いつまでも過去のことをねちねち言ってくる人はいませんか?言われる側はうんざりしてしまいますよね。本記事ではそんな根に持ちやすい人の特徴、心理・原因、根に持ちやすい人への対処法についてご紹介していきます。
「根に持つ」とは「過去に受けた嫌がらせや侮辱、不満に対して持った恨みをいつまでも忘れないこと」です。 「根に持つタイプ」と聞くとなんだかマイナスなイメージですよね。 実際、昔のことをいつまでもネチネチと言ってくる人っていますよね。 一度謝って終わったことに対して、またしつこく言われたりすると「根に持ちすぎだよ…」とうんざりしてイライラします。 しかし、過去のことがいつまでも忘れられない、根に持ってしまうということはそれだけの理由があるのかもしれません。 本記事ではそんな根に持ちやすい人の特徴、心理・原因、根に持ちやすい人への対処法についてご紹介していきます。 根に持ちやすいタイプの人との付き合い方に困っているという人は是非参考にしてみて下さい。
根に持ちやすい人はずっと昔のことも覚えています。 久しぶりに会った時も「あの頃〇〇って言われて(されて)傷付いた」と何年も前のことをねちねち言ってきたり、会話には出さなくても過去に嫌なことを言われたり、されたことは忘れず、心の中で負の感情を抱えています。 何年経っても忘れられないくらい、それだけ深い傷を心に負ってしまっているのです。 もしくは単に器が小さく、些細なことも水に流せないという人も昔のことを根に持つタイプでしょう。
一度解決したことをぶり返してくる人はいませんか? それはずばり根に持ちやすい人と言えるでしょう。 根に持つタイプの人は恋人と喧嘩した時に「あの時もこうだったし」と過去に一度解決したことを、全く別件の喧嘩で持ち出してきたりします。 表面上は解決していても相手の中ではどこか納得がいかず、消化できずにずっと心のどこかに残っているのです。 そういった消化しきれなかったものが、他の愚痴と一緒に溢れ出てしまうのでしょう。
感情のコントロールが苦手なのも根に持ちやすい人の特徴でしょう。 根に持ちやすい人は辛い、悲しい、ムカつくといった負の感情を上手く流すことができないので、その負の感情が溜まりすぎるとプツンと何か糸が切れてしまったかのように急に泣き出したり、怒り出したりします。 そうなると冷静に考えることができなくなり、感情がコントロールできなくなります。 感情を隠すことができず、むき出しになってしまうので周りからは「大人げない」と思われてしまうことも。
根に持ちやすい人は「自分は被害者だ」と被害妄想に陥りがちです。 例えば、単に声が小さすぎて聞こえなかったから反応しなかっただけなのに「無視された」と思ったり、反応が薄かっただけで「嫌わえているんだ」と思ってしまうのです。 そこから「原因は全て自分以外にある」「自分は被害者だ」と被害妄想に陥り、相手にネガティブな感情を抱いてしまうのです。
友人が少ないのも特徴と言えるかもしれませんね。 根に持つタイプの人は粘着質で、気に食わないことがあるといつまでもねちねち言ってきたり、「自分が普通だ」と細かく指摘してきて価値観を押し付けてきたり、また些細なことでも自分は被害者、相手が加害者と決めつけます。 そんな人とは誰も付き合いたいとは思いませんよね… その結果周りから人が離れていき、友人が少なくなってしまうのです。
根に持つタイプの人は傷つきやすく、臆病な性格だったりします。 周りの人の発言や行動に敏感で、「私何か気に触ることしちゃったのかな」「私のさっきの〇〇が原因で怒ってるのかも」と相手がいつもと少し違うだけでもビクビクしてしまいます。 また、過去のことをよく覚えているのは「この人は前にこうしたら機嫌が悪くなってしまったから、気をつけよう」と自分を守るためでもあります。
