「距離感」と「距離間」という言葉をご存知でしょうか。「距離感を掴む」「距離間がある」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。どちらも「きょりかん」と読みますが、何か区別することはあるのでしょうか。この二つの言葉を見聞きしただけでは、あまり違いをイメージすることはできませんよね。ただ、正確には違いがあるので、意味をそれぞれ知っておくことが必要です。そこで今回は「距離感」と「距離間」の使い分けについて解説していきます。正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「距離感」・・・目標物と自分の間との距離を正しく把握する感覚、心のへだたりがあると感じる気持ち 「距離間」・・・二つの場所やものとの間、間隔
「距離感」は物理的・心理的な距離、「距離間」は空間的な距離を表す場合に使います。 「距離感」の代わりに「距離間」を使うことはできないので、注意してください。
「距離感」の意味は、
です。 「距離感」は物理的な距離を表す場合にも、精神的な距離を表す場合にも使うことができます。 例えば、「距離感がある」といった場合は、立場や関係によって他人との間にへだたりがあることを表します。この場合の「距離感」は心理的な距離を示しています。 恋愛においての「距離感」は、異性との親しさの度合いを表す場合が多いです。ちなみに距離感には、「密接距離」「団体距離」「社会距離」「公衆距離」の4つがあると言われています。 他にも、「歌うときは、マイクとの距離感を掴む」といった場合は「マイクとどれだけ離れているかを確認する感覚」を表します。 言い回しとしては、
などとなります。 「距離感」の類語には、「隔たり」「付かず離れず」「親しさ」「乖離」「一線」「開き」などがあります。
例文 「どれくらいの距離かを正しく把握する」という意味
「他人に対して、心の差や距離があると思う」という意味
「距離間」の意味は「二つの場所やものの間、間隔」です。 「距離」は「二つの場所やものとの離れ具合」、「間」は「ものとものとの空間的な範囲」を表します。 「距離間」は、空間的な距離を表す場合に使うことができます。 例えば、家から目的地まで距離が40kmとあったとしたら、「移動距離は40kmだ」と表せます。 他にも、「移動距離間」「最大距離間」「最小距離感」といったように用います。 このように、「距離間」は離れている二つのもの間や間隔を示すことができます。心理的な距離を表す場合は「距離間」を使うことはできません。 「距離間」の類語には、「間」「間隔」「開き」「懸隔」「隔たり」「長さ」などがあります。
例文
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