「功名心」という言葉をご存知でしょうか。「功名心が強い」「功名心がある」といったように使います。では、「功名心」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。「功名心」は日常会話で聞くこともありますが、初めて聞いた、聞いたことはあるけれど意味は分からないという方が多いかもしれません。「功名心」と聞いただけでは、意味がよく分からないですよね。正しく使うためには、意味についてきちんと知っておくことが必要です。そこで今回は「功名心」の意味や使い方、「向上心」との違いについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「功名心」は<こうみょうしん>と読みます。 「功名」は「こうめい」と読みこともできますが、「功名心」は「こうめいしん」と読むことはありません。 「功名心」の意味は「成果をあげて、名誉を手に入れたいと思う気持ち」です。 功績を残して、その事について良い評価を受けたいと強く求めていることを表します。 「功名心」は自分の能力や結果について、認められたいという欲望を表す語となります。
良い結果を残して認められたい、名を上げたいと思っていることを表す場合に「功名心」を使います。 例えば、「彼女は功名心が強くて、常に努力している」といったように使います。これは「彼女は名声を手に入れたいという気持ちが強い」ということを意味しています。 「功名心」を使うことで、成功することに対して強い気持ちがあることを表すことができます。ただ「欲を出す」という意味合いなので、マイナスなイメージを伴って使われることも多いです。 使い方としては、
などとなります。 「功名心にかられる」は「名声を手に入れために、むやみに早く事を進める」ということを意味します。 「功名心が強い」は「功名心がある」と表すよりも、「気持ちが強いこと」を強調することができます。
例文
「功名心」を用いた表現でよく使われているものが、「功名心にはやる」となります。 「功名心にはやる」の意味は「成果をあげたいがために、必要以上に素早く物事を進めること」です。 いい頃合いになるのを待つことができずに、先へと進みたがる場合に使います。 「功名心にはやる」を漢字で表すと「功名心に逸る」もしくは「功名心に早る」となります。 「はやる」は「張り切っている状態で、物事に向き合おうと気合が入っていること」を意味します。主に「◯◯にはやる」という形で用いることが多いです。 「功名心にはやる」の類語には、「功を急ぐ」「功を焦る」「手柄を急ぐ」「拙速」などがあります。
例文
「向上心」は<こうじょうしん>と読みます。 「向上心」の意味は「自分の能力や技術をより優れたものにしようと、上を目指す気持ち」です。 今現在の状態に満足するのではなくて、より良いものにするために努めることを表します。 「向上心」の使い方としては、
などとなります。 「功名心」は名声を手に入れたい、「向上心」は自分を成長させたいという気持ちが強いです。 どちらも「上を目指すこと」を表していますが、それぞれ目的が異なります。「功名心」は他人を意識した気持ちを表しているのに対して、「向上心」は自分を意識していることを表しています。
例文
野望 (意味:身の程を知らない大きな望み、高望み) 「彼は世界征服の野望を抱いている」 野心 (意味:密かに抱いている身の程を知らない大きな望み) 「野心を抱くことは素晴らしいことだ」 雄志(ゆうし) (意味:たくましい志のこと) 「雄志を持って物事に取り組む」 大望(たいもう) (意味:大きな願い) 「大望を持っているが、叶いそうにない」 大志 (意味:未来に対しての大きい願い) 「大志を持てば、きっと良いことがあるだろう」 アンビション (意味:大きなのぞみ) 「これからのアンビションを語る」 山気(やまけ) (意味:思い切って物事を進めようとすること) 「山気がある人というのはかっこよく見える」 名誉欲 (意味:自分の成果を認められたいと思うこと) 「だんだんと名誉欲が出てくる」 闘志 (意味:何かと戦おうとするやる気) 「彼はやってやろうと闘志に燃えていた」 意欲 (意味:自分から進んで何かを行うとすること) 「意欲がある人に任せたいと思う」 出世欲 (意味:高い地位を得たいと思う気持ち) 「どうやら彼には出世欲がないらしい」
「功名心」は英語で「ambition」になります。 「ambition」は「野望、野心」という日本語と近く、「ガツガツしている」というネガティブなニュアンスで使うことが多いです。 形容詞は「ambitious」になります。「greedy」という言葉と似ています。
He is such an ambitious politician.
彼はとても野心的な政治家だ。
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「巧妙」の意味は「物事の方法などが、優秀で巧みであること」です。 「巧」は「手際が良いこと」、「妙」は「奥深くて味わいがあること」を意味します。 「巧妙」は「やり方が巧みであること」を意味していますが、マイナスなイメージを伴って用います。 「巧妙な手口」「巧妙な罠」「巧妙なうそ」「巧妙に仕組まれている」といったように使います。 例えば、「彼は手下を巧妙に利用して、多くの人からお金をだまし取ったのだ」と言います。これは「手下を巧みに利用して、多くの人からお金をとった」という意味になります。 「巧妙」の類語には、「上手い」「巧み」「達者」「腕利き」「テクニシャン」「器用」「絶技」「手練手管」「堪能」「得手」などがあります。
例文
「功名心」について理解できたでしょうか? ✔︎「功名心」は「こうみょうしん」と読む ✔︎「功名心」は「成果をあげて、名誉を手に入れたいと思う気持ち」を意味 ✔︎「功名心が強い」「功名心がある」「功名心にはやる」といったように使う ✔︎「功名心」の類語には、「野望」「雄志」「山気」「意欲」などがある