「言い得て妙」という言葉をご存知ですか?「言い得て妙」は、「上手く言い当てている」という意味のあることわざです。あまり耳にしない言葉かもしれませんが、「まさにその通りですね」というように共感する意志を伝えられることなです。今回は、「言い得て妙」の正しい意味と使い方を例文つきで紹介します!また、類語や英語表現も紹介しますので参考にしてください。
「言い得て妙」は、「いいえてみょう」と読みます。
「言い得て妙」は「実に上手く言い当てているさま」を言い表していることわざです。 「妙」は、「奇妙である」「不思議である」という意味ではなく、「巧みである・優れている」という意味で使用されています。 つまり、「言い得て妙」は、「巧みに言い得ている」ということであることがわかります。 意味合いとしては、「うまい言い方をしている」「言われてみればそういうことですね」というようなニュアンスで、相手の言うことに関心している場面で使用される言葉です。 自分が思っていること、考えていることを相手に言われた時の、「その通りです」と返答をする場面があると思いますが、「言い得て妙」は「言われてみれば確かにそうですね」というような自分でも思いつかなかったことを相手に言われて賛同しているというような場面で使われます。
「言い得て妙」は、「言い得て」という言葉と「妙」という言葉で成り立っています。 「妙」は「奇妙」という言葉にも使用されている通り、「不思議な」という意味合いで使用される漢字ですが、本来は「女編」に「少ない」という漢字でできていることから、「若い女性の美しさ」を表していました。 そこから、「言い表しようもない素晴らしさ」というニュアンスで使用されるようになり、「素晴らしい」という意味合いを含んだ漢字として使用されるようになりました。 例えば、仏教の経典である「妙法蓮華経」にも「素晴らしい教え」という意味で使用されています。 このことから、「上手く言い表している」という意味として「言い得て妙」と言い表すようになったということが考えられます。
「言い得て妙」の発音イントネーションは、「て」の部分のみが若干下がります。 その他の部分はほぼ平坦なイントネーションとなりますが。最後の「妙」をはっきり発音するとわかりやすいでしょう。
「言い得て妙」は、上述したように「確かにそのとおりですね!」と共感する場面で使用する言葉です。 相手が言ったことに対して「言い得て妙ですね」というように返事をするような使い方をします。 例えば、
というような言い回しがあります。 「そうですよね」と共感の意を伝えるよりも、「言い得て妙ですね」と表現するほうが、より強く共感の意を示すことができます。 さらに、「まさに言い得て妙」や「確かに言い得て妙」というように、「言い得て妙」をさらに強調する言葉と一緒に使用することもできます。
「言い得て妙」は、「上手いことをいいましたね」というようなニュアンスのある褒め言葉であるため、目上の人に使用すると上から目線で物を言っているような印象をうけてしまう可能性があります。 目上の人に対しては、相手が常に自分より優れているというスタンスで接するということがマナーです。 したがって、目上の人には使うべきではないと言えるでしょう。 目上の人に対して、素晴らしく共感したという場合には「おっしゃる通りですね」というような表現に言い換えることが好ましいです。
実際に、「言い得て妙」を使用した例文をいくつか紹介しますので、使い方の参考にしてください。
「措辞」は、「そじ」と読みます。 「措辞」は、「詩歌や文章など、言葉の使い方や辞句の配置の仕方」のことを言います。 例えば「巧みな措辞」というような使い方をすると、「上手な言葉の使い方や辞句の配置の仕方」というような意味合いになります。
「修辞」は、「しゅうじ」と読みます。 「修辞」は、「言葉を美しく巧みに用いて効果的に表現すること」をいいます。 「修辞」は「レトリック法」と言い換えることもできます。 例えば、「修辞的な表現をしている」は、「言葉を美しく巧みに使った表現をしている」というような意味合いになります。
「上手いことを言う」は、「うまいことをいう」と読みます。 「上手いこと言う」の「上手いこと」は副詞的に用いられていて、「巧みに・うまく」という意味合いで使用されています。 よって、「上手いこと言う」は「巧みに言い表す」という意味で使用される言葉であるということがわかります。 つまり「上手いこと言う」は「的確な表現である」というニュアンスが含まれた言葉です。
「運用の妙は一心に存す」は、「うっみょうのみょうはいっしんにそんす」と読みます。 「運用の妙は一心に存す」は、「何事もその機能が生かされてすぐれた効果を出すには、それを活用する人の心1つにかかる」という意味のことわざです。 つまり、どんな機能や方法も、それを臨機応変に活用するその人の心がないと役立たせることができないというニュアンスになります。
「忍の一字は衆妙の門」は、「にんのいちじはしょうみょうのもん」と読みます。 「忍の一次」は、「忍耐の一字」という意味で、「忍」という漢字を指しています。 「衆妙の門」とは「すべての優れた道理の入り口」という意味があります。 つまり、「忍耐の忍の一時があらわす精神常に持つことが、あらゆることを行う上での出発点である」という意味のことわざです。 わかりやすく言うと、「忍耐こそ成功するための根本であり、それが成功に繋がる」という意味合いです。 「耐え忍ぶことを身につければどんなことでもできる」ということを言い表しています。
「舌足らず」は「したたらず」と読みます。 「舌足らず」の意味は「十分に言葉にいいつくせていないこと」です。 また、「舌が回らず発音がはっきりしないこと」という意味合いもあります。 「舌足らずな〜」というような使い方をします。 例えば、「舌足らずな文章」は、「十分に言葉に表現できていないわかりにくい文章」をいうようなニュアンスになります。
「隔靴掻痒」は、「かっかそうよう」と読みます。 「隔靴掻痒」は、「思い通りにいかなくて、もどかしいこと」という意味があります。 靴を隔てて痒いところを掻くという意から、物事の核心や急所に触れず、もどかしいという意味として使用されるようになった言葉です。 例えば、もどかしいという状況を「隔靴掻痒状態」というように表現することができます。
「口下手」は、「くちべた」と読みます。 「口下手」は、「口が下手」ということを表している言葉で、「話すことが不得意で思うことを上手く言えないこと」という意味です。 ものの言い方が下手な様子を「口下手」といいます。
相手に対して「言い得て妙だな」と返すときの英語表現は「Well said.」が一番近いです。 直訳すれば「よく言っている」ですが、うまく言葉で表現されているというニュアンスで使うので、「言い得て妙」と大変近いです。
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「言い得て妙」につて理解していただけましたでしょうか? ✓「言い得て妙」は、「いいえてみょう」と読みます。 ✓「言い得て妙」はことわざで意味は「実にうまく言い当てているさま」 ✓「言い得て妙」の発音・イントネーションは「て」だけ若干下がる ✓「言い得て妙」は目上の人への使用は避けるなど