「尤も」と「最も」は、どちらも「もっとも」と読む同音異義語です。「尤も」の意味は、当然であること、道理にかなっていることです。「尤も」は、常用漢字ではないため一般的に平仮名で表記されることが多いです。「最も」の意味は、比べたものの中で一番優れていることです。
▶︎「尤も」・・・当然の事であること。道理にかなっていること ▶︎「最も」・・・比べたものの中で一番優れていること。この上ないさま
このように、「尤も」と「最も」は読みが同じですが、意味が異なります。 「尤も」には上記の意味以外にも、「前の事柄を肯定しつつ、それに反する例外を後につける」という意味が含まれていて、補足を表す接続詞としての役割を持っています。
「尤も」は<もっとも>と読みます。 「尤」は音読みで「ユウ」、訓読みで「もっとも・とがめる・すぐれる」と読みます。 「尤」は「すぐれていること。咎めること。とはいえ」を意味します。 「尤も」の意味は、 1.道理にかなうこと。道理至極なこと 2.そうはいうものの。但し。はたまた です。 1では「当然であるさま。なるほどその通りだと思われる」という意味になります。 「怒るのも尤もだ」「尤もな言い分」「ご無理ご尤もで聞き入れる」などと使います。 より「当然であること」を強調したい場合は、「尤も至極」とします。 他にも、「ご尤も」「尤もである」といった形で、相手の言うことが正しいと認めるときに用います。 2では「ただし」という意味で、前の事柄を肯定しつつもそれに反する事柄を付け加えることを表します。 「キャンペーンは全員参加となっている。尤も参加しない人もいくらかいるが」などと使います。 「尤も」はその他にも「当然。なるほど」「少しも。全然」という意味がありますが、こちらの意味ではほとんど使いません。 「尤」が常用外漢字ということもあって、漢字表記よりも「尤も」とひらがなで表記することが多いです。
例文 1.「道理にかなうこと」という意味
2.「とはいうものの」という意味
「最も」は<もっとも>と読みます。 「最」は音読みで「サイ」、訓読みで「もっとも。も」と読みます。 「最」は「もっとも。いちばん」を意味します。 「最も」の意味は「第一にすぐれて。最高に。極めて」です。 比べたものの中で程度が一番上であるさま・この上ないさま・最高であることを表します。 それ以上のものがないほど素晴らしいことや、一番上であることを表す場合に「最も」を使います。 「最も高い山」「最も稼ぐことができる職業」「最も大きい都市」「最も効果がある方法」などと言います。 例えば、「最も人口が多い場所」だったら「世の中で一番人口が多い場所」という意味になります。 「最も」を使うことによって、比較している対象の中でそのものが一番であるということを表せます。 他にも、「最も」は「最大の」「最高の」「最多の」などと言い換えることができます。
例文
「尤も」と「最も」は、どちらも「もっとも」と読みますが、意味が全く違います。 「尤も」は当然であること、道理にかなっていることを表す言葉で、「最も」は比べたものの中で程度が一番上であることを表す言葉です。 例えば「三人の中でもっとも背が高い」であれば、「最も」を使います。
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