「邁進」という言葉をご存知ですか?耳にしたことはあっても、意味や使い方までは知らないという方も多いのではないでしょうか。実は、「邁進」という言葉は、挨拶などで使用すると自分のやる気や前向きな姿勢を伝えられる便利な言葉なのです。今回は、「邁進」の意味や使い方を紹介しますので是非参考にしてみてください!
「邁進」は、「まいしん」と読みます。
「邁進」の意味は「ひるむことなくひたすら突き進むこと」です。 「目的にむかってひたすら突き進む」という、前向きで一生懸命な様子を表現した言葉です。 「学業に邁進する」といったような場合、「とにかく学業を一生懸命頑張る」というニュアンスになります。
「邁」という漢字は「どんどん突き進む」や「他を越して先へでる」という意味があります。 「進」という漢字は「進む」または「前に出る」という意味があります。 「邁進」は、同じ意味の漢字を二つ並べることにより、とにかく前へ前へと進んでいくという意味合いが強くなった言葉です。 「邁進」の「邁」は「まん」と読み間違える人が多いので、「まんしん」と読んでしまわないように注意しましょう。
「邁進」は、目上の人や、上司といったビジネスシーンやスピーチなど様々な場面で使用することができます。 例えば、新人として入社したときの挨拶や、異動、転職などの挨拶でも用いる事ができますし、企業のイベントなどでも顧客に対しても使用することができる言葉です。 「邁進」は少々堅苦しい言葉なので、日常会話ではあまり使うことはないかもしれませんが、「とにかく精一杯突き進む!」といったニュアンスで使用したり、耳にすることがあるかと思いますので、代表的な言い回しを覚えておくと良いでしょう。 代表的な使い方と、例文をまとめるので参考にしてください。
会社に入社した際や、移動したりなど新しい場所で挨拶するときに、「とにかく頑張ります」という「やる気」を表すのに「邁進」という言葉はよく使われます。 「頑張ります!努力します!」と伝えるよりも「邁進」という言葉を使うほうが「ひたむきに努力します」という謙虚さがあり、印象がいいです。 また、自分の部署に新しい上司が入ってきたなど、目上の人を迎えたような場面でも、「邁進させていただきます」など、自己紹介の際に使用すると相手に頑張ろうとしている「熱意」を伝えることができます。 例えば、「思う」の謙譲語を使用して「邁進する所存でございます」といった使い方や、補助動詞「行く」「来る」の謙譲語である「参る」を使用して「邁進して参ります」といった使い方をします。 詳しい使い方は、例文を参考にしてください。
「邁進」を使った挨拶の例文 「学生は学業に邁進していくべきです」 「前職での経験が活かせるよう日々邁進する所存でございます」 「こちらの部署で心機一転、新しい業務に邁進していきたいと考えております」
上司や社員などの前でスピーチする時や顧客様への挨拶でも「邁進」は使われます。 「いつもありがとうございます、今後も努力していきます」という相手へ感謝を述べる場面でも「邁進」は使用されます。 「これからも頑張ります」というポジティブな意味合いです。 例えば、「〇〇様に教えていただいたことを胸に、これからも日々邁進していきます」や、「ご期待に添えられるよう、より一層邁進していく所存です」といったような使い方をします。
「邁進」は、新しい上司や取引先との挨拶に使用することができます。 上司や、取引先との挨拶で「邁進」と使用することで、「精一杯頑張ります」というやる気や前向きな姿勢を伝えることができます。 「ご迷惑をおかけすることのないよう、邁進してまいりますのでこれからどうぞよろしくお願い致します」といったような使い方をします。
「邁進」は、志望動機や、面接といった場面でも使用することができます。 「邁進」という言葉を使用することによって、「一生懸命頑張る」という決意を示すことができます。 ただ単に「頑張りたいと思っています」という伝え方をすることもできますが、「邁進」という言葉を使うことによって、ひたすら突き進むような熱心さなど、細かなニュアンスも伝えることができるので、「邁進」を使うとよりい印象が良いでしょう。
「大学生活で培ってきた経験を活かし、邁進いたす所存です」 「学生時代に修得した資格を活かし、ご期待に添えるよう邁進いたします」 「卒業までの残りわずかな時間、入社までより一層邁進いたします」
「邁進」は目的などに向かって突き進む様子を表す言葉です。 一般的に、前向きな言葉として使われています。 傲慢に突き進む様子ではなく、一生懸命に目的に向かって励んでいる様子です。 また、自分に対することだけではなく、相手に「これからも頑張ってください」という意味合いで「邁進」を使うこともできます。 その場合は、「これからも邁進してください」といった使い方をし、これは相手に対する激励の言葉となります。
「邁進」は年賀状などの挨拶や、結婚式などのスピーチでも使われる言葉です。 年賀状では、「家族共々、より一層邁進してまいりますので」といったように「家族全員、今年も頑張っていきます」といったニュアンスで使用することもできますし、取引先へのビジネスの年賀状や、上司への年賀状の挨拶にも「邁進」という言葉を使うことができます。 結婚式のスピーチでは、新郎新婦が挨拶で「これからも二人で邁進していく所存でございますので、今後共よろしくお願いいたします」といったように、参列者にお礼の言葉を述べる場面で使われることが多いです。
