ネイティブが日常会話でよく使うフレーズに「you mean」があります。「you mean」は直訳すると「あなたが意味する」で、ちょっと意味不明ですね。本記事では「You mean...?」の使い方を徹底解説していきます。「mean」にはその他にも意味と使い方もあるので、そちらも紹介していきます。
「you mean」は相手の発言の意味がよく分からないときに、聞き返し確認する表現です。 直訳すると「あなたが意味するのは〜ですか?」になりますが、「〜ってこと?」という和訳がしっくりきます。 「Do you mean...?」の「Do」の部分が省略されています。 「〜, you mean?」「You mean 〜?」と文末、文頭どちらで使っても構いません。 文末で使う場合は、前にカンマを置きます。 「〜」の箇所には、文章(主語+動詞)ではなく単語(名詞)がきます。 文章を続ける場合は、「You mean like 〜?」と「like」を続けます。
Wait, who is getting married? You mean Shujiro?
待って、誰が結婚するの?修二郎のこと?
"What if I quit?" - "Your job, you mean?"
「もし私が辞めたらどうする?」-「仕事を辞めるってこと?」
"I am thinking of studying abroad." - "You mean like you will just leave us all?"
「留学しようかと思う」-「私たち全員置いて出ていくってこと?」
動詞「mean」は「〜を意味する」という意味ですが、形容詞「mean」は「意地悪な」という意味なので注意が必要です。 つまり「you mean」ではなく、「you are mean」とbe動詞で使うと「君は性格が悪いね」という意味になってしまいます。 形容詞「mean」は「ケチ」という意味で使うこともあります。「cheap」も「ケチ」という意味があります。
You are mean kind of person.
あなた意地悪な人だね。
Stop being so mean to your brother!
弟に意地悪するのやめなさい!
動詞「mean」には「〜を意味する」以外にも「感情的に大切な意味をもつ」という意味もあります。
はどれも愛してる人、大切な人に対して使う言葉です。 男性が女性に対して使うことが多いです。彼女や奥さんを怒らせてしまいなだめる時や愛の告白のときに伝えたりします。
I'm sorry. Don't leave me alone. You mean so much to me. I can't live without you.
ごめんって。おいていくなよ。君は本当に大切な人なんだ。君なしでは生きていけないよ。
Money means nothing to me.
お金は私にとって大切ではない。
「You mean that?」「You mean it?」だと、相手の発言に対して「それ本気なの?」「マジで言ってるの?」という意味になります。 「Are you serious?」「Seriously?」が類似表現になります。
”Kirishima is going to quit the club.” - "You mean that?"
「桐島、部活やめるってよ」-「本気なの?」
If you mean it, I'll do whatever I can do to support you.
君が本気なら、サポートするためにできることはなんでもするよ。
「You mean」の関連して英語表現に「What do you mean?」があります。「What do you mean?」という表現はジャスティン・ビーバーの曲で知った人もいるかもしれません。「What do you mean?」もネイティブがよく使う英語表現ですので、解説していきます。
「What do you mean?」の意味は「どういう意味?」になります。
の形で使います。
などと表現することも可能です。
"I'm now spiritually enlightened." - "What do you mean by that?"
「とうとう悟りを開いたよ」-「それってどういう意味?」
"He was a good person." - "What do you mean by "good""?
「彼はいい人だったよ」-「いい人ってどういう意味?」
「What do you mean?」にはもう一つニュアンスがあります。 怒っているときに使うと、「それってどういうことよ」「どういうつもりだ」という意味になります。 「どういう意味か、いいや何の意味もありやしない」と反語のニュアンスになっています。 形は疑問文になっていますが実際には質問しているわけではなく、断定を強めるために使っています。 このような文章を修辞疑問文といいます。 英語の代表的な修辞疑問文には、他にも「Who knows?」などがあります。
What do you mean? It was my fault?
どういうことよ!私のせいなわけ?
What do you mean you can't stand any longer?
もう耐えられないってどういうことよ!
「I mean」は「you mean」の逆で、「私が意味するのは〜」という意味になります。 「I mean」の使い方を下記の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてみてください。
「I mean」が最も頻繁に使われるのは自分の発言を訂正するときです。 日本語だと「いや」「ではなくて」などにあたります。 単に言い間違いや記憶違いを訂正したり、うっかりしまった失言をカバーしたりするときに使います。 「I mean」は文頭で使うことが多いですが、文末で使うこともできます。
At the time, I was taking a history class, I mean math.
そのとき私は歴史の授業、いや数学の授業を受けていた。
「I mean」は誤りを訂正するだけではなく、自分の発言に新たに情報を追加するときにも使用されます。 情報を補足し自分の発言内容を明確化することで、相手が誤解するのを避ける役割があります。
I love you, man! I mean, as a friend.
おまえのこと大好きだよ!いや友達としてね。
「I mean」は自分の発言を正当化する(justify)ときにも使います。 日本語だと「というのも」「だって」が近いです。 「because」「since」などと置き換えることができますが、これらは単に理由・原因を説明する接続詞であるのに対して、「I mean」は自分の正しさを説明するために使われる点に違いがあります。
I'm sure she doesn't care about it. I mean, I already asked her.
彼女はそのこと気にしないよ。というのも、すでにおれは彼女に確認したんだ。
「I mean」はただの前置きとしても使います。「えっと」「なんというか」「そうだな」などの日本語が近いです。
などが類語にあたります。
I mean, she might be a good teacher, but I just don't like her as a person.
なんというか、彼女はいい教師かもしれないけど、ただ人として好きになれないんだよね。