「自分がわからない」って思ってしまうことってありますよね。どうしたらいいか分からず途方に暮れてしまっている人もいるのではないでしょうか。無理にもがいても、しんどくなってしまうだけです。そこで今回は自分がわからなくなってしまう心理と原因を詳しく解説していきます。また、対処法も紹介しますので是非参考にしてみてください。
仕事がうまくいかない時、失恋した時、裏切られた時、楽しいことが見つからない時… または、卒業や転職・退職、友人の結婚、などなど。 生きていると、何かしらのタイミングで自分を見失ってしまう時ってありますよね。 「自分の存在価値って何だろう」「今まで何してたんだろう」と悲観的になってしまい、自分が分からなくなってしまいます。 誰にだって一度はそんな時があったかと思います。 なので、あまり落ち込みすぎず、原因を探ってなぜそうなってしまったのかを知り、対処していきましょう。
自分が分からなくなってしまう心理のひとつに、自己肯定感が低いというのがあります。 自己肯定感とは「自分自身を認めることができる気持ち」のことです。 自分を認められないでいると、自分にどんどん自信がなくなり何をやっていても満足できなくなってしまいます。 その結果「自分には何が出来るんだろう」「自分に価値はあるのだろうか」と、自分を見失ってしまいます。そういうことが続くと「自分がわからない」と思うようになってしまいます。
自分の悪いところばかりに目がいってしまい、長所を見失ってしまっている人は多くいます。 そういった人たちも自分が分からなくなってしまうでしょう。 外見でも、性格でも、能力でも、人間関係でも、どれか一つでも自分の長所だと言えるところがあると、自己肯定感も高くなります。 しかし、全く自分の長所が分からなくなってしまうと自分の存在価値を見出だせなくなってしまいます。 「自分がわからない」と思う人の多くは、自分の良いところが見当たらなくなってしまっているでしょう。
プライドが高い人も、自我が強そうに見えますが自分が分からなくなりやすいです。 というのも、プライドが高いと失敗した自分や何かにおいて出来ない自分を受け入れられなくなってしまいます。そして本当の失敗した自分や出来ない自分を隠したり誤魔化すために、見栄を張ったり話を盛ったりしてしまいます。 それを周りが信じて高く評価してくれることが一時的には気持ちがいいかもしれませんが、段々とその作り上げた自分像と本来の自分のギャップに苦しむようになります。 しかし、そんなことには気付かず周りからは「すごい」と思われ「出来る人」として接されるわけです。そのうちに「自分って何なんだろう…」と分からなくなってしまいます。 表向きの自分と、本来の姿の差が付きすぎると自分を見失ってしまいがちです。
完璧主義な人も自分がわからなくなることがあるでしょう。 仕事もプライベートも、何においても完璧じゃないと気が済みません。 そのため、完璧ではない状態の自分を自分自身として受け入れられません。 その結果、完璧になるまでずっと自分というものが分からなくなってしまいます。 何か不得意なところも個性だったり、チャームポイントになります。 しかし、それらを全て「完璧にできないなんて自分じゃない」と思ってしまうため、いつまで経っても自分自身を受け入れられず見失い続けてしまいます。
失敗を恐れている人も自分が分からなくなってしまいます。 人間、誰でも失敗をすることはあります。 何かに挑戦する時もそうですし、日々こなしている仕事をしていても失敗をしてしまうことってありますよね。人間関係において失敗をしてしまうこともあります。 しかし、こういった失敗を恐れて自分のやりたいことをやらないままでいたり、目標を持たずに生きていくと自分を見失ってしまいます。 「結局、自分はどうなっていきたいんだろう…」 「この先もずっと何も変わらないままなのだろうか…」 と、挑戦出来ない自分に嫌気がさして自分がわからなくなってしまいます。
生きているうえで、何をしていても楽しくないと自分が分からなくなるでしょう。 やっぱり、楽しみがなくつまらないと、生きている意味さえ分からなくなってしまうでしょう。 生きている意味が分からないということは、自分が分からないのと同じですよね。 何をしていけばいいのか、何を頑張ればいいのか分からなくなってしまいます。 楽しいことがないと働く意味もわからなくなります。 「楽しい」とか「嬉しい」とか、そういった感情で自分を理解することって大きいですよね。
人に頼ったり依存してばかりの人も自分が分からなくなるでしょう。 意思決定をする時も自分ではせず、家族や恋人、親しい友人などに頼ってばかりだと、自分が分からなくなります。 例えば社会人になり、職場で選択を迫られた時に「自分では何も決められない」「何も分からない」ということに気付き、自分とは何なのか…と感じてしまうでしょう。 日頃から、自分で選択や判断をしていないと自分を見失ってしまいます。
人生において夢や目標がないと自分が分からなくなるでしょう。 夢や目標がないと、何をすればいいのか分からなくなります。 自分が何を目指せばいいのか、何を努力すればいいのかが分からないのは、自分が分からないのと同じですよね。 毎日同じことの繰り返しで、自分がただの物体であり心がなくなっていってしまいます。 行きたいところも、やってみたいこともなく、ただ息をして働いて食事をしているだけの毎日では、自分がわからなくなります。
