「様態」と「容態」という言葉をご存知でしょうか。「社会の様態」「容態が悪化する」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。この二つの言葉は日常会話においても、よく聞きますよね。使われていることが多い言葉ですが、違いについて知らないという方がいるかもしれません。正しく使うには、違いについて知っておく必要があります。そこで今回は「様態」と「容態」の使い分けについて解説していきます。適切に知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
「様態」・・・物事のあり方や、そのものの状態のこと 「容態」・・・身体の調子や、病気や怪我の状態のこと
「様態」はものに対して、「容態」は人に対して使います。
「様態」は<ようたい>と読みます。 「様」は音読みで「ヨウ」、訓読みで「さま」と読みます。 「様」は「あり方、ありさま」を意味します。 「態」は音読みで「タイ」、訓読みで「わざ」と読みます。 「態」は「身や心の姿勢、様子」を意味します。 「様態」の意味は、
です。 「様態」はもののあるべき形、行為のありさまを表す場合に使います。例えば、「生活様態」「社会様態」などと言えます。これは「どのような状態か、ありよう」を意味しています。 「様態」は文法において、ある様子が見られることを表す言い方という意味でも使います。「喜びそうだ」「晴れそうだ」といったように「〜そうだ」を付けて言い表すことが「様態」です。 「様態の副詞」「様態の助動詞」といったように言います。 「様態」の類語には、「シチュエーション」「状況」「ありさま」「情況」「実態」「様相」などがあります。
例文
「容態」は<ようだい>と読みます。 「ようたい」と読むこともできますが、「ようだい」と読むのが一般的です。 「容」は音読みで「ヨウ」、訓読みで「いれる・ゆるす・かたち」と読みます。 「容」は「姿や見た目」を意味します。 「態」は音読みで「タイ」、訓読みで「わざ」と読みます。 「態」は「身や心の姿勢、様子」を意味します。 「容態」の意味は「人の身体の状態、病気や怪我の具合」です。 病気の様子や、身体の具合を表す場合に「容態」を使います。「容態」は病状が重い、危篤状態であるということに重点が置かれています。 「容態」は「容体」「様体」と表すこともできます。 言い回しとしては、
などとなります。 「容態」の類語には、「症状」「病状」「病態」「コンディション」「塩梅」「体調」などがあります。
例文
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