「縦横無尽」は「活動が自由自在であり、妨げるものが無い」という意味の四字熟語。「じゅうおうむじん」と読み、「縦横無人」は誤用。「縦横無尽に駆け巡る」などと使う。「縦横」は、縦と横なので思いのまま振る舞うこと、「無尽」は限りないこと。
「縦横無尽」は「じゅうおうむじん」と読みます。 「縦横無人」と書くのは誤りなので注意してください。 「縦横無尽」の意味は「自由自在であること」「思う存分」です。 「縦横」は「縦と横」「四方八方」という意味です。 「無尽」は「尽きるところがないこと」「限りなく」という意味です。 この2つを組み合わせ「四方八方に限りがないこと」=「自由自在に振る舞える」ということになります。 ちなみに「縦横に」の形では「自分の思うままに振る舞うこと」と「縦横無尽」と同義で使われています。
「縦横無尽に」の形で副詞的に使うことが多いです。
などと使われています。
例文
「縦横無尽」の同義語には「縦横自在」「縦横無碍」があります。 「縦横自在」は「じゅうおうじざい」、「縦横無碍」は「じゅうおうむげ」と読みます。 「自在」の意味は「思いのままであること」「束縛や障害のないこと」です。 「自由自在」「自在に操る」などと使われています。 「無碍」の意味は「差し障りのないこと」「とらわれることなく自由であること」です。 「無碍だ」「融通無碍」などと使われています。
「自由自在」も「縦横無尽」と同じ意味です。 「じゆうじざい」と読みます。 意味は「思いのままにできる様、思いのままにすること」です。
などと使われています。
「三面六臂」は「さんめんろっぴ」と読みます。 「三面六臂」の意味は、
です。 「面」は「顔」、「臂」は「腕」を意味します。 「顔が三つ、腕が六つ備えている仏像」から、転じて「一人で数人分の働きをすること」を意味するようになりました。 一人で多分野にわたって活躍したり、一人で何人分かの結果を残すことを表す場合に「三面六臂」を使います。
「八方塞がり」の読み方は「はっぽうふさがり」です。 意味は「どの方法も塞がれており、手の打ちようがないこと」です。 陰陽道の「どの方向に向かってもすべての不吉の結果を招くこと」から転じています。
「手枷足枷」の読み方は「てかせあしかせ」です。 意味は「自由な行動を妨げる物事のこと」です。 「枷」とは「自由に動けないように鉄や木で作られた昔の刑具」のことです。 罪人の首や手足にはめて自由を束縛するためのものです。 それが転じて「人の行動を束縛する邪魔なもの」といった意味で使われています。
「縦横無尽」に最も近い英語表現は「as free as a bird」です。 直訳すると「鳥のように自由」という意味の慣用句です。
「縦横無尽」とは「自由自在であること」「思う存分」を意味する四字熟語です。 「縦横」は「縦と横」「四方八方」という意味です。「無尽」は「尽きるところがないこと」「限りなく」という意味です。