「凝る」と「懲る/懲りる」という言葉をご存知でしょうか。「占いに凝る」「懲りずに来る」といったように使います。では、「凝る」と「懲る/懲りる」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。この2つの言葉は日常会話でも使うことがありますよね。同じような感じがしますが、何か違いはあるのでしょうか。実はそれぞれ意味が異なるので、きちんと使い分けする必要があります。違いを知っておくと、いざというときに使うことができます。そこで今回は「凝る」と「懲る/懲りる」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「凝る」・・・ある物事に夢中になって、興味をそそられること 「懲る/懲りる」・・・「懲る」は「懲りる」の文語体。「ある物事をした時にひどい目にあって、二度と同じ事をするやる気を無くすこと」という意味
「凝る」は<こる>もしくは<こごる>と読みます。 「凝る」の意味は、 1.ある物事に夢中になること 2.細かい部分まで気をつけること、工夫すること 3.血行が悪くて筋肉が張って強張ること 4.ある場所に集まって、固まること 5.水分を含んだ液体状のものが、冷えたり凍ったりして固まること です。 「凝」には「一箇所に集まったまま、ある一点に集中していること」を意味します。4と5の「固まる」という意味で使う場合は「こごる」と読むこともできます。 「テニスに凝る」「裁縫に凝る」といった場合は「熱中している、没頭している」という意味になります。 「趣向を凝らす」「凝ったつくり」といった場合は「細かい場所にまでこだわる」という意味になります。 「筋肉がかたくなっている、張る」という意味では、「肩が凝る」「からだが凝る」と使います。 「凝る」を用いた表現には「凝りに凝る」「凝っては思案に余る」があります。それぞれ「物事にこだわっている」「物事に打ち込みすぎていると、正確な判断ができなくなる」を表します。 「凝る」の類語には、「夢中になる」「集中する」「魅了される」「心を奪われる」「工夫する」「創意を加える」「アイデアを詰め込む」「固まる」「凝縮する」などがあります。
例文 「夢中になる」という意味
「工夫する」という意味
「強張る」という意味
「固まる」という意味
「懲る/懲りる」は<こる/こりる>と読みます。 「懲る/懲りる」の意味は「ある事をしたときにひどい目にあい、二度と同じ事をする気持ちが失せること」です。 「懲」には「罰を与えて、再び同じ事をしないようにする」という意味が含まれます。 「懲る」は「懲りる」の文語体です。ですので、話し言葉としては「懲りる」、書き言葉としては「懲る」を使います。 「懲る/懲りる」は散々な目にあって、やる気をなくしてしまうことを表す場合に使います。 「懲りず」「懲りない」といったように、打ち消しの語を伴って用いることも多いです。この場合は「ひどい目にあっても、決してあきらめない」ということを表します。 「懲る/懲りる」の類語には、「懲らしめられる」「こりごり」「我慢の限界」「忍耐の限界」「ついていけない」「降参」「勘弁」「やってられない」などがあります。
例文
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