「上長」と「上司」という言葉をご存知でしょうか。「上司」はよく使う表現のため知っていますよね。「上長」はあまり聞き覚えがないかもしれませんが、「上司」と同じような意味を表します。二つとも似たような意味ですが、何か違いはあるのでしょうか。見た感じだとそこまで違いはないように思いますが、実は意味合いが異なります。また、「上長」や「上司」の類語はたくさんあるので、知っておくと何かと使えるかもしれません。そこで今回は「上長」と「上司」の意味と違い、類語、反対語について解説していきます。違いを適切に知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
まとめ ▶︎「上長」・・・その人よりも年齢や地位が上であること ▶︎「上司」・・・その人よりも地位が上であること
「上長(じょうちょう)」の意味は「年齢や地位が上であること。また、その人」です。 目上の人もしくは年上の人を「上長」と言います。 「上長」は自分よりも役職が上である人のこと、特に「長」がつく、係長・部長・部長を指す場合に使うことが多いです。 「上司」の意味は「上級の官庁や官吏。会社や官庁などで自分より地位が上の人。その人より役職が上位の人」です。 年齢や勤務期間に関係なく、自分よりも役職が上の人を「上司」と呼びます。 まだ新入社員で役職が何もなければ、社内の役職者は全て上司になります。年齢は関係ないので、たとえ年下であっても自分より役職が上ならばその人は上司です。年下だから、上司ではないと油断してしまわないように注意しましょう。 「上長」は年齢と地位が上の人、「上司」は地位が上の人を表します。 「上長」は「上司」と違い、地位だけでなく年齢も上という意味合いが含まれます。 直属の関係でなくても「上長」と「上司」は使えます。
「上席」は<じょうせき>と読みます。 「上席」の意味は、
です。 等級や席次が上位であること・その人よりも階級が上のことを表します。 よく「私が◯◯の上席の者です」「上席の方を出してください」などと聞くことはないでしょうか。 「上司」とほぼ同じ意味ですが、「上司」よりもかしこまった言い方となります。 「上席」を「かみせき」と読むと、「寄席で,その月の上旬の興行」と意味が全く異なるので注意しましょう。
「上役」は<うわやく>と読みます。 「上役」の意味は「上位の役人。職制として上位の人。上司」です。 職場で自分より地位が上の人・社内で上位の職務についている人を表します。 あくまでも会社内の中で、自分よりも地位が上の人を「上役」と言います。 「上役」はややくだけた言い方のため、あまり使われません。 反対語は「下役(したやく)」です。「下役」は「下級の役人。また、配下の役人」を意味します。
「上職」は<じょうしょく>と読みます。 「上職」の意味は、
です。 自分よりも上の地位についている人・上位の役職にある人を表します。 また、「上職」には「上の地位」という以外にも「高級な職・高位の職にある人」という意味も含まれます。 「上職」はやや古めかしい言葉であるということもあり、そこまで多く使われません。
「先輩」の意味は「先に生まれ、または学芸や地位などで先に進む人。また、同じ学校や勤務先などで先に入った人」です。 「先輩」は役職や年齢は関係なく、勤務時期が自分よりも早い人物のことを指します。 たとえ年下であっても、入社が自分より早ければ、その人は「先輩」となります。 ビジネスシーンだけでなく、学校においても自分より上の人を「先輩」と呼びますよね。 「先輩面」「先輩風を吹かす」「先輩格の役者」などと日常的にも使われることが多いです。 反対語は「後輩」です。「後輩」は「学芸や地位などである人よりも遅れて進む人」を意味します。 たとえ年上でも自分より後に入社した人であったら「後輩」となります。
「所属長」の意味は「特定の人が所属しているチームや団体を取りまとめるリーダー」です。 団体や分野の中で一番上で仕切っている偉い人・機関の中での最高責任者を表します。 「所属」は「従属または付属していること。団体などに加わっていること」を意味します。 「長」は「最高責任者。かしら。首領。最もとしうえ。めうえ」を意味します。 「所属長」は「所属・分野のトップ」ということなので、社内でたとえると「社長・部長」となります。 「長」がつく言葉「院長」「園長」「課長」「駅長」など思い浮かべてみると、「長」には「一番上」という意味があることが分かります。
「社長」の意味は、
です。 会社業務の最高執行者で、会社代表の権限を持っている人・会社のトップを表します。 会社の業務を行うトップということなので、「社長」は会社の中で一人しか存在しません。 あらゆる決定権を持っているので、例えば、社内である企画案が出た場合。その企画を進めるには、社長の意思決定が必要となります。 「社長」には「他人を親しみ、または、からかって呼ぶ称」という意味もあります。『よ!社長!』『さすが社長!』といったように、本当は社長ではないけれど、親しみを込めて使われることがあります。
