「代替案」という言葉をご存知でしょうか。「代替案を考える」「代替案を発表する」などと使います。「代替案」はビジネスシーンで見聞きすることが多い言葉です。しかし、「代替案」を読み上げるとき、「だいたいあん」と読めば良いのか「だいがえあん」と読むのか迷ってしまうことはありませんか。どちらの読み方でも正しい感じがしますよね。このように、よく使う言葉でも曖昧な部分があります。正しく使うために、読み方や意味についてしっかりと理解することが必要です。そこで今回は「代替案」の意味や使い方、読み方、類語について解説していきます。「代替案」を適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「代替案」は<だいたいあん>と読みます。 「代」は音読みで「ダイ・タイ」、訓読みで「かわる・かえる・よ・しろ」と読みます。 「替」は音読みで「タイ」、訓読みで「かえる・かわる」と読みます。 基本的に音読み同士で読むので、「だいたい」が適切な読み方となります。
本来「だいがえあん」は間違った読み方です。 しかし、「だいがえあん」と読む人が増えており、正式に認められつつあります。 「代替わり(だいかわり)」という言葉があるため、「だいがえあん」と誤って読むことが増えてきました。 また、「だいたいあん」だと、「大体案」「大隊案」「大腿案」などと同音語がたくさんあり紛らわしいという理由で、「だいがえあん」と読む方が好ましいという意見もあります。 「代替品」も正しくは「だいたいひん」ですが、「だいがえひん」と読まれることが多いです。 「だいたいあん」でも「だいがえあん」でも間違いではありませんが、なるべく「だいたいあん」と読むのが無難です。 ただ、会議などにおいて最初に発言した人が「だいたいあん」と言えばそのまま「だいたいあん」と言えますが、「だいがえあん」と言えば「だいたいあん」とは言い直さずに引き続き「だいがえあん」と読むのが良いでしょう。
「代替案」のように、読み方を間違えやすい言葉というものがあります。 中には許容されている読み方もありますが、正しい読み方と間違った読み方を紹介したいと思います。
◯続柄 (誤)ぞくがら (正)つづきがら ◯凡例 (誤)ぼんれい (正)はんれい ◯相殺 (誤)あいさつ (正)そうさつ ◯遵守 (誤)そんしゅ (正)じゅんしゅ ◯汎用 (誤)ぼんよう (正)はんよう ◯早急 (誤)そうきゅう (正)さっきゅう ◯貼付 (誤)はりつけ (正)ちょうふ ◯破綻 (誤)はじょう (正)はたん ◯割愛 (誤)わりあい (正)かつあい ◯何卒 (誤)なにそつ (正)なにとぞ ◯脆弱 (誤)きじゃく (正)ぜいじゃく ◯暫時 (誤)ぜんじ (正)ざんじ ◯重複 (誤)じゅうふく (正)ちょうふく ◯雰囲気 (誤)ふいんき (正)ふんいき ◯完遂 (誤)かんつい (正)かんすい ◯所謂 (誤)しょかつ (正)いわゆる ◯泥酔 (誤)でんすい (正)でいすい
「代替案」の意味は「発表済み・提出済みの案に代わる案。対象となっている案に釣り合う案」です。 「代替」とは「代わりとなるもの。別のものと入れ替えること」です。 「代」は「位置や役目を別のものと入れ替えること」、「替」は「とってかわること」を意味します。 「代替の商品」「代替バス」「代替施設」「車の代替として電車での移動を始める」などと言います。 「代替案」はすでに公表されていたり出されている案を他の案にかえる、という場合に使います。 例えば、元々決まっていた案が金銭やスケジュールの都合で最良ではなかったり、実行することが難しかったりする場合に、他の案を考えるという意味で「代替案を出す」などと言います。 非常事態に備えて代わりの案を提案しておくことと、選択肢として代わりの案を出しておく場合があります。 言い回しとしては、
などとなります。
「代替案」の例文を紹介します。
代案 (意味:代わりとなる案) 「代案を考えなくてはいけない」 別案 (意味:同じではない案) 「別案の方が良いと思う」 対案 (意味:他の案に対して出す別の案) 「対案を出したものの却下された」 他の案 (意味:別の案) 「他の案にも優れているものがある」 別のアイデア (意味:同じではない思いつき) 「別のアイデアも思い浮かべておかないと」 選択肢 (意味:回答として設けられたいくつかの項目) 「選択肢が多くあって選べない」 オプション (意味:いくつかの項目があって、好き放題に選ぶことができること) 「買うとオプションがたくさんついてくる」 代わり (意味:代理となるもの) 「祖母の代わりに祖父を連れて行く」 予備 (意味:前もって備えておくもの) 「予備の部品を置いておく」 スペア (意味:代わりとなるもの) 「スペアキーなら持っているよ」 代理 (意味:ある人に変わって物事を行うこと) 「校長の代理として挨拶する」
「代替案」の英語表現は、
などになります。
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「代替案」について理解できたでしょうか? 「だいたいあん」が正しい読み方ですが、「だいがえあん」でも間違いではありません。誤用でも一般化してくると正式に認められる場合があります。 「代替案」を適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!