「反骨心」とはどういうものなのか。聞いたことはあるけれど詳しくは理解していないという人も多いのではないでしょうか?本記事ではそんな反骨心とはどういうものか、反骨心のある人の特徴、反骨心があるメリット、デメリット、反骨心のある人への対処法をご紹介していきます。
「反骨心」とは「反骨精神」ともいい「容易に権力や威勢に服従せず、立ち向かう強い心」という意味で使われます。 自分が「正しい」と判断したことであれば、きちんとした信念をもって権力やしきたりに歯向かってでも貫き通す強い意志のある人を「反骨心がある」と言います。 あなたの周りにもそんな反骨心を持った人はいませんか? 反骨心のある人はその信念を貫き通すという姿勢に惹かれるファンも多いですが、同時にその姿勢を良く思わないアンチも多いです。 本記事ではそんな反骨心のある人の特徴、反骨心があるメリット、デメリット、反骨心のある人への対処法をご紹介していきます。 反骨心がある同僚や部下の扱いに困っているという人は是非参考にしてみてください。
反骨心のある人は媚びたりしません。 人は立ち場が上の人に媚を売って相手から気に入られようとしたり、評価されようとします。 しかし反骨心のある人はそんなことで気に入ってもらおうとは思っていません。 自分が正しいと思っていれば相手に媚など売らず、自分の意見をしっかり主張し正攻法で挑みます。 もしそれが気に入られなかったとしても「それまでの相手だった」とあまり落ち込むこともありません。
あまり人とつるまないのも反骨心のある人の特徴です。 自分以外の人と行動を共にするとその人数が多ければ多いほど自分の意見が思うように罷り通らないこともあります。 反骨心がある人は自分の信じた道を進みたいので、その道から逸れることに歯がゆさを感じてしまいます。 他者の意見に左右されず自分で選択した道を進みたい、また自分で選択する力を持っているため、そもそもつるむ必要もないと思っているかもしれません。 我道を進むために周りとつるまないのです。
人の目が気になって行動を制限してしまうことってありますよね? しかし反骨心のある人は人の目を気にしない人が多いです。 反骨心のある人は権力や権威、古い慣わし、風潮に屈しないため、例え自分の行動が周りから見て外れていたとしても「正しい」と思っていれば人目を気にすることなく行動することができます。 ただし周りのことが見えなくなってしまうあまりに不快な思いする人が出てきてしまうかもしれません。 自分の道を進むのはかまいませんが、周りの人のことも気にかけて行動しましょう。
負けず嫌いな人は反骨心のある人かもしれません。 反骨心のある人は自分が正しいと思っている限り信念を曲げません。 勝ち負けがある勝負事はもちろんのこと、互いの意見を言い合う討論でも勝つための努力は惜しみません。 勝つために技術を磨いたり、相手を納得させるための資料集めに余念はありません。 その姿勢は誰が相手であろうとおかまいなし。時には相手が上司や先輩でも関係なくぶつかって行くでしょう。
反骨心のある人は自信に満ち溢れています。 そんな自信家でもある反骨心を持っている人はそれなりの成功体験を積んでいる、若しくは誰かの成功体験を知っています。 「このやり方で成功した」という実績が自信に繋がっているのでしょう。 またそんな人は過去の失敗した経験も無駄にはしません。「前回はこれで失敗したから今回はこうしよう」としっかり問題点も修正し、次の成功に繋ぎます。そうしてどんどん自信を付けていくのです。 外見や学歴というようなものではなく、成功体験から絶対的な自信を持っているのでしょう。
反骨心のある人には正義感が強いという人が多いです。 反骨心のある人は間違いを間違いだとハッキリ主張することができ、上下関係なんていう立ち場も関係なく、困った人を助けたいと思っています。 そのため理不尽な規則や不要な規則にも物申し、規則の変革や働き方改革にも大きく貢献します。 新しい風を求める人には高評価される一方で昔からのやり方を重んじる人からは疎まれてしまうかもしれません。
行動力があるのも反骨心のある人の特徴と言えるでしょう。 反骨心がある人は「こうした方が良い」「こうするべきだ」と思ったことはすぐに行動に移します。 周りを見渡す広い視野を持ち、忙しそうな人がいたら進んで仕事を手伝ったり、困っていることがあればすぐに改善するために動きます。 人目を気にしないので、正しいと思えば上司や先輩の許可をとらずに行動してしまうなんてこともあります。
