「野望」と「野心」という言葉をご存知でしょうか。「野望を抱く」「野心家」といったように使います。では、「野望」と「野心」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。この2つの言葉は日常会話で見聞きすることも多いですよね。「野望」「野心」と聞くと、あまり良い意味はイメージできません。どちらも同じように使われているため、区別が難しいですが、正しく使い分けする必要があります。そこで今回は「野望」と「野心」の使い分けについて解説していきます。正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「野望」・・・身の程を知らない大きな望み 「野心」・・・身の程を知らない大きな望み、より良い名誉や財力を手に入れるために自分を磨くこと
「野望」と「野心」は、どちらも「身の丈にあっていない望み」を意味します。 「野望を抱く」「野心がある」といったように、マイナスな望みを持っているというイメージを伴っています。 ただ、「野心」には「新しいことにチャレンジする気持ち」と、プラスな意味で使うこともできます。 「野望」よりも「野心」の方が、幅広い意味で使われています。
「野望」は<やぼう>と読みます。 「野」は音読みで「ヤ・ノ」と読みます。 「野」は「大っぴらの」を意味します。 「望」は音読みで「ボウ・モウ」、訓読みで「のぞむ・もち」と読みます。 「望」は「まちのぞんでいること、願い」を意味します。 「野望」の意味は「身の程を知らない大きな望み、高望み」です。 「野望」は自分の身の丈にあっていない大きな望みを表します。例えば、貧乏で何の特技もない人が『有名になって、お金を稼ぎたい!』と言うことを「野望がある」と表現できます。 「野望」はマイナスな意味合いで使われることがほとんどで、プラスな意味合いとして使うことはありません。 言い回しとしては、
などとなります。 「野望」の類語には、「希望」「覇気」「吸入」「向上心」「大志」「功名心」「意気込み」「大胆な望み」「大それた夢」「どす黒い欲望」などがあります。
例文
「野心」は<やしん>と読みます。 「野」は音読みで「ヤ・ノ」と読みます。 「野」は「大っぴらの」を意味します。 「心」は音読みで「シン」、訓読みで「こころ」と読みます。 「心」は「気持ち、精神」を意味します。 「野心」の意味は、
です。 「野心」は分不相応の望みという意味以外にも、より良いものを手に入れるため自分を磨くことも表します。 例えば、「玉の輿に乗って、贅沢な暮らしを送りたい」は「野心がある」と表すことができて、「より良いものを作るために、新しい研究をしたい」ということも「野心がある」と表現することができます。 言い回しとしては、
などとなります。 「野心」の類語には、「志望」「功名心」「憧れ」「抱負」「大望」「憧憬」「名誉欲」「上昇志向」「権力欲」「意志」「活力」などがあります。
例文 「身の程を知らない望み」を意味
「新しいことに取り組む気持ち」を意味
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