と読みます。 「資」は「ある物事に効果があること」を意味します。 「資する」の意味は「ある物事の役に立つこと、援助すること」です。 主に、「◯◯は△△に資する」という形で使います。 「資する」を使う場合、主語は「ひと」ではなく「もの」となります。「△△」の部分には、何か向上や改善が求められている事柄が当てはまります。 「資する」は公的な文章や新聞記事など、ややかしこまった文章で使われることが多いです。 使い方としては、
などとなります。 「資する」の類語には、「導く」「手助けする」「有利に働く」「ためになる」「得になる」「割りに合う」などがあります。
例文
元NHKアナウンサーの著者が教科書通りの敬語ではなく、様々なシーンで使うことができる生きた敬語表現を紹介しています。文法的に正しい敬語でも、言い回しや場面によっては相手に不快感を与えてしまう場合があります。こちらの本では ”気の利いた敬語” の使い方を、言葉のプロがコンパクトに解説しています。
同じ内容でも伝え方次第で結果が全く変わってしまう。そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?実は言葉の選び方や順序には公式があり、それに気付きさえすれば、ビジネスシーンだけではなく人生全般でのコミュニケーションを円滑にすることができます。こちらの本では、相手の返事を「ノー」から「イエス」に変える具体的な方法が体系化されています。
偏差値35だった筆者が、二年間の浪人と東大合格の末にたどり着いた読書術を余すところなく大公開しています。文章を読み込む力や論理的に整理する力などが劇的に向上する実践的な読み方が分かりやすく解説されています。仕事・勉強の生産性を上げたい人にも読書嫌いにも効果テキメンの一冊です。