「勇往邁進」は「ゆうおうまいしん」と読みます。 「勇往邁進」の意味は「恐れることなく目的に向かって勇んで前進すること」です。 「勇往」には、「勇ましく進んでいく事」という意味があるので、「目的などにむかって突き進む」という意味の「邁進」と合わせて、「勇ましく目的などに向かって突き進む」といったような意味合いとなっています。 仕事上や夢に向かう時のモットーとして使われることが多い言葉です。 例えば、「勇往邁進する所存でございます」といったように「勇往邁進する」や、「勇往邁進の活躍」のように「勇往邁進の~」というような使い方をします。
「直往邁進」は「ちょくおうまいしん」と読みます。 「直往邁進」の意味は、「わき目もふらずまっすぐに進んでいくこと」です。 「直往」には、「まっすぐに行くこと・わき目もふらずに進むこと」という意味があります。 「迷うことなく一途に突き進む」というニュアンスで使用されます。 「どんなときも目標にむかって直往邁進してきた」というような使い方をします。
「邁進一筋」は、最近デビューしたアイドルグループ、king&princeの岸君が、デビュー発表の会見で「邁進一筋」と発言し、king&princeのモットーは「邁進一筋」となったことがワイドショーの映像でよく流れていました。 そのことから「邁進一筋」ってどういう意味なのだろう?と気になった方が多く、注目された言葉です。 しかし、「邁進一筋」という四字熟語は存在しません。 king&princeの岸くんは、おそらく、デビューへの意気込みを聞かれ、「邁進」という言葉を使って「とにかく前へ突き進みます!」という前向きなやる気を伝えたかったのだと思います。
「邁進」・・・「怖がらずにひたすら突き進むこと」 「精進」・・・「一つのことに精神を集中して、一生懸命努力すること」
「精進」は、「しょうじん」と読みます。 「精進」の意味は、「一つのことに精神を集中して、一生懸命努力すること」です。 ビジネスシーンなどで、「日々精進してまいります」というような使われ方をしますが、これは簡単に言うと、「日々一生懸命努力していきます」ということです。 「邁進」は、目的に向かってとにかく突き進むという様子を表していますが、「邁進」は、「一生懸命に努力する姿」を表しています。
「突進」は、「とっしん」と読みます。 意味は、「目標に向かってまっしぐらに突き進むこと」です。 「突進」は、「何かに勢いよくまっすぐに突き進む姿」という意味で「ゴールを目がけて突進する」というような使い方をすることがほとんどなのですが、「目的を達する為に全力でぶつかる」といった意味で使用することもできます。 例えば、「全国大会優勝に向けて突進する」といった使用方法があります。 これは、「全国大会優勝という目標にむかって全力でぶつかっていくこと」という意味になります。
「猛進」は「もうしん」と読みます。 「猛進」の意味は、「激しい勢いで突き進むこと」です。 「突撃部隊の猛進は止められない」といったように、激しい勢いで突き進んでいく様子を表すことができます。 「猛進」という言葉を使った「猪突猛進」という四字熟語があります。 この「猪突猛進」は「ちょとつもうしん」と読みます。 「猪突猛進」は、「目標に対して向こう見ずに突き進むこと」を、イノシシの突進する様子に喩えて表現した四字熟語です。
「驀進」は、「ばくしん」と読みます。 「驀進」の意味は、「勢いよくまっすぐに突き進むこと」です。 「驀」には「まっしぐらに突き進む」という意味があります。 めったにあることではないですが、「驀地」とかいて「まっしぐら」と読むこともあります。 「驀進する」「驀進した」といったような使い方をします。
「躍進」は、「やくしん」と読みます。 「躍進」の意味は、「急速に進歩すること・発展すること」です。 「目覚ましい躍進を遂げる」といった使い方をします。
「一目散」は、「いちもくさん」と読みます。 「一目散」の意味は、「わき目もふらず走る様」です。 慌てふためいて必死に走る様子を表している言葉です。 「一目散に~」という使い方をすることが多いです。
「専心」は、「せんしん」と読みます。 「専心」の意味は、「心を一つのことに集中させること」です。 何かに集中して、熱心になることを表している言葉です。 「~に専心する」という使い方をします。
「専念」は「せんねん」と読みます。 「専念」の意味は、「一つのことだけに集中すること」です 「一つの事に熱心になっている様」を表している言葉です。 「~に専念する」や、「~に専念して」というような使い方をします。
「邁進する」は英語で「push on」です。 「push on with...」で「...を邁進する」という意味になります。「push forward with」でも同じ意味になります。
He is pushing on with his work for his own career.
彼は自分自身のキャリアのために仕事に邁進している。
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「邁進」という言葉について理解していただけましたでしょうか? 「邁進」という言葉を使うと、「一生懸命にただ突き進む」というやる気や前向きな姿勢を伝えることができますので、正しい意味と使い方を理解しておくとよいでしょう。 ✓「邁進」は「まいしん」と読む ✓「邁進」の意味は、「怖がらずにひたすら突き進むこと」 ✓ビジネスシーンや結婚式のスピーチ、年賀状の挨拶にも使える