このように、自分よりも上の地位の人を呼ぶ場合にはたくさんの呼び方があります。 色々あるため悩んでしまうかもしれませんが、基本的にどの呼び方でも問題ありません。 状況や相手によって、しっかりと使い分けれるようにしましょう。
社内の上司や上長に対しては、「◯◯部長」「◯◯専務」といったように役職名をつけて呼びます。 「部長」や「専務」といった役職名にすでに敬意が込められているため、「◯◯部長様」などと「様」はつけません。 名前で呼ぶにしても「山田様」「鈴木様」などと「名前+様」だとなかなか堅苦しく違和感があるため、「山田さん」「鈴木さん」とします。 どうしても様をつけたい場合は「部長の◯◯様」といったように、「役職名+名前+様」という形で使います。 ただ、社内メールで使うのは極めて稀です。 また、「◯◯殿」と「名前+殿」が使われていることがありますが、これはNGです。 「殿」は「他人の氏名・官名の下に添えて敬意を表す語」で、主に目上の相手が目下の相手に対して使います。
社外の人に向けて、自身の上司や上長を表す場合は「◯◯です」といったように敬称はつけません。 「弊社の◯◯が...」「弊社の◯◯です」といったように使います。 役職名も紹介したい場合は、「弊社の総務部部長の◯◯です」などと「役職名+名前」で表現するようにしましょう。 社外の人を呼ぶときは、「社長様」「専務◯◯様」「◯◯様」とします。 「株式会社◯◯ 営業部課長 △△△△様」といったように「会社名+部署名+役職名+名前+様」と使うのが良いでしょう。 会社名や名前は略さずに、必ず全部フルネームで書きます。 役職名が分からない場合は「名前+様」で十分です。
「各位」の意味は「大勢の人を対象にして、その一人一人を敬って言う語」です。 「◯◯各位」は、そのまま「◯◯の皆様」という意味です。 例えば、「保護者各位」とした場合は「保護者の皆様」を表します。 「各位」は複数人を相手にする際、一人一人に敬意を込めるために用います。 複数を指しているので、2人以上の場合に使います。 「各位」という表現は、顧客や社外の取引先・社内の上司など、様々な目上の人に対して使用して問題ありません。 ただ、あくまでも「各位」は大勢の方へ宛てる場合に使うので、個人に宛てる場合は使いません。 ですので、「上長各位」「上司各位」ではなく、「関係者各位」「社員各位」「◯◯参加メンバー各位」などとします。 複数の人の中に数名だけ目上の人が含まれている場合は、「◯◯部長 △△課長 及び 関係者各位」などと表記することもできます。
部下 (意味:ある人の下に属し、その命令や指示を受けて行動する人) 下僚 (意味:下役。部下の役人) 下働き (意味:他人の下について働くこと。また、その人) 下っ端 (意味:地位の低いものを侮っていう語) 隷下<れいか> (意味:従属する者。配下。手下) 僚属<りょうぞく> (意味:下役。属官) 褌担ぎ<ふんどしかつぎ> (意味:したっぱの者。最下位にいる者) 手下 (意味:ある人の命令を受けて行動する人) 配下<はいか> (意味:支配の下にある人。手下) 僕<しもべ> (意味:身分の低い者。雑事に使われる者) 私兵 (意味:公の機関に属さない兵。個人が勢力を張るために養成した兵士) 持ち駒 (意味:ある人の配下にあって、その人がいつでも利用できる人や物) 側近<そっきん> (意味:そば近くで仕えること) 子分 (意味:親分に従属する部下)
「上長」と「上司」の英語の英語表現を見てみましょう。 「上司」は英語では「boss」になります。 直属の上司は「immediate boss」になります。
This is my boss, Jimmy.
この方が私の上司のジミーです。
英語では「boss」よりも、実際の役職で紹介することが多いです。 例えば、
This is our sales manger.
この方が私たちの営業マネージャーです。
このような感じです。 上司の部下が複数人いる場合は、「our」を使います。
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「上司」「上長」について理解できたでしょうか? ✔︎「上司」は「その人より役職が上位の人」、「上長」は「年齢や地位が上であること」を意味 ✔︎「上長」は「上司」と違って、地位だけでなく年齢も上という意味合いが込められる ✔︎「上司」「上長」の類語には、「上席」「上役」「社長」などがある ✔︎「上司」「上長」の反対語には、「部下」「下働き」「下っ端」などがある