「必着」という言葉をきちんと理解して使用することができていますか?「必着」はその日までに届いていることを言いあわわしている言葉で、就活やビジネスの場面で「○日必着」という指示のもとで相手にに何かを郵送をするという場面もあるのではないでしょうか。今回は、「必着」の意味と言葉の使い方を解説します!また、相手側から「必着」と指定があったらどうすればいいのかも解説していきますのでぜひ参考にしてください。
「必着」は「ひっちゃく」と読みます。
「必着」の意味は、手紙やメールなどの郵送・送付物が「その日までに到着していること」です。 つまり、指定された日までに「必ず着く」ということを言い表した言葉です。 例えば、相手から「4月15日必着」という指定があった場合は、「4月15日までに送付物が相手の元に届いていなければいけない」という意味になります。 「必着」の日にピッタリに届くようにするのではなく、「必着」の当日より前の日に相手の手元に届いていることが望まれます。
「必着」という言葉が使用されていた場合、「受付締切日」という意味合いで使用されていることがほとんどです。 例えば、就活など履歴書や、応募書類を送付するといった場合に「必着」と書かれていた日にちを1日でもすぎてしまうと受けとってもらえない・受け付けてもらいないということがほとんどです。 「必着」の日付を過ぎてしまうと 無効になるということを頭に入れておきましょう。
「必着」という言葉を「必ず着く」という解釈から「その日に必ず届く」という意味で使用してしまっている人も多く見られますが、これは誤用です。 例えば、「その日に必ず届けてください」と言う意味で「13日必着でお願いします」と言うと、「13日より前に届く」ということがほとんどです。 「13日に届けてほしい」という意味で使用するのであれば「配達指定日」という言葉になります。 「配達指定日」は「指定された日にちに配達をする」という配達サービスです。 つまり、「配達指定日」で日付を13日に指定すると、指定された13日に配達されます。 「必着」を「日付指定」の意味にとらえてしまうと、「ギリギリに届けてきた」と思われてしまいますし、「日付指定」であるのに「必着」の意味をとらえて指定日より前に郵送してしまうと、「指定日を守ってもらえなかった」と思われてしまいます。 「必着」と「指定日」を混合してしまわないように注意しましょう。
郵送には、「普通郵便」の他にも「速達」や「簡易書留」など様々な郵送方法がありますが、普通郵便で郵送することが基本です。 相手側から、「メールで送付してほしい」「速達で郵送してほしい」「簡易書留で郵送してほしい」というような指定がないかぎりは普通郵便で対応しましょう。
相手から「必着」という指定がある場合の投稿目安は、遅くてもだいたい期日の5日前でに投函するといいでしょう。 天候により郵送が遅れてしまったり、住所の書き間違えなど不備で送った郵便物が戻ってきてしまう可能性もあるため、余裕をもって郵送しておくことが望ましいです。 あまりにギリギリだと、「余裕をもって行動することができない」という印象を持たれてしまいますので、だいたