「愚問」という言葉をご存知でしょうか。「愚問を発する」「愚問を呈する」などと使います。「愚問」は日常会話で使うことが多い表現なので、見聞きしたことがある人もいるかもしれません。では、「愚問」とはどのような意味なのでしょうか。「愚」という字が含まれているので、あまり良いイメージはしませんよね。「愚問」は比較的よく使う言葉なので、しっかりと意味を知っておく必要があります。また、敬語表現や類語についても覚えておくと、より知識を深められます。そこで今回は「愚問」の意味や使い方、類語、敬語表現について解説していきます。「愚問」を正しく知って、上手く使えるようにしましょう!
「愚問」は<ぐもん>と読みます。 「愚」は音読みで「グ」、訓読みで「おろか」と読みます。 「愚」は「馬鹿馬鹿しいさま」を意味します。 「問」は音読みで「モン」、訓読みで「とう・とい・とん」と読みます。 「問」は「問いかけをすること」を意味します。 「愚問」の意味は「くだらない質問。馬鹿馬鹿しい問い。言うまでもない分かりきった問い」です。 馬鹿げている質問だったり、わざわざ聞かなくても知っていて当然の問いを表します。 例えば、『牛肉って何肉に分類されるの?』『スナック菓子って体に悪い?』などが「愚問」に当てはまります。 「愚問」は親しい間柄の人や目下の人には使えますが、目上の人に使ったら失礼なので注意しましょう。 言い回しとしては、
などとなります。
「愚問」は「自分の質問をへりくだった表現」としても用います。 「愚」は謙譲の意味を表す語なので、「愚問」とすることによってへりくだることができます。 相手にとって馬鹿げている質問や、大したなことないことを聞く場合に「愚問」を使います。 「愚問ですが〜」と言うことで、「馬鹿馬鹿しい質問で申し訳ありませんが」「重要ではない問いで申し訳ない」という気持ちを表せます。 「無価値な質問ですが〜」「ばかな質問ですが〜」などはストレートな表現で相手に失礼な印象を与えてしまう可能性があるので、代わりに「愚問」を使います。 言い回しとしては、
などとなります。
愚論(ぐろん) (意味:くだらない討論) 「愚論を繰り返していても仕方がない」 論外 (意味:論ずる必要がないこと) 「そんな案は論外だ」 くだらない (意味:話題にするだけの価値がないこと) 「くだらないことをしているのなら手伝え」 馬鹿げた (意味:馬鹿らしく思えること) 「馬鹿げた意見だ」 愚劣(ぐれつ) (意味:馬鹿らしく役に立たないこと) 「なんて愚劣な行動なんだ」 戯言(ざれごと) (意味:ふざけて発した言葉) 「彼は戯言ばかり言っている」 たわけた (意味:馬鹿らしく愚かなこと) 「彼女はたわけたことしか行っていない」 奇問 (意味:考えていなかっ変わった質問) 「奇問に戸惑ってしまう」 珍問 (意味:型破りな質問) 「珍問に何て答えれば良いか悩む」 笑止千万(しょうしせんばん) (意味:極めて馬鹿らしいこと) 「笑止千万な話に大笑いしてしまう」 荒唐無稽(こうとうむけい) (意味:根拠がなく、でたらめであること) 「その計画は荒唐無稽で、上手く進まないと思う」
面白い質問 (意味:愉快で興味をひく質問) 「君は本当に面白い質問をするね」 良い質問 (意味:優れている質問) 「良い質問には真面目に答える」 分かりやすい問い (意味:理解するのが容易な質問) 「分かりやすい問いなので、簡単に答えられる」 興味をそそられる (意味:関心が起こりやすいこと) 「興味をそそられる物事を求める」 面白味のある (意味:興味が向けられる) 「面白味のある作品だ」 心をひく (意味:ある物事に関心を持つこと) 「優しい人柄に心をひかれる」 注目度が高い (意味:関心が向けられる度合いが高いこと) 「その映画は注目度が高い」 興趣(きょうしゅ)が尽きない (意味:面白さがなくならないこと) 「興趣が尽きない話題だ」 心嬉しい (意味:喜ばしいこと) 「心嬉しい出来事が起こり、満足だ」
「愚問愚答」は<ぐもんぐとう>と読みます。 「愚問愚答」の意味は「くだらない質問と、馬鹿馬鹿しい回答」です。 「愚問」は「くだらない問い」、「愚答」は「くだらない答え」を表します。この二つを組み合わせることで、「馬鹿馬鹿しい問答」という意味になります。 非常につまらないやり取り、ばかばかしい取り交わしを表す場合に「愚問愚答」を用います。 言い回しとしては、
などとなります。 「愚問賢答(ぐもんけんとう)」と言うこともありますが、これは「くだらない質問と、素晴らしい回答」を表します。
例文
「愚問」は、
などになります。 「silly」「stupid」「foolish」はどれも「バカ」の意味ですが、実はそれぞれ意味に違いがあります。 下記の記事で違いをまとめたので、ぜひ見てみてください。
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「愚問」について理解できたでしょうか? ✔︎「愚問」は「ぐもん」と読む ✔︎「愚問」は「くだらない質問。馬鹿馬鹿しい問い。言うまでもない分かりきった問い」を意味 ✔︎「愚問」は「自分の質問をへりくだった表現」として使うこともできる ✔︎「愚問」の類語には、「愚論」「論外」「戯言」「馬鹿げた」などがある