根に持ちやすい人はちょっと恩着せがましい一面があるかもしれません。 「この前〇〇してあげたよね」「私は〇〇したのに、なんであなたはしてくれないの?」などが口癖になってしまいがち。 最初は「相手のために」と思ってしたことでも、自分が頑張った分、どこかで相手にも見返りを求めてしまうのです。 見返りがなかったことを根に持ち「この人は恩返しもできない人」「感謝の心がないダメ人間」というレッテルを貼ります。 また、お礼がなかったりすると「ねぇ、お礼は?」「何か言うことないの?」と相手にお礼を強要することもあります。
根に持つ人ほど自分が犯した悪事は忘れるものです。 例えば「〇〇さんに小学生の時に酷いことを言われた」ということはしっかり覚えているけれど、実は元はと言えば自分が先に相手を傷付けたという事実はきれいさっぱり記憶から消してしまいます。 根に持つタイプの人は、何か不愉快なことなことをされたり、傷付くようなことをされたりと自分が被害にあった過去は絶対に忘れません。 しかし、自分はあくまでも被害者であり、危害を加えたことは忘れるといった都合の良い性格をしています。
まず自分が幸せでないと、ちょっとしたことでも根に持ってしまう原因になります。 気分が落ちている時に、些細なことでもイライラしてしまった経験て誰でもあると思います。 「いま辛いな…」って時に、雑用を頼まれたり、相手が約束の時間に数分遅刻してきたり、ちょっとした会話が嫌味に聞こえてしまったりとちょっとしたことでも「なんなの?」と相手に対してネガティブな感情を持ってしまうのです。 しかし、「いま最っっっ高に幸せ!」って時は、気分が落ちている時とは打って変わって「いいよいいよ〜!」「大変だよね」と寛容になりませんか? 心に余裕を持つことができれば些細なことでイライラすることもなくなります。
根に持つタイプの人は他人へ嫉妬している可能性があります。 例えば、恋愛が上手くいかない時に、逆に恋愛が上手くいって幸せオーラ全開な人から自分たちの幸せエピソードを話されると「馬鹿にされている」「マウントをとられた」「嫌がらせなの?」とネガティブに捉えてしまったりします。 嫉妬のあまり、過去の恥ずかしい話など相手の株が下がるような話をしてしまうのです。
相手に恨みをぶつけるのは一時的なストレス解消のためでしょう。 人はストレスが溜まり心に余裕がなくなるとなんとか解消しようとします。 そのストレス解消法の一つとして過去に不愉快なことをしてきた、言ってきた相手をターゲットにし八つ当たりをしてしまうのです。 その時は一時的に気持ちが良いかもしれませんが、冷静になった時に後悔の念に押し潰されそうになったり、相手との関係がさらに悪化してしまうこともあるので、ストレス解消のために誰かを犠牲にするのはやめた方が良さそうですね。
周りからは根に持つタイプと思われていても、本人はブラックジョークのつもりかもしれません。 ブラックジョークとは不道徳的、風刺的な冗談、つまりちょっと毒っ気のある冗談のことです。 同窓会などで久しぶりに会う友人たちとは昔話で盛り上がったりしますよね。 そんな時に「〇〇ちゃん変わったね〜昔は本当にいじわるなやつだったのにww」みたいなかんじで本人は場を盛り上げようとしているのかもしれませんが、ネタにされた相手や周りの友人も心から楽しめなくなり、逆に場がしらけてしまう場合も…
いつまでもねちねちと根に持ってしまうのは、相手からしっかり謝罪をされていないことが納得できていないからでしょう。 「根に持っている」ということはそれだけ「嫌な思いをした」ということだと思います。 過去に受けた侮辱やいじめ、当時は不満に思っていても我慢して飲み込んだことなんかも、謝罪もなく簡単に忘れられないし、許すことなんてもちろんできないですよね。それだけ傷付いているのです。 謝罪の言葉があれば救われるのに、それ言葉がないからいつまでも根に持ってしまうのです。
中にはただ単に器が小さいあまりに根に持ってしまうタイプの人もいます。 器が小さい人は見返りを期待します。 例えばコーヒーを奢ったら、「今度は自分に何か奢ってくれるだろう」と見返りを期待します。 しかし、いつまで経っても見返りがないと自分から「あの時奢ったんだから今度奢ってよ!」と言ってきたり、「こいつは人間として駄目だ」と決めつけます。 こういう器の小さい人は「してあげた」ことはいつまでも忘れず、「してもらえなかった」ことはいつまでも根に持ちますが、「してもらった」ことはすぐに忘れます。
