「視認性(しにんせい)」の意味は、目で何かを見た時の確認のしやすさです。「見やすさ」などと言い換えることができます。「可読性(かどくせい)」の意味は、文字の読みやすさです。「読みやすさ」などと言い換えることができます。「判読性(はんどくせい)」の意味は、文字や文章の意味の伝わりやすさの度合いです。「分かりやすさ」などと言い換えることができます。
「視認性」は文字や文章ではなくグラフやイラストなどに対して使います。 「視認性」はヴィジュアル重視です。 「可読性」は文字の読みやすさです。 文字の種類やサイズ、太さ、行間などが「可読性」に影響を与えます。 「判読性」は文章を読んで意味理解ができるかどうかが問われます。 可読性が高くても判読性の低い文章は存在します。
「視認性」は「しにんせい」と読みます。 「視認」とは「実際に目で見て確認すること」を意味します。 「性」は「そのような性質を持っていること、そういった状態にあること」という意味です。 「視認性」とすると「目で何かを見たときの確認のしやすさの度合い」を表します。 実際に目でものを見たときに、対象物やそれが持つ意味について、正しく確認・理解できるかどうかの度合いを意味します。 例えば、「視認性の高い書類」ならば「パッと見ただけで、内容が分かって、重要な事柄が伝わりやすい書類」ということになります。 デザインや人間工学においては、背景に対して、色や形が目立っていたり、文字が大きくて見やすかったりする度合いを表します。
というような使い方をします。 「視認性」の類語には、「見やすさ」「分かりやすさ」「見てすぐに分かる」などがあります。
例文
「可読性」は「かどくせい」と読みます。 「可読」とは「読むことができること」を意味します。 「可読性」とすると「文字の読みやすさの度合い」を表します。 例えば、「可読性が高いポスター」ならば「文字・数字・記号などが読みやすくて、理解しやすいこと」を指します。 「読みづらい...」と感じるものについては、「可読性が低い」と言えます。
というような使い方をします。 「可読性」の類語には、「読みやすさ」「リーダビリティー」などがあります。
例文
「判読性」は「はんどくせい」と読みます。 「判読」とは「理解しにくい文章や読みづらい文字を前後関係などから推量しながら読むこと」を意味します。 「判読性」とすると「文字や文章の意味の伝わりやすさの度合い」を表します。 例えば、「時」という文字が文章の中に出てきたときに、「じ」と読むのか、「とき」と読むのか迷ってしまいますよね。このように、前後の意味を見れば分かるものの、すぐに判断できないというものを、「判読性が低い」と表現することができます。 誤読されやすいものについては「判読性が低い」、誤読されにくいものは「判読性が高い」と言います。
というような使い方をします。 「判読性」の類語には、「分かりやすさ」「理解しやすさ」「明快さ」「単純さ」などがあります。
例文
文字や文章の読みやすさには、「視認性(しにんせい)」「可読性(かどくせい)」「判読性(はんどくせい)」という3つが大きく関係してきます。 「視認性」は、何かを見たときの確認のしやすさのことで、「可読性」は、文字の読みやすさのことで、「判読性」は、文字や文章の意味の伝わりやすさのことです。 この三つを高めることで文章が読みやすくすることができます。