「端緒」と「発端」の違いについてしっかりと理解しているでしょうか?「端緒をつかむ」「事の発端」などと使われていますよね。二つとも「端」という字を含んでいるので、同じように使っているという方も多いかもしれません。実はそれぞれ異なります。そこで今回は「端緒」と「発端」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「端緒」・・・「物事を始めたり、解決するときの手掛かりとなるもの」 「発端」・・・「物事の始まり、事が始まること」
「端緒」は「たんしょ」と読みます。 「たんちょ」と読むのは本来間違いですが、一般的に使われるようになり、この読み方も定着しました。 「端緒」の意味は「物事の手掛かり、いとぐち」です。 「端」は「起こり、きっかけ」、「緒」は「物事の始まり、起こり」を意味します。 物事を始める、解決するときのきっかけや、たよりとなるものを表します。 例えば、「目撃者の証言が事件解決の端緒となる」と使います。これは「証言が事件解決のきっかけとなる」というニュアンスになります。 「端緒」は話し言葉というよりも、書き言葉として使うことが多いです。会話の中で使うと「短所(たんしょ)」と混同されやすいため、基本的に書き言葉として使います。
というような使い方をします。
例文
「発端」は「ほったん」と読みます。 「はったん」と読むこともできますが、一般的には「ほったん」と読みます。 「発端」の意味は「事の始まり、起こり」です。 「発」は「生じる、起こること」、「端」は「起こり、きっかけ」を意味します。 物事が始まること、すでに起きた物事の始まりを表します。 主に「◯◯の発端」という形で用います。「事の発端」「事件の発端」などと言います。 例えば、「今回の事件の発端は、彼女が失踪したことだ」と使います。「彼女の失踪が原因で事件が起こった」というニュアンスになります。 また、「物語の発端」などと「物語や本のはじめ」という意味でも使うことができます。 「発端」は日常会話においても使われることが多いです。
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