「明朗快活(めいろうかいかつ)」とは「生き生きとして明るく、小さな事にこだわらない性格」を意味する四字熟語。「明朗」は明るくてほがらかなこと、「快活」はハキハキとして元気のよいことを指す。「朗らか(ほがらか)」は心にわだかまりがなく晴々としている意。「郎」との混同に注意。昔は「明朗快闊」と表記した。
「明朗快活」の意味は「明るくて元気が良いこと」です。 「明朗快活」という四字熟語は、「明朗」と「快活」の2つの二字熟語から成り立っています。 「明朗」と「快活」は類語です。 「明朗」の意味は「性格が明るくほがらかなこと」です。 また、「内容をはっきり示して、嘘や誤魔化しがないこと」という意味もあり、「明朗会計」「明朗な政治」などの表現があります。 「朗」とは「良い月」のことで「明るい」「あきらか」といった意味があります。 「快活」の意味は「性格や人柄が明るく元気のよい様子」です。 「快」は「快い(こころよい)」、「活」は「活き活き(いきいき)」を表す感じです。
「明朗快活」の読み方は「めいろうかいかつ」です。 「明朗」を「みんろう」や「みょうろう」と読むのは間違いです。
「朗」の漢字ですが、「郎」を誤用しないように注意です。 「郎」は「若い男性」っていう意味があり、「新郎」や「一郎」と名前によく使われている漢字です。 右の部首が「月」の「朗」は「ほがらか」という意味ですので、意味を考えれば「朗」が正しいことが分かります。
「明朗快活」は「明るくて元気な様子」を表すので、褒め言葉として使います。 「明朗快活な性格」「明朗快活な人」などと使うことが多くなっています。 「明朗」には嘘や誤魔化しがないといった意味もあるため、明るいうえに素直な性格を表して使います。
例文
「明朗快活」は自分の性格を表す際にも使うことが出来ます。 「私は明るくいつも元気です」と言うよりも「私は明朗快活な性格です」と四字熟語を使った方が知的な印象もありますよね。 履歴書の自己PRの欄などにも記載することが出来ます。 明るく元気で嘘がない性格は、とても良いポイントですよね。 就活や面接の際にはアピールすべきポイントとなります。
また「明朗快活」は座右の銘としても人気です いつでも明るく元気で、嘘や誤魔化しのない人でいたいといった意味で使うことが出来ます。 そんな人生を歩んでいたいですよね。 暗い気持ちになってしまいそうな時や、自分自身を誤魔化そうとしてしまう時にこの言葉を思い出すといいでしょう。
「明朗快活」の類語に「明朗闊達」があります。 「めいろうかったつ」と読みます。 「かったつ」と「かっぱつ」が似ており「明朗活発」という人がいますが、これは誤りです。 「明朗闊達」の意味は「明るくて心が大きく小さな事にこだわらないこと」です。 「小さな事にこだわらない」という点が、「明朗快活」とは違います。
「天真爛漫」は「てんしんらんまん」と読みます。 意味は「無邪気で、気取ることなくありのままであること」です。 人柄を言い表す言葉で、飾ることなく素直な心で明るく無邪気な人を「天真爛漫な人」と言います。 基本的には「子供のような純粋さがあって可愛い」といった褒め言葉として使用される言葉ですが、場合によっては「世間知らず」「幼稚」といった社会人にとってはマイナスのニュアンスを含んで使用されることもあります。 「明朗快活」は「明るく元気なこと」なのでニュアンスが異なります。
「元気溌剌」は「げんきはつらつ」と読みます。 よく「元気ハツラツ」と使われていますが、漢字では「溌剌」と書きます。 意味は「元気がよく生き生きしていること」「生命力が満ち溢れていること」です。 「溌剌」は「魚が飛び跳ねる様子」を表しており、そこから「生き生きとしている」「元気がある」といった意味を持つようになりました。
「明朗快活」に意味が近い四字熟語には「豪放磊落」もあります。 「豪放磊落」は「ごうほうらいらく」と読みます。 「豪放磊落」とは「小さいことにこだわらず、度量が大きい」という意味です。 この四字熟語に元気がいいという意味合いはありませんので、その点が「明朗快活」とは違います。 「豪放磊落」と「元気溌剌」を足して二で割った意味が「明朗快活」です。
「ネアカ」は漢字で「根明」と書きます。 意味は「性格が根っから明るいこと」です。 外交的でいつも明るい人のことを指して使います。 反対に性格が根っから暗い人のことを「根暗(ねくら)」と言います。
「バイタリティ」の意味は、「活力」「生命力」「エネルギー」といった人間のいきいきとした旺盛さを表す言葉です。 「バイタリティ」は元々の語源である英語で表記すると「vitality」となります。 この「vita」はラテン語で「命」という意味があり、人間の生命力を感じさせる「活力がある」「元気がある」というような意味合いで人に対して使用されます。 まれに、この「活力」や「エネルギー」といったニュアンス以外でも「継続する力」として、制度や言語に対して使われることがあります。「長時間物事をすすめる・続けるだけの能力がある」という解釈で「存続性、持続力」というニュアンスになるのです。
「鬱鬱怏怏」は「うつうつおうおう」と読みます。 意味は「不平不満があり気分がすっきりしないこと」です。 「鬱鬱」の意味は「心に不安や心配があり思い沈む様子」です。 「怏怏」の意味は「心が満ち足りていない様子」です。 「怏」は訓読みで「怏む(うらむ)」と読み、「不満を抱く」といった意味を持ちます。 「鬱」を含む二字熟語「憂鬱」「陰鬱」「気鬱」なども「明朗快活」の対義語にあたります。
「陰々滅々」は「いんいんめつめつ」と読みます。 意味は「気持ちが暗く気が滅入るような雰囲気」です。 「陰陰」の意味は「薄暗くさびしい様子」「物寂しい陰気な様子」です。 「滅滅」は意味は「生気がなく暗い様子」です。 「陰」を含む二字熟語「陰気」「陰湿」「陰性」なども「明朗快活」の対義語にあたります。
「明朗快活」を英和辞書で調べると「bright and cheerful」とよく出てきますが、これは間違っています。 「明るい」という意味から引っ張られて「bright」が使われていますが、「bright」を「明るい」という意味で使うのは光や色に対してのみです。 「bright」を人の性格や考えについて使う場合は「頭がよく学ぶのが速い。知能が高い」という意味になるので注意です。言い換えには「intelligent」です。
They are bright children, who are smarter than their teachers at school.
彼らは知能が高い子供たちで、学校の先生よりも賢い。
「cheerful」は言い換えると「happy and positive」で「明朗快活」にとても近い意味を持ちます。
She is always cheerful.
彼女はいつも明朗快活だ。
いかがだったでしょうか? 「明朗快活」について理解出来たでしょうか? 「明朗快活」は「めいろうかいかつ」と読みます。 「明朗快活」の意味は「明るくて元気が良いこと」です。 人の性格を褒める時に使い、座右の銘としても人気がある四字熟語です。