また、趣味や特技がないと自分の個性が分からなくなります。 例えば「私は水泳が得意です」とか「僕は漫画オタクです」などと、趣味や特技があると自己紹介もしやすいですよね。私とはこういう人間だ、と説明する時って趣味や特技を用いる人が多いかと思います。 趣味や特技がないと、自己紹介がなかなか出来ません。 名前や学歴だけでは、自分がどういった人間であるかを周りに説明しようにも出来ず、「自分って何なんだろう…」と思ってしまいます。 このタイプは、新しい環境に身を置く時や初めて会う人と話す時に自分がわからなくなるでしょう。
幼少期などから、親が過保護だったり過干渉だったりした人も自分がわからなくなることがあります。 というのも何でも親が決めてきたり、自分で判断や解決をしようとしても親が干渉して介入してきたりすることで、自己判断・自己解決が出来ない人に育ってしまいます。 そして、社会人になったり独り立ちをした時に、あまりの自分の意志の無さに絶望してしまうことがあります。周りを見てみると、みんな自分の意志で物事を判断したり問題解決を行っています。 「自分って何なんだろう…」「全て親が決めていて、自分って何もない」と感じてしまい、自分がわからなくなってしまいます。
失敗を恐れてしまう原因にもなりますが、成功体験の少ない人も自分がわからないことが多いです。 成功体験が少ないと、自分に自信を持つことが出来ません。 何をするにあたっても 「どうせ自分には出来ないから」 「他の人がやった方がいい」 「自分みたいな人間は、他の人に使われて生きていくんだ」 と、自尊心が低く偏屈になってしまいます。 このような考えのもと生きていると、「結局自分という存在は何なんだろう、何のために生きているんだろう」となってしまいます。 成功体験がなく褒められたりしたことのない人は、自分でも自分を褒められずに自分を見失ってしまうことがとても多くなっています。
時間に追われている人も自分が分からなくなってしまいます。 そもそも仕事などで時間がない生活をしていると、自分のための時間が作れなくなってくるんですよね。 自分の趣味の時間を持てなかったり、リラックスできる時間がなくなると心に余裕がなくなります。 仕事をして家に帰って寝るだけのワーカホリックになってしまい、自分は会社の一つの駒でしかないと思うようになります。 そうすると、自分の存在価値を見失い自分がわからなくなってしまうでしょう。
ストレスが溜まっているのも、自分がわからなくなる大きな原因となります。 ストレスが溜まっている時って何をしても楽しいと感じなくなります。 さらに、冷静に物事を考えたり判断することが出来なくなってきます。 ただでさえストレスが溜まってイライラしているのに、それによってさらにミスや失敗などが増えてイライラしてきます。挙句の果てには、職場の人や家族、恋人などに八つ当たりをしてしまい、自己嫌悪に陥ってしまうでしょう。 そうなってくると「自分って何なんだろう…」と分からなくなってしまいます。
他人に悪口や陰口を言われた経験があると、自分を見失ってしまいます。 特に、何か自分が相手に迷惑をかけるようなことをしたわけではないのに、嫉妬やヤッカミで悪口を言われたりすると「頑張っているのに悪口言われる自分って何なんだろう」と思ってしまいます。 さらに、信頼していた友人などが陰口を言っていた場合は裏切られたショックから自分を見失ってしまいます。その人との関係性も含めて自分自身だったりするので、それが無くなったことで自分が分からなくなってしまいます。
また、周りに理解者がいないのも自分が分からなくなる原因となります。 自分にとっては正しいと思うことでも、周りから理解されずに否定や批判されてばかりだと自分が分からなくなりますよね。 全員が全員同じ考えなわけではありません。その中にはもちろん少数派もいます。 好みにせよ、生き方にせよ、自分のことを認めてくれる人が近くにいないと、自信をなくしてしまいます。 「自分は自分だ!」と思えればいいのですが、誰からも理解されないと自分の存在価値が分からなくなってしまうでしょう。
夢も目標もあるし、好きなことややってみたいこともあっても、一切行動を起こしていないと自分がわからなくなってしまいます。 口ばっかりで何もしていないのって、結局何もないのと同じです。 行動してはじめて、自分でも「これが好きなんだ」「夢に向かっている」と実感出来ます。 空想していても、自分自身は何も変わっていません。 さらに、行動しないことで自分に対して嫌気が差してきます。 頑張ることが出来ない自分って好きにはなれないですよね。 行動出来ない人って他人のせいにしたり、環境のせいにして逃げてばかりいます。 そうすると、月日が経っても何も変わることの出来ない自分に気付き、自分が分からなくなってしまいます。
自分がわからなくなった時は、まず心身ともにリラックスできる時間を作りましょう。 休むことはとても大事です。心も体も疲れている時は、良い思考ができなくなります。 日頃のストレスや疲労を解消出来るのであれば、方法は何でもいいです。 例えば
などなど…たくさんありますね。 今までやってみたことのないことをやってみるのもいいかもしれません。 新しく、自分がリラックス出来ることと出会えるかもしれません。
