「伯母」と「叔母」は、どちらも「おば」と読みます。「伯母」は、自分の両親の姉を指す言葉です。「叔母」は、自分の両親の妹を指す言葉です。父方であるか、母方であるかは関係なく使うことができます。
▶「伯母」・・・「父母の姉」 ▶「叔母」・・・「父母の妹」
「伯母」と「叔母」の違いは、「姉か妹か」ということです。 「父方である」か、「母方である」かということは関係がありません。 「伯」や「叔」は中国の儒教から来ていると言われています。 中国で兄弟を、 長男・・・伯(はく) 次男・・・仲(ちゅう) 次男・・・淑(しゅく) 末っ子・・・季(き) と読んでいました。 「伯母」と「叔母」の語源は、この中国の「伯仲淑季」という兄弟の呼び方であると言われています。
「伯母」は、「おば」と読みます。 「伯」は、音読みで「はく」と読み、訓読みの外来語では「はだかしら・かしら・おさ」と読みます。 「伯」には、「頭・統率者」という意味があり、兄弟姉妹の最年長という意味もあります。 「母」は、音読みで「ぼ」と読み、訓読みで「はは」と読みます。 「母」には、「はは・ははおや」という意味の他に「親族の年長の子」という意味があります。
「伯母」の意味は、「父母の姉」です。 「自分の母親か、父親どちらかの姉」にあたる親戚のことを「伯母」といいます。 上記でも説明しているように、「伯」には、「頭・統率者」という意味があり、兄弟姉妹の最年長という意味もあります。 よって、父方であるか、母方であるかということは関係なく、「姉」であれば「伯母」となります。 「拍」という漢字が、「かしら・統率者」という意味を持っていることを、しっかりおさえておくと、どちらなのか迷った時の判断材料になって良いでしょう。
「叔母」の読み方は、「おば」です。 「叔」は、音読みで「しゅく」と読み、訓読みの外来語は「わかい」です。 「叔」の意味は「おじ・おば」「父母の弟・妹」また、「わかい・年少者」という意味もあります。
「叔母」の意味は「父母の妹」です。 「自分の父親か母親どちらかの妹」にあたる親戚を「叔母」といいます。 「伯母」と同じく「父方であるか、母方であるか」ということは関係なく、「妹」であれば「伯母」となります。 先ほど説明した中国の兄弟の呼び方、「伯仲淑季」の中で「上から三番目」が「叔」です。 中国では、「叔」という漢字には「豆を拾う」という原義があります。 そこから、「豆を拾う人は小さい人」となり、「叔」とい漢字に「わかい・年少者」という意味が込められるようになったと言われています。
「伯母」と「叔母」は、自分から見て3親等の続柄です。 簡単に説明すると、
となり、続柄欄に「伯母」「叔母」と書きます。
「叔母」「伯母」は、「両親の姉・妹」であるということを説明してきましたが、義理の「叔父・叔父」の妻も「伯母」「叔母」と言います。 上記では、「拍」という漢字が、「かしら・統率者」という意味であり、「叔」という漢字が、「おじ・おば」「わかい・年少者」という意味があると紹介しました。 同じく「両親の兄・弟」は、兄であれば「伯父」弟であれば「叔父」となります。 そして、「伯父」「叔父」の結婚相手である妻は、自分から見て両親の「兄」であれば「伯母」両親の「弟」であれば、「叔母」になります。
「伯母」「叔母」の結婚式に招待された場合、どのような服装で参列すべきなのでしょうか。 まず第一に、「伯母」「叔母」の結婚式での服装は、新郎新婦の両親より格上にならないように注意しましょう。 新郎新婦の両親が何を着るのか、服装を確認しておくと良いでしょう。 そして、結婚式に、神前式・キリスト教式、人前式など様々なタイプがあります。 どんなタイプの式なのか事前に確認してタイプに合わせることも大切です。
英語では「叔母」も「伯母」も「aunt」です。 「伯父」「叔父」は「uncle」になります。
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自分の両親の姉を「伯母(おば)」、両親の妹を「叔母(おば)」といいます。 また、それぞれの配偶者については、伯母の夫は「伯父」、「叔母」の夫を「叔父」といいます。