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敬語「しております」の意味と用法、類語、「いたしております」との違い

敬語「しております」の意味と用法、類語、「いたしております」との違い

「しております」という言い回しをご存知でしょうか。ビジネスシーンでは「楽しみにしております」「ご無沙汰しております」などと見聞きすることが多いですよね。普段からよく使っているという方も多いかもしれません。何気なく使っていることが多い言葉ですが、意味についてしっかりと理解しているでしょうか。正しく使うには意味についてきちんと知っておくことが必要です。そこで今回は「しております」の意味や使い方、類語について解説していきます。正しく覚えて上手く使えるようにしましょう!

「しております」の意味

「しております」は現在進行形を表す

「しております」は現在進行形を表します。 「して」は、動作を表す言葉「する」+接続助詞「て」で成り立っています。「して」はある動作を行うこと、「おります」は動作が継続していることを表します。 「しております」とすることで、動作や状態が現在も進行していることを意味します。 「おります」だけでは「存在している」という意味ですが、「しております」とすると「おります」は補助動詞となり動作の継続を表します。

敬語「しております」は、「います」の丁重語「おる」+丁寧語「ます」

「しております」は、「います」の丁重語「おる」+丁寧語「ます」で成り立っています。 丁重語とは自分自身の好意や言動を、相手に対して丁寧に述べる為に使用する言葉のことをいいます。謙譲語の仲間です。 「しています」でも十分丁寧な表現ですが、「しております」とするとより丁寧な表現です。

敬語「おります」の意味と使い方!「います」との違い、類語、英語も紹介

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「しております」の漢字は「して居ります」

「しております」を漢字で表すと「して居ります」となります。 「いる」も「おる」も漢字だと「居る」と表記します。 上記でも少し触れましたが、「しております」の「おります」は補助動詞ですのでひらがなが正しい表記です。

「しております」の使い方と例文

「しております」は自分または身内の動作に対して使う

「しております」は丁重語(謙譲語の仲間)なので、自分の動作に対して使います。 「しております」は自分の行いをへりくだる表現なので、相手の動作に対して使うことはできません。 例えば、「私はおかげさまで日々元気に過ごしております」などと使います。「過ごしてます」「過ごしています」と言うよりも「過ごしております」と言う方が丁寧になります。また、手紙やメールで結びの言葉として「またいつかお会いできることを楽しみにしております」と入れることもあります。 「しております」は自分の動作だけではなく、外部の人に身内の話をする際にも使うことができます。例えば、「社長の◯◯が、新しい計画を楽しみにしております」といったりします。

「しております」を使った表現の例 ・お願いしております ・おすすめしております ・ご用意しております ・尊敬しております ・希望しております ・お待ちしております ・ご無沙汰しております ・楽しみにしております

例文 ・プロジェクト実行にあたって皆様に協力していただき、本当に感謝しております。 ・今日は誠にありがとうございました。皆様のまたのご来店を心よりお待ちしております。 ・今日は本当にありがとうございました。またいつかお会いできることを楽しみにしております。

「しております」は書き言葉でも話し言葉でも使う

「しております」は、書き言葉でも話し言葉でも使います。 「お待ちしております」「お願いしております」と口頭で使う以外にも、「楽しみにしております」「ご無沙汰しております」といったように手紙やメールにおいても使うことができます。

「しておりますゆえ」「しております通り」などとも使う

しておりますゆえ」「しております通り」という形で使うこともできます。 「しておりますゆえ」の「ゆえ」は理由を表します。「しておりますゆえ」とすると「◯◯していますので」という意味になります。 例えば、「会議をしておりますゆえお静かにお願いいたします」などと使います。これは「勉強しているので静かにしてください」という意味です。 「しております通り」の「通り」は「その状態であること」を意味します。「しております通り」とすると「◯◯しているように」という意味になります。 例えば、「お知らせしております通りテストを実施します」などと使います。

「しております」の否定形は「しておりません」

「しております」の否定形は「しておりません」になります。 「しておりません」も「しております」と同様、自分の動作に対して使います。 「今現在も◯◯していない」ということを伝える場合に「しておりません」を使います。

