「どうぞよろしくお願いします」日常的に使用されている言葉だと思いますが、みなさんは「どうぞよろしくお願いします」の意味はご存知ですか?今回は、「どうぞよろしくお願いします」の正しい使い方を例文つきで紹介します。また、「どうぞよろしくお願いします」と言われた場合の返信仕方や、英語も照会しますので参考にしてください。
「どうぞよろしくお願いします」は、「どうぞ」「よろしく」「お願いします」という言葉が組み合わさった言葉です。 それぞれの意味を説明すると、 「どうぞ」は、「相手に強く依頼したり嘆願する気持ち」を表しています。 「よろしく」は、「今後の良好な交際」または「相手の適切な配慮などを願っていう語」です。 「お願い」は「願う」の謙譲語であり、「他人にこうしてほしいと頼むこと」という意味です。 つまり、「どうぞよろしくお願いします」は「相手にこうしてほしいと丁寧にお願いする気持ち」を表す言葉であることがわかります。
「どうぞよろしくお願いします」の謙譲語は「どうぞよろしくお願いいたします」となります。 「お願いいたします」の成り立ちは
となります。 「いたします」は、一般的に相手への敬意を払う意味合いで使います。 ビジネスシーンや目上の人に「どうぞよろしくお願いしますと」使用する場面では「どうぞよろしくお願いいたします」を使用しましょう。
相手に丁寧に依頼をするときは「どうぞよろしくお願いします」を使用します。 上記でも説明した通り、「どうぞ」には丁寧に頼む気持ちを表す言葉であるため、依頼をする場面で使用するのに適した言葉です。 例えば、「協力してほしい」という依頼をする場合、「ご協力をどうぞよろしくお願いします」とうような使い方になります。 日常的にもビジネスシーンでも使用できる言葉です。
初対面の相手への挨拶でも「どうぞよろしくお願いします」は使用されるフレーズです。 この場合の「どうぞよろしくお願いします」は、「これから良い関係を築いていきましょう」というニュアンスになります。 「これから築いていく関係」に対して心を込めて「よろしくお願いします」と伝える表現であるといえるでしょう。
文章の締めくくりでも「どうぞよろしくお願いします」を使用することができます。 相手にただ用件を伝えるだけだと丁寧さに欠けてしまいますので、「どうぞよろしくお願いします」と付け加えることで、相手に良い印象を与えることができます。 お礼や依頼、確認などどんな内容であっても、締めくくりに「どうぞよろしくお願いします」を入れることによって全体的にフォーマルな印象となります。
年賀状でも「どうぞよろしくお願いします」はよく使用する言葉です。 「今年もどうぞよろしくお願いします」というフレーズは皆さんも年明けに自然に使用しているフレーズなのではないでしょうか。 新年をお祝いし、「今年も一年仲良くしましょうね」という気持ちが込められた挨拶です。
ビジネスシーンでは、「よろしくお願い申し上げます」を使用しましょう。 目上の人やビジネスシーンでは、「どうぞ」を使わずに「よろしくお願いいたします」「よろしくお願い申し上げます」の方が丁寧で印象がいいです。 さらに、より丁寧な言い方が「何卒よろしくお願い申し上げます」です。 「何卒よろしくお願い申し上げます」については後述します。
「ビジネス」では、「何卒よろしくお願い申し上げます」を使用しましょう。 「何卒」は「どうぞ」をより堅く表現した言い回しです。 「期待する」というニュアンスが含まれていて、相手に何かを強くお願いする場合に用いる表現となります。 「何卒よろしくお願いもうしあげます」だったら「どうぞよろしくお願いいたします」という意味になります。「何卒」を使うことで、文章が改まった印象となるのでビジネスシーンで多用されています。
相手に何かを依頼された場合の「どうぞよろしくお願いします」に対する返信は、「かしこまりました」が一般的です。 「かしこまりました」は了承の言葉なので、相手の依頼にたいして「大丈夫です・了承しました」というようなニュアンスで返事をすることができます。 他にも
などがいいでしょう。 中でも「かしこまりました」は、『承知』を表す言葉のなかで最も丁寧な言葉に当たります。 挨拶で「どうぞよろしくお願いします」と言われた場合は「こちらこそ、よろしくお願いします」と返事をしましょう。 どちらの場合も「どうぞよろしくお願いします」と言われた場合はこちらも誠意をもち丁寧に返事をしましょう。
ビジネスメールの締めくくりで使う「どうぞよろしくお願いいたします」は形式的なので、特に気にする必要はありません。 返信メールでは必要に応じて、こちらも形式的に「どうぞよろしくお願いいたします」と通常通り使用すれば問題ないでしょう。 あえて返信であることを意識するならば、「こちらこそどうぞよろしくお願いいたします」ということも可能ですが、あえて「こちらこそ」と付け加えない方が自然です。
知っている方も多いかとは思いますが、「よろしくお願いします」を英語に直訳することはできません。 ケースバイケースで英訳を変える必要があります。 シーン別の「よろしくお願いします」の英語表現は下記の記事にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
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「どうぞよろしくお願いします」について理解していただけましたでしょうか? ✓「どうぞよろしくお願いします」の意味は「丁寧にお願いする気持ち」 ✓「どうぞよろしくお願いしす」は「相手に何か依頼する文」や「初対面の挨拶」として使用される言葉 ✓ビジネスシーンで「どうぞ」はあまり使わない など
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