「膂力」と「筋力」の違いについて正しく知っているでしょうか?「筋力」は普段の生活で見聞きすることがありますが、「膂力」は聞いたことないという方が多いと思います。どことなく似ていますが、この二つに違いはあるのでしょうか。そこで今回は「膂力」と「筋力」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「膂力(りょりょく)」・・・「筋肉の力、特に腕の力」 「筋力(きんりょく)」・・・「筋肉を働かせて、発揮できる力」
「膂力」と「筋力」は基本的には同じ意味です。 「膂力」は「筋肉の力」という意味なのですが、特に「腕の力」を指すことが多いです。 「筋力」はそのまま「筋肉の力」で、全身どこの筋肉に対しても使えるので、用途が広いです。
「膂力」は「りょりょく」と読みます。 「膂力」の意味は「筋肉の力、特に腕の力」です。 「膂」も「力」も「筋肉のちから、体のちから」を意味します。 力の強い人だったり、豪腕であることを表します。「膂力がある」「膂力をつける」などと言います。 「膂力、衆にまさる」「膂力、衆にすぐれ」という言葉があります。 これらは「多くの人が束になって掛かっても勝てないほど、力があること」を表します。 「膂力」は「上腕の力」という意味から、転じて「人のちからで行う作業、人力作業」を意味する場合もあります。 例えば、「膂力搬送」という言葉があります。 これは「車や馬などに頼るのではなく、人が荷物を担いだり抱えたりして運ぶこと」を意味します。 「膂力」は日常会話で使うことは少なくて、書き言葉として小説などで使うことが多い表現になります。普段の会話で「膂力」を使いたい場合は、「腕力」や「筋力」に言い換えるのが良いです。
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「筋力」は「きんりょく」と読みます。 「筋力」の意味は「筋肉の力、筋肉を働かせて発揮できる力」です。 「筋」は「動物のからだを構成するすじ状の組織」、「力」は「体のちから」を意味します。 「筋力」とは、身体の筋肉の強さや頑丈さを表します。 例えば、「筋力をつける」と使います。「健康のために筋力をつける」「痩せるために筋力をつける」「運動をして筋力をつける」などと言います。
というような使い方をします。 「筋力」の類語には、「力」「腕力」「屈強さ」「剛力さ」「頑強な」「たくましさ」「パワー」などがあります。
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