「にかけて」という表現をご存知でしょうか。「朝から夜にかけて」「1月から3月にかけて」といったように使います。では、「にかけて」とはどのような意味なのでしょうか。「から」と一緒に使うことが多いですが、意外と意味について知らないということがありますよね。正しく使うためには、意味についてきちんと知っておくことが必要です。また、「まで」「にわたって」という表現もありますが、何か違いはあるのでしょうか。いざという時に使えるように、しっかりと知っておく必要があります。そこで今回は「にかけて」の意味や使い方、漢字、例文について解説していきます。適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「〜から...にかけて」で2つの時間を示し期間を表したり、2つの地点を示し距離を表すことができます。 「から」は「動作や働きの起点」、「かけて」は「動作や働きが及ぶ範囲」を意味します。 「〜から...にかけて」で「〜から〜までの間、範囲」を意味します。 場所や時間のおおよその範囲を指すことができます。 「名詞」+「から」+「名詞」+「にかけて」という形で用います。 「〜から...にかけて」は、始まりと終わりの時間または場所が明確でない場合に使うことが多いです。 例えば、「1980年代から1990年代にかけて活躍した」「東北地方から北海道にかけて猛吹雪」「昨日から今日にかけて悪天候」などと使います。
「...にかけては」という言い回しでは「ある物事に関することでは、〜については」という意味で使うこともできます。 例えば、「株式投資にかけては彼女の右に出る者はいない」などと言います。
「にかけて」は漢字で表すと「に掛けて」となります。 「掛」は、指がある手を表す「手」+占いをするために動物の骨を焼いてそれにできたひびを表す「卦」で成り立っています。そこから、「つり下げること」を意味する「掛」という漢字が使われるようになりました。 「〜から...にかけて」という形以外でも、「〜から...へかけて」という形で用いられることもあります。 「かけて」を使用する際は「掛けて」と漢字で表すことも可能ですが、ひらがなで表記するのが一般的です。
「〜から...にかけて」の例文を紹介します。
「まで」も同じく「時間・距離・状態・動作が続いて、それが及ぶ到達点」を意味します。 「〜かけて」と「〜まで」の違いは、「〜かけて」は曖昧な場所・時のみを示すのに対して、「〜まで」は明確な場所・時も示しことができます。 分かりやすい例でこれらの表現を使うと、
などと使い分けます。 「7月の下旬まで」と表現しても間違いではありませんが、「7月の下旬」は具体的な時ではないので「にかけて」と言った方がより適切です。 逆に「7月31日にかけて」と表現するのはかなり不自然です。二ヶ月にかけて及ぶライブにとって7月31日は具体的な日にちなので「かけて」を使うのは違和感があります。この場合は「7月31日まで」が適切でしょう。
例文
「にわたって」もまた「場所や時の範囲の終点」を意味します。 「にかけて」と「にわたって」はとても似ていますが、細かな違いがいくつかあります。 まず、「にわたって」は、範囲が大きいことを暗示します。 「にかけて」にはそのニュアンスは含まれませんが、「にわたって」というときは期間が長い、場所の範囲が広い、ということを含意します。 もう1つの違いは、「にわたって」には「から」が伴いません。 例えば、「調査は5時間にわたって行われた」「数日にわたって大会が開催される」などと使います。 「〜にわたって」と単体で使います。
例文
「〜から...にかけて」は英語で「from〜to...」になります。 例文です。
The show will run from early April to late May.
公演は4月上旬から5月下旬まで行われる。
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「にかけて」について理解できたでしょうか? ✔︎「〜から...にかけて」で2つの時間を示し期間を表したり、2つの地点を示し距離を表す ✔︎「にかけて」を使うことで、期間や距離のおおよその範囲を表すことができる ✔︎「にかけて」を漢字で表すと「に掛けて」となる ✔︎ 不確実なことを表す「にかけて」と違って、「まで」は物事をはっきりと表している