反骨心のある人は自己主張が強いです。 反骨心のある人が自己主張をするのは自分の評価を上げるためではなく、より良い結果を導くためにはどうしたら良いのかを考えているためです。 相手が自分より上の立ち場の人が自分と全く違う意見を言っていても関係ありません。 「こうしたらどうですか?」「こっちのほうが良くないですか?」とバンバン自分の意見を主張します。 その時は生意気に思えても、自分の保身のために愛想を振りまく人よりしっかり全体のことを考えて発言してくれる人の方が将来性のある有望株かもしれません。
反骨心がある人が自分の信念を貫き通すのは、そこに絶対的な自信を持てるよう努力をしてきたからです。 反骨心がある人が持っている信念は様々なことに挑み失敗と成功を繰り返した結果の上に成り立ったものです。 謂わば努力の賜物。そんなに努力して培ったものです。自信がない訳がありません。 また納得してもらうには何が必要なのかを考え、それについての勉学も怠りません。そのため知識も豊富な頼れる存在でしょう。
反骨心の強い人は正義感がとても強く、弱い立場の人にこそ優しく親切に振る舞います。 弱い立場の人を放って、権力のある人にだけ媚びるのは結局損得勘定で動いているからです。 反骨心のある人は、損得勘定で動いているわけではありません。 なので、どんなに自分に得がなくても助けるべき人間は助けます。 例えば権力者に排除されそうになっている人を見たら、何とかして助けようと人肌ぬぐでしょう。 とにかく間違ったことが大嫌いだし、理不尽なことは絶対に受け入れることができないのです。
先述したとおり反骨心のある人は努力家でもあり、その信念は数々の失敗と成功から成っています。 途中で投げ出したくなることもグッと堪えることができる我慢強さを持っているのです。 例えば適当に仕事を終わらせる人を横目に反骨心がある人はしっかりと仕事をこなしているのでプレゼンでも説得力のレベルが違います。 定石通りにやって成果が出せればそれに越したことはありませんが、人生はそんなに甘くはありません。 数々の経験から自分が納得のいく結果を出すためには我慢強く取り組むことも必要だと理解しているのでしょう。
反骨心のある人は仕事で結果を残しやすいでしょう。 自分のなかに強い信念があって、なおかつ向上心をもって新しい意見もどんどん取り入れることができるので「じゃあ、こうしたらいいのではないか…」という前向きな新しいアイディアに繋がりやすいのです。 新しいアイディアを生み出すことができるということは、それだけ引き出しが増えるわけですから新しいことにもどんどん繋がっていきます。 反骨心がある人は、強い信念をもって新しい角度からどんどんアプローチしていくことができるのでそれだけ成功を掴むチャンスも多いです。
自己主張をしっかりするので、志を同じくする仲間やその信念に憧れる人が集まりやすいです。 反骨心のある人は「自分はこうしたいんだ」「こうあるべきだ」と主張するができ、その声が「私も同じです!」と同じ信念を持っている人や、その信念に憧れる人が集まるきっかけになります。 そもそも主張しなければ誰が何を考えているかなんてわかり得ないので、しっかり自己主張ができる反骨心のある人のもとに同志が集まりやすいというわけですね。 リーダーシップがとれるのでグループのまとめ役にも向いているでしょう。
反骨心のある人に魅力を感じる人も少なくないはず。 努力家でコツコツと頑張る姿は好印象を与え、自分の信念を貫く姿勢は同性も憧れます。 自分の意に反していても上司や先輩に自分のぶつかるなんてなかなか出来ることではありませんが、媚びずに自分の意見をはっきり言えることが出来るのはカッコいいですよね。 人は自分にないものを持っている相手に魅力を感じやすいので、反骨心を持っていない人は余計に憧れも強く、惹かれてしまうのでしょう。
反骨心のある人は発言や行動に一貫性があります。 自分が正しいと思ったことは、誰に何を言われようと曲げません。それが魅力の一つでもあります。 しかし、それが時に頑固者として周囲と対立してしまうことになるのはデメリットでしょう。 反骨心のある人も決して他人の意見を受け入れないというわけではありません。 しかし、納得がいかないと受け入れられないし自分の意見を曲げることはできないのです。 人と対立してしまうのってお互いに精神面をやられてしまいますよね。 人によくない印象を与えてしまって「わかりあえない」と思われて距離をおかれてしまうこともあります。