こちらは親しみを持っていじったり、からかったつもりでも、相手にとっては不快に感じ、根に持たれてしまう可能性もあります。 例えば「〇〇ちゃんて今は垢抜けたけど、ちょっと前まではすっごく田舎者ってかんじだったよね〜」と言われると「今は垢抜けてお洒落さん」と「前は田舎者でダサかった」という2つの情報が含まれています。 根に持たないタイプの人は前者を拾いますが、根に持つタイプの人は後者を拾って「私のことそんな風に思っていたんだ」「ダサいって言われた」と思ってしまいます。 相手がいじったり、からかったりできる人かどうかを見極めましょう。
可能な範囲で距離を取りましょう。 根に持つ人はいつまでも昔のことをねちねち言ってきます。 しかし、いつまでも昔のことをねちねち言われるとストレスが溜まってしまいます。 そういう根に持つタイプの人とはいっそのこと距離をとりましょう。 誘われても適当な理由を付けて断ったり、なるべく離れた席に座って会話を避けたり、仕事関係の人なら会話を必要最低限に留めるなどしてなるべく関わらないようにしましょう。 なるべく関わらないようにしていれば、向こうも察して離れていってくれるかもしれません。 たとえ察してくれなかったとしても、最低限の付き合いに留めておけばストレスは少なくて済みますよね。
先述したとおり、根に持つ人の言うことを全部聞いて真に受けているとこちらもストレスが溜まってしまいます。 そんな時は聞き流してしまっても良いでしょう。 もちろん自分が反省すべき点はしっかり反省するべきですが、イラッとしても反論してはいけません。 下手に反論するとそれすらもまた根に持つ原因になりかねません。 昔のことをねちねち言ってきても「はいはい」「また始まった」くらいの心の余裕を持ちましょう。
根に持ちやすい人は些細なことでも敏感に反応し、ネガティブに捉えてしまう傾向にあります。 なので、普段から相手の良い所に目を向け、褒めるようにすると良いかもしれません。 褒められて嫌な気分になる人はいませんよね。根に持つようなこともないでしょう。 普段から相手を良い所に目を向け、それを伝えることで、根に持つような要素を排除するのです。
根に持ちやすい人には「ありがとう」「いつも助かるよ」などの感謝の気持ちもこまめに伝えると良いかもしれません。 誰に対しても感謝の気持ちを伝えるって大切なことですよね。 特に根に持ちやすい人は見返りを求めてしまいがちなので、なにかしてあげた時にお礼がないと「え?お礼は?」と思ってしまい、それがいつまでも心に引っかかってしまいます。 褒めるのと同じように根に持たれるような要素を排除する意味でも、こまめに感謝の気持ちを伝えるのは大切でしょう。
もちろんこちらに問題があったのであればしっかり謝罪する必要があります。 自分は忘れているようななんでもないことでも、相手は深く傷付いているのです。 傷付けてしまったのであれば謝るのは当然のことです。 その時に大切なのが、しっかり誠意を持つということ。「はいはい、謝ればいいんでしょ?」というスタンスでは謝罪にはなりません。しっかり誠意を持って謝りましょう。 相手も謝罪を受け入れてくれれば、もう過去のことを蒸し返すこともないでしょう。
いかがでしたか? 今回は根に持ちやすい人の特徴、心理・原因、根に持ちやすい人への対処法についてまとめてみました。 根に持ちやすい人はなかなか過去のことを水に流すことができないみたいですね。 それだけ不愉快なことをされたのでしょう。根に持ちやすい人は心に深い傷を負っているために相手を攻撃してしまうのです。 しかし、その一方で悪気はなくブラックジョークのつもりがいつの間にか相手を攻撃してしまっている場合もあります。 そんな根に持ちやすいタイプの人と上手く付き合って行くためには、いじったりからかうのはNGです。 もちろん、自分に問題があった場合はしっかりと謝罪することが必要です。