「恣意的」と「意図的」の違いについてしっかりと理解しているでしょうか?「恣意的に振る舞う」「意図的な行動」などと使われていますよね。二つとも日常会話において使われることがあるので、聞いたことがあるという方も多いかもしれません。実はこの二つには違いがあります。そこで今回は「恣意的」と「意図的」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「恣意的」・・・「その場の思いつきによって、物事を行うこと」 「意図的」・・・「はっきりした目的や狙いがあって、わざと物事を行うこと」
「恣意的」は「しいてき」と読みます。 「恣意的」の意味は「その時々の思いつきで物事をするさま」です。 「恣」は「ほしいまま、気まま」、「意」は「心、思い」という意味があります。 「恣意的」とすると、何かに従うのではなくて思うままに行動すること、自分の思い通りにふるまうことを表します。 主に「恣意的な◯◯」「恣意的に△△する」という形で用います。 自分勝手な行動が原因で、物事が悪い結果になってしまった場合に使います。 人や生き物などの考えや行動を表します。植物や現象また神や運命は、人や生き物とは違うので「恣意的」に何かをすることはありません。
というような使い方をします。 「恣意的」の類語には「随意」「任意」「気まま」「思い通り」「自由」「心任せ」などがあります。
例文
「意図的」は「いとてき」と読みます。 「意図」の意味は「ある物事を実現させようと考えること、もくろみ」です。 「意図的」とすると、「はっきりした目的や思惑があるさま、わざと行うこと」を意味します。 「わざと」というニュアンスが含まれるため、ネガティブな意味合いで使うイメージがありますが、「意図的」は善意のつもりで行う場合も、悪意を持って行う場合にも使います。 主に「意図的な◯◯」「意図的に△△する」という形で用います。
というような使い方をします。 「意図的」の類語には、「わざと」「故意」「殊更」「作為的」「意識的」などがあります。
例文