「しております」の疑問形「しておりますか」「しておりますでしょうか」は誤用

「しております」は自分の動作に対して使う表現なので、他人に対して「しておりますでしょうか」と使うのは不適切です。 相手に何かを聞くときに「先日の件ですが、確認しておりますか」「新しい計画の内容について検討しておりますでしょうか」などは誤用です。 相手にしているかどうか尋ねる場合は「なさっていますか」「されていますか」と言うのが適します。

「しております」との違いと使い分け

「してあります」でも現在進行形を表す

「してあります」は、動詞「する」の連用形+接続助詞「て」+補助動詞「ある」+丁寧語「ます」で成り立っています。 「してあります」も「しております」と同様に、現在進行形を表します。 ただ「しております」は丁重語ですが、「してあります」は丁寧語です。 自分の行いについて述べる場合は「しております」を使います。「してあります」は物事を丁寧に述べたい場合に使います。

例文 ・使い方については説明書に記載してあります。 ・お菓子と飲み物は用意してあります。

「なっております」という形でも使う

「なっております」は「お世話になっております」というフレーズが多く使われます。 「お世話になっております」は、相手にお世話になっていることへの感謝の気持ちが込められています。 「お世話になっております」は非常に丁寧な表現です。社内の人ではなく、社外の目上の人やお客様に対して使うことが多いです。 目上の人でも、今現在も継続してお世話になっている場合に使うのが適します。初対面の人に対しては「お世話になります」を使うのが正しいです。

例文 ・いつもお世話になっております。今後ともよろしくお願いいたします。 ・日頃より大変お世話になっております。

「いたしております」は二重敬語のようで正しい敬語

「いたす」は「する」の謙譲語です。「おる」は「いる」の丁重語(謙譲語の仲間)です。 「いたしております」は謙譲語が2つ使われているのでは?と思う人もいるかと思いますが、二重敬語ではありません。 「いたしております」は、本動詞「いたす」と補助動詞「おる」の2つの動詞がそれぞれ謙譲語なだけなので、二重敬語になりません。 1つの動詞に対して複数の同じ謙譲語(または尊敬語)が使用された場合のみ、二重敬語になります。 例えば、「確認いたしております」「元気にいたしております」といったように言います。 「いたしております」は非常に丁寧な表現なので、取引先の相手やお客様など敬意を払うべき相手に使うのが適します。社内の目上の相手や同等に使ってしまうのは不自然です。

例文 ・皆様のおかげで日々元気にいたしております。 ・大変ご無沙汰いたしております。◯◯社の△△です。しばらく連絡ができず申し訳ありませんでした。

「されております」は間違った敬語

「されております」の「される」は「する」の尊敬語です。 「◯◯様はただいま電話されております」といったように相手の行いについて述べる場合に使われています。 ただ「おる」は丁重語で「される」は尊敬語のため、「されております」は間違った表現です。相手の行いについて使いたい場合は「されています」「なさっています」と言い換えるのが良いです。

例文 ・◯◯さんは今席を外されております。 ・部長が確認されておりますので少々お待ちください。

「しておられます」も間違った敬語

「しておる」は動作の継続を表していて、「られる」は尊敬を表しています。 「しておられます」は「部長は外出しておられます」「◯◯さんは作業をしておられます」といったように相手の行いについて述べる場合に使われています。 ただ「おる」は丁重語で「られる」は尊敬語のため、「しておられます」は間違った表現です。 「しておられます」を使いたい場合は「していらっしゃる」に言い換えるのが良いです。

例文 ・◯◯さんが資料の作成をしておられます。 ・皆さん練習しておられます。

「しております」の英語は「be ---ing」

「しております」は現在進行形なので、英語では「be 〜ing」の形で使います。

The CEO is in the meeting right now.

社長は現在ミィーティングをしております。

まとめ

「しております」について理解できたでしょうか? ✔︎「しております」は動作や状態が継続していることを表す ✔︎「しております」は自分の動作について述べる場合に使う ✔︎ 漢字で表すと「して居ります」となる ✔︎「しております」は話し言葉としても書き言葉としても使う

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