反骨心のある人は、自分の信念通りに完璧にやりこなそうとするあまり自分自身を追い込みすぎてしまう人も少くありません。 真面目だからこそ、他の人が気にならないような事を気にして思い悩んでしまうのです。 一貫性がある人って普通の人が妥協できるところを妥協することができないし、とにかくストレスを人一倍感じやすいのです。 ストレスで10円ハゲができてしまう人って、真面目な性格の人に多くないですか? 反骨心にはメリットもありますが、手を抜いたり楽に生きるということができないという面ではやっぱり精神的ダメージが多いと言えるでしょう。
やり遂げた時に燃え尽きてしまい何も手につかなくなるというデメリットもあるかもしれません。 例えば受験に成功することを目標にして合格したは良いけれど、入学後は勉強に身が入らず成績が下がってしまったり… 反骨心のある人は自分の信念に従い、勉強や仕事も「こうだ」と目標を決めたら一直線に突き進みます。 目標達成のために如何なる努力も惜しみません。 しかしいざその目標を達成した時、やり遂げたという時に極度の疲労を感じ何も手につかなくなってしまうのです。
否定をしないようにしましょう。 反骨心のある人は納得しない限り自分の意思を曲げることはありません。 それだけ自信を持っているところに「それは違うんじゃない?」とただ否定をしてしまうと対立関係に。 もし反骨心のある人に意見したいことがあるならば「それもいいね。でもこっちのはどう?」と相手を肯定してからの自分の意見を述べる方が良いでしょう。 否定から入ってしまうと相手もムキになってしまうので、相手を尊重することが大切です。
反骨心がある人とは程よい距離感を保つのが無難かもしれません。 どうしても考え方の合わない人っていますよね。 反骨心のある人は自分の意見を正だと思っているので、自分と違う意見を持った人をなんとか納得させようとします。 そんな態度を攻撃的に感じてしまうこともあるでしょう。 また「適当に合わせておくか…」と下手に同調するとその後もグイグイ詰め寄られ取り込まれることもあります。 敵でも味方でもない立ち場でいたいのであれば、程よい距離感で接するのが良いでしょう。
反骨心のある人は自分が他人に媚びないため、自分も媚びを売られるのが嫌いです。 媚を売られたりまた媚を売っている姿をみて「ポリシーはないのか?」「媚を売って恥ずかしくないのかな」と思っている人もいるかも… 反骨心を持った人に気に入られたいのであれば、媚びることはせず自分の信念をしっかり持ちそれを発信しましょう。 そうすれば一目置かれる存在になれるでしょう。
反骨心を持つ人を面倒だなと感じる場合は放っておきましょう。 反骨心のある人は自分の信念を貫き通したいがためにマイルールがあります。 例えば「寝る前に必ずストレッチをする」「一日3時間は勉強する」という軽めのものから「買い物は決まったお店でないといや」「炭水化物は食べない」など時には厳しすぎるルールも… その全てに付き合おうと思うとこちらも疲れてしまいます。 そんな時は無理に合わせず、好きなようにさせましょう。
メリットでも少し触れましたが、反骨心のある人はリーダーシップをとれる人が多いので、もし自分が上司で部下が反骨心の強いタイプの人間であった場合、責任のある仕事を与えるとよいでしょう。 反骨心のある人は「こうありたい」というビジョンが明確で、そのビジョンに向けての方向性がバッチリ定まっています。 そのため、自分たちがどう動くべきなのか的確に指示を出すことができます。 そのリーダーシップを活かし、成功へ導いてくれるでしょう。
今回は反骨心のある人の特徴、反骨心があるメリット、デメリット、反骨心がある人への対処法についてまとめてみました。 反骨心のある人は相手が誰であろうと自分が正しいと思ったことを貫き通す強さがあり、そのための努力を惜しみません。 しかしそれに魅力を感じる人もいれば、自分とは意見が合わないと対立してしまう人もいます。 反骨心を持っているがゆえに自分を追い込みすぎてストレスになってしまう場合も… 反骨心がメリット、デメリットどちらに作用するかは受け取り方次第です。 反骨心のある人はそれを上手く利用してメリットを伸ばせるといいですね。 そして反骨心のある人との付き合い方がよくわからない場合は、程よい距離を保ち、その人の信念を否定することなく好きなようにさせるのがいいでしょう。