ビジネスシーンでもよく使われる「ご紹介」という言葉ですが、正しい使い方をご存知でしょうか。特に敬語表現として使う際に間違った使い方をしてしまうことがあります。 そこで今回は「ご紹介」の意味と正しい敬語の使い方を細かく解説していきます。 「ご案内」との違いや類語、英語表現も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「ご紹介」はごしょうかいと読みます。
「紹介」に意味は2つあります。 1.「人と人を引き合わせること」です。 知らない人同士の間に立って取り持つことです。 2.「未知の物事を広く知らせること」です。 情報など知られていない物事を世間に教え知らせることです。
接頭語の「ご」は使い方によって敬語の種類が異なります。 そのため、「ご紹介」も使い方で尊敬語の場合と、謙譲語の場合と、丁寧語の場合があります。
紹介をしているのが目上の相手である場合の「ご紹介」は尊敬語になります。 尊敬語でよく使われているのが、結婚式などでスピーチをする際の「ご紹介にあずかりました」です。この場合、紹介したのは司会者や主催者となりその方への敬意を表した尊敬語となります。 「ご紹介」が謙譲語になるのは、私がご紹介します」と自分自身が誰かに紹介をする場合です。 自分自身を謙って相手に対する敬意を表しています。
ただ「紹介」という言葉を丁寧に言った場合は「ご紹介」になります。 例えば「ご紹介の場合は5%割引になります」など、美容院とかで使われています。 誰から誰に紹介したということではなく、ただ「紹介」を丁寧にしているだけなので丁寧語となります。
「させていただく」は、相手に許可を受けたとき、または許可を受けたいときに使います。 したがって、許可を得ず、相手にさせていただきます」と使うのは不適切になります。そういった場合は許可を得る表現を補います。 また「させていただく」を使用する際は、「することに許可をする誰か」「することに許しを出す誰か」が存在しないと不自然になってしまいます。
ただ「ご紹介させていただく」とする場合、紹介するのは自分自身になるため「ご紹介」は謙譲語になります。 「させていただく」も謙譲語になるため「ご紹介させていただく」は二重敬語となります。 「させていただく」を使う場合は「紹介させていただく」にしましょう。
上記で説明したように「ご紹介させていただきます」も二重敬語になります。 「紹介させていただきます」が正しい使い方になります。
「ご(お)〜いただく」は正しい謙譲表現になります。 「ご紹介いただきました」を細かく見ていくと、紹介をしたのは相手になるため「ご紹介」は尊敬語、「いただく」は謙譲語、「ました」は丁寧語となります。 「〜いただく」の補助動詞に「ご」が付く場合は尊敬語もしくは丁寧語になります。 ただ「ご紹介いただきました」と話す場合、主語は自分自身になるため謙譲表現となります。
よく結婚式や忘年会などでスピーチをする際「ご紹介にあずかりました」と使われますよね。 この場合、紹介したのは司会者や主催者となりその方への敬意を表した尊敬語となります。 「あずかりました」は「あずかる」の丁寧語なので、正しい敬語表現になります。 またこの「あずかりました」の漢字は「与りました」となります。 「預かりました」は誤用となるため注意しましょう。
「ご紹介ください」は相手が紹介をするため「ご紹介」が尊敬語になります。 「ください」は丁寧語のため正しい敬語表現となります。 「ご紹介くださる」「ご紹介くださった」なども正しい敬語表現です。
「ご〜申し上げる」は正しい謙譲表現です。 「ご連絡申し上げます」を細かく見ていくと 「ご連絡」は丁寧語 「申し上げ」は謙譲語 「ます」は丁寧語 となります。 「申し上げます」はとても丁寧な言い回しになるため取引先の会社やお客様に対してなど目上の相手へ使うことができます。
「ご紹介いただきたく存じます」は、 「ご紹介」=尊敬語 「いただき」=「もらう」の謙譲語 「たく」=願望 「存じ」=「思う」の謙譲語 「ます」=丁寧語 で成り立っています。
「ご紹介者様」の「様」は敬語ではなく、敬称のため正しい使い方となります。 「ご紹介者様」は紹介をしてくれた人のことで、その方に対して敬意を表しています。
「ご案内」は、ごあんないと読みます。 「ご案内」は、「案内」という言葉に接頭語の「ご」を使用した言葉です。 「案内」は「道や場所を知らない人を導くこと」また「状況や様子などを知らせること」という意味がある言葉です。 目上の人に対して、「案内する場合」「案内される場合」の両方に使用することができてる言葉で、「ご案内いたします」「ご案内していただく」というような使い方をします。
「説明」の意味は「相手によく分かるように、事柄の内容や意味を述べること」です。 一般的にもビジネスシーンでもよく使われています。
「引き合い」の基本的な意味は、「引っ張り合うこと」です。
そこから転じて、「引き合い」は様々な意味で使用されます。
主にビジネスにおける「引き合い」は
などがあります。
「斡旋」の意味は「双方にかけあい、仲を取り持つこと」です。 ビジネスシーンでは雇用や売買など仲立ちとなる仕事を「斡旋」と言います。 ただ「ご斡旋」と使うことはなく、主に「斡旋のご案内」「斡旋いたします」などと使われます。
「紹介」の最も一般的な英語は、「introduction(名詞)」「introduce(動詞)」です。 例文です。
May I introduce Mr. Tanaka?
田中様をご紹介します。
Thank you for your introduction, Mr. Smith. I'm Taro Yamada.
スミス様よりご紹介に預かりました。山田太郎と申します。
「紹介」は「presentation(名詞)」「present(動詞)」で表現することも可能です。
Professor Yamanaka was presented to the Crown Prince.
山中教授は皇太子さまに紹介された。
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「ご愛顧」について理解できたでしょうか? ✔「ご紹介」の意味は「人と人を引き合わせること」「未知の物事を広く知らせること」 ✔「ご紹介させていただく」「ご紹介させていただきます」は二重敬語 ✔「ご紹介いただきます」「ご紹介ください」は正しい敬語