「啓発」という言葉をご存知でしょうか。「啓発活動」や「自己啓発」などとなんとなく聞き覚えがあると思います。では、「啓発」と言うとどのようなものをイメージしますか。プラスな言葉だとは分かるけれど、具体的な意味は知らないという方が多いのではないでしょうか。また、「自己啓発本」は聞くことが多い言葉ですが、一体中身はどのような内容が書かれているのでしょうか。そこで今回は「啓発・自己啓発」の意味や使い方、「啓蒙」との違い、類語について解説していきます。「啓発」を正しく覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「啓発」は<けいはつ>と読みます。 「啓」は音読みだと「ケイ」、訓読みだと「ひらく・もうす」と読みます。 「啓」は「わからないことを教えて導く」を意味します。 「発」は音読みだと「ハツ・ホツ」、訓読みだと「たつ・ひらく」と読みます。 「発」は「隠れていたものなどを明るみに出す。ひらく」を意味します。 「啓発」の意味は「知識をひらきおこし理解を深めること」です。 人々が気がつかないような物事について教えて分からせること・より高い認識や理解に導くことを表します。 ある事について自分なりに考えて、もうほとんど分かっているけれどあと少し分からないといった人に、『これはこうじゃない?』『こう考えると理解できるよ』などと助言を与え、必ず自力で答えを導き出させようとすることが「啓発」です。
ある物事についての知識を与えて、より深い理解や認識を導くという場合に「啓発」を使います。 「啓発」は自分一人で答えを見つけるということではなく、人からの教えや考えを素直に受け入れて、それをもとに答えに辿り導くというときに用いるのが正しいです。 「教え示す」というよりも「教え示される」ことがほとんどなので、「〜啓発される」という形で使うことが多いです。 例えば、「専門家の著書には大いに啓発されるところがある」といった場合は「専門家の著書には一般的に知られていないところなどを教え示しているので、より深い理解に導くことができる」という意味になります。 言い回しとしては、
などとなります。 啓発することや啓発されるというのは、自分や相手の理解や認識がレベルアップすることなのでとても素晴らしいことです。 それでは例文を見ていきましょう。
例文
「自己啓発」とは「自己を人間としてより高いところへいこうと努めること」です。 『高めていこう!』『良くしていこう!』という機会を自ら導き出すことを「自己啓発」と言います。 より高い能力・大きな成功・より有意義な生き方・より優れた人間性の習得を目指しています。 具体的な「自己啓発」としては、読書・学習・資格取得・勉強会やセミナーへの参加などが挙げられます。 自発的に自身を向上させるための行いであったら、全て「自己啓発」に当てはまります。 他にも例としては、
などと、たくさんあります。 なんとなく「自己啓発」と言うと怪しいものをイメージするかもしれませんが、「自己啓発」そのものは精神的な成長を目的としていて、決して悪いものではありません。 モチベーションを上げたり、自分の弱点に気づくことができたりとメリットがあります。 ただ、お金や時間がかかったり、人から不審に思われるというデメリットもあるのでハマり過ぎてしまうのは良くないです。 「自己啓発」は他にも、「自己開発・自己変革・自己改革・自己啓蒙」などと言います。
「自己啓発本」とは「人間の能力向上や成功のための自己啓発を目的とした書籍」です。 夢は必ず叶うといったようなことや、成功のための方法などが書かれています。 自己啓発本を読むメリットとしては、
などとなります。 自己啓発を始める際、始めやすいのが読書です。読む本としては、小説や歴史書や自己啓発本など様々となります。
「啓蒙」は<けいもう>と読みます。 「啓蒙」の意味は「無知蒙昧な状態を啓発して、教え導くこと」です。 「啓」は「わからないことを教えて導く」、「蒙」は「物知らずで道理がわからない」を意味します。 無知なものに新しい知識や認識を与えて、向上させること・合理的な考え方をするように教え導くことを表します。 「啓発」は「人々の気がつかないような物事について教え、より高い認識や理解に導くこと」 「啓蒙」は「無知な人々に正しい知識を与えて、ものの道理がわかるように導くこと」 「啓発」は「人が気づいていない事を示し答えに導く」、「啓蒙」は「無知な人々に分からせる」という意味の違いがあります。 どちらも「自発的に気づかせる」という点は同じですが、「啓蒙」は1からのスタートとなります。
例文
感化 (意味:人に影響を与えて心を変えさせること) 「友人に感化されて購入してしまった」 触発 (意味:感情・衝動・意欲などを誘い起こすこと) 「彼の熱意についつい触発されてしまった」 刺激 (意味:気持ちを興奮させること) 「毎日刺激のない生活をしている」 作用 (意味:はたらきを及ぼすこと) 「薬の作用が効いてきて眠くなってきた」 開発 (意味:知識を開き導くこと) 「学問を受けて、新たな知識が開発した」 成長 (意味:育って大きくなること) 「子供の成長を見守るのは楽しい」 教化 (意味:教え導いて善に進めせること) 「望ましい方向の向かわせるため、民衆を強化する」 教育 (意味:教え育てること。望ましい知識・技能・規範などの学習を促進する諸活動) 「慣れていない新人を教育する」 養成 (意味:養育して成長させること。養い育てること) 「お笑い芸人になるため養成所に通う」
「啓発」は英語で「enlightenment」と言います。 「啓発する」は「enlighten」です。 「enlighten someone about...」で「...に関して誰々を啓発する」という意味になります。
My mother enlightened me about the meaning of life.
私の母は生きる意味に関して私を啓発してくれた。
「自己啓発」は「personal development」といいます。
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「啓発」について理解できたでしょうか? ✔︎「啓発」は「けいはつ」と読む ✔︎「啓発」は「知識をひらきおこし理解を深めること」を意味 ✔︎「自己啓発」は「自己を人間としてより高いところへいこうと努めること」を意味 ✔︎「啓発」の類語には、「感化」「作用」「教化」などがある