「飽和状態」という言葉をご存知でしょうか。「美容院が飽和状態」「市場が飽和状態」といったように使います。では、「飽和状態」とはどのような意味なのでしょうか。「飽和状態」は日常会話だけではなく、化学において使われていることもあります。ただ、意味について知らなかったり、どの場面で使えば良いのか迷ってしまいますよね。使われていることが多い言葉なので、意味について正しく知っておく必要があります。そこで今回は「飽和状態」の意味や使い方、類語、対義語について解説していきます。適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「飽和状態」は<ほうわじょうたい>と読みます。 「飽和状態」の意味は「最大限に至っている状態、最大限度に達していてそれ以上余裕がない状態」です。 「飽和」は「上限に達していてゆとりがないこと、これ以上は増えない状態であること、やっていることに嫌気が差すこと」を意味します。 「飽和状態」とすると、「いっぱいいっぱいである」「限界寸前である」というイメージになります。
限界まできているため、それ以上は増えないという場合に「飽和状態」を使います。 市場や仕事においての「飽和状態」は、ものや属している人などが有り余っていることを表します。 例えば、「夏休みや冬休みなど長期休みは、交通量が飽和状態になる」と言った場合は「車が多くてかなり混んでいる状態、車の行き来が激しいこと、車や人が多すぎて溢れかえっていること」を意味します。 他にも、「◯◯の市場は飽和状態となっている」といったように使います。「外食市場は飽和状態なので、独自のサービスを考えなければならない」と言えます。 仕事においても「今後も、医療職は飽和状態にならないだろう」と言います。これは「これから先も医療職は増えないだろう」という意味になります。 使い方としては、
などとなります。
例文
化学においての「飽和状態」は「それ以上増えることはない、限界まで溶かした状態」を表します。 限界まで物質が溶けている状態が「飽和状態」です。液体と蒸気が同時に存在することを表す場合に使います。 例えば、水に塩を入れてかき混ぜると溶けますが、入れる塩を徐々に増やしていくと、だんだん塩は溶けなくなってそのままになってしまいます。この場合は「飽和状態に達した」と表現することができます。 確かに、紅茶やコーヒーを飲んでいるときに砂糖を入れても、だんだん溶けなくなってきて下に溜まってきてしまうということがありますよね。 「不飽和状態」と言うこともできて、「まだ解けることができる状態」を意味します。 「飽和水溶液」という言葉もあって、これは「最大限まで物質が溶けている水溶液」を表しています。
ダブつき状態 (意味:ものが多くて余っている状態) 「資金はダブつき状態だから、計画を実行できるよ」 限度を超える (意味:許される範囲を上回ること) 「限度を超えないように注意しなければいけない」 最大限 (意味:ある範囲で一番大きい度合いであること) 「最大限の力を発揮するように頑張る」 上限 (意味:ある物事においての上の方の限界) 「持っていくお菓子の上限金額は500円だ」 極度 (意味:それ以上はないこと) 「今日の演奏会は極度に緊張している」 いっぱいいっぱい (意味:少しもゆとりがないこと) 「仕事でいっぱいいっぱいなので、他のことは考えられない」 余裕がない (意味:ゆとりがないこと) 「他人の作品を見るほどの余裕はない」 限界状態 (意味:これ以上はできないとい状態) 「もう限界状態だからリタイアする」
不足 (意味:物事が足りていないこと) 「不足している部分については補う必要がある」 ゆとりがある (意味:余裕があってきつくないこと) 「ゆとりをもってやらないと上手くいかない」 有り余る (意味:思っている以上にあること) 「彼は有り余るほどお金を持っていると自慢している」 不十分 (意味:完璧ではないこと) 「決定的な証拠が不十分だから、まだ断定はできない」 欠落 (意味:物事のある部分が抜けていること) 「欠落部分がないように気をつける」 不完全 (意味:足りていないことや完全ではないこと) 「この内容では不完全だから、考え直す必要がある」 余裕がある (意味:限度までにゆとりがあること) 「まだ約束時間まで余裕があるからカフェで休む」 欠陥(けっかん) (意味:完全ではなかったり、抜けていることがある) 「新しく買ったものに欠陥があった」 不備 (意味:必要としているものが足りていないこと) 「この書類にはいくつか不備がある」
「飽和」「飽和状態」は英語で「saturation」といいます。 他動詞「saturate」で「...を飽和する」という意味になり、「saturated」という受け身の形でよく使います。 「saturated」を「飽和した」という意味で使うのは化学の世界でのみで、一般的には「ずぶぬれの」という意味になりますので注意してください。「totally wet」と同義になります。 ビジネスで使う「飽和状態」は「red ocean」といいます。「レッドオーシャン」はカタカナ語としても一般的に使用されはじめていますね。
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「飽和状態」について理解できたでしょうか? ✔︎「飽和状態」は「ほうわじょうたい」と読む ✔︎「飽和状態」は「最大限に至っている状態、最大限度に達していてゆとりがない状態」を意味 ✔︎「飲食店が飽和状態にある」「飽和状態に達する職業がある」といったように使う ✔︎「飽和状態」の類語には、「ダブつき状態」「最大限」「上限」「いっぱいいっぱい」などがある