心身ともに疲れが取れてきたら、自分の過去を振り返ってみましょう。 振り返る時は、なるべく好きだったことや集中できたことを思い返してみましょう。 例えば、
などなど、自分が何に興味を持って何を楽しんでいたのか思い返してみましょう。 アニメに夢中になっていたのであれば、それを今また見てみるのもいいでしょう。 ドラゴンボールやセーラームーンなどは、大人になってからも楽しめますよね。 そしてなぜがそれが好きなのかを考えてみてください。 絵そのものが好きなのか、色合いが好きなのか、ストーリーが好きなのか、などなど。 過去を振り返って、これまで好きだったものを考察してみましょう。
また、周囲の人に自分のことを聞いてみるのも一つです。 家族であれば、長年見てきてくれているので「こういうところがある」「長所は○○」「短所は○○」と的確に教えてくれるでしょう。 恋人や友人も近くで見ていてくれています。 あなたと長く一緒いるということは、必ず良いところやあなたらしさというものを知っているはずです。ぜひ聞いてみましょう。 もし親しい人にこそ相談しづらいという場合は、思い切ってカウンセリングに行き話を聞いてもらうのも一つです。 カウンセリングと聞くと、精神疾患の方が行く所というイメージが強いかもしれませんが、精神疾患にならないために行く場所でもあります。 自分が分からないままだと、心が元気ではなくなってしまうので早めに相談するのもひとつでしょう。
それから、自分がわからなくなってしまった原因をしっかりと探すことも大事です。 上記を試して自分のことが分かってきても、原因が分からないままだとまた繰り返してしまうかもしれません。その時に、同じことを試して克服出来るかもわからないですよね。 そのため、心身ともに少し元気を取り戻してきたら原因を突き止めましょう。 その時に感じていたストレスや自分の言動を振り返ってみましょう。 紙に書き出してみたり、その時の自分の様子を周りの人に聞いてみるのもいいかもしれません。 そして原因が分かったら、それを改善できるようにしましょう。 ストレスだったのであれば、日頃からストレス解消をする時間を設けましょう。 成功体験が少なかったり陰口を言われたなど過去にトラウマがある場合は、「過去は過去」「自分は自分」と、他人の目や評価を気にしすぎないようにするといいでしょう。
それから、今やっていることや目指していることがあまりに自分に合っていないのかもしれません。 例えば、身長が150cmほどしかないのにパリコレモデルを目指すのは困難ですよね。 モデルになりたいのであれば、Sサイズのモデルなど自分の身長を生かせるところを目指すほうがいいでしょう。 合っていないことを続けると、フラストレーションが溜まります。 そして自分のモチベーションを下げてしまったり、一向にステップアップ出来なかったりします。 これは夢や仕事だけでなく、人間関係もそうです。 合わないなと思う人や、関わっていて不快になる人とのコミュニケーションも、自分を見失ってしまう原因となります。 思い切って、合っていないことを辞める勇気を持ちましょう。 夢を諦める、仕事を変える、人間関係を断ち切る…とても大変なことですが、自分をちゃんと理解するためには必要です。 実は新しいことにチャレンジするよりも、今までしてきたことを辞めたり諦めたりする方がよっぽど勇気がいるんですよね。最初は苦しいかもしれませんが、本当は自分でも分かっているはずです。 自分を完全に見失う前に、合っていないことを辞めてみましょう。
なかなか行動出来ずにいた人は、とにかく行動をしてみましょう。 最初の動き出しは大変かもしれませんが、行動してみちゃうと意外と「こんなもんか」と思えるものです。 そして行動してみて初めて気づくこともたくさんあります。 「自分ってこういうこと得意なんだ」「こういうの好きなんだ」「これ系は苦手だな」と自分のことが分かってきます。 じっと考えてばかりでは、頭でっかちになってしまうだけです。
自分を分かろうとアレコレ試しても、分からない時って分からないです。 それでもどうにか分かろうと躍起になると、疲れてしまいます。 空回って、より自分が分からなくなってしまうこともあります。 そのため、自分が分からないことに焦らず、分かるまで待ちましょう。 その間は健康になるために生活習慣に気を使ってみたり、無駄なお金を使わずに貯金をしてみたり、自分磨きをして待ちましょう。 そうすれば自分が分かった時に、すぐに行動出来ます。 健康や貯金はどんな自分であっても絶対に必要なことですので、しっかりと準備しておきましょう。
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3カ月予約のとれない人気カウンセラーが書いた、ライフワーク=本当に自由な人生の創り方。つい他人軸で生きるあなたが自分らしい生き方を見つける、7日間フローチャート。
いかがだったでしょうか? 自分が分からなくなってしまっている人にとって、ちょっとでも力になれていたら幸いです。 自分が分からなくなると、不安になって焦ってしまう人もいるかと思います。 しかし、生きていれば誰にでもあることでしょう。 あまり焦らず「そんな時もあるな」と、ゆっくり自分と向き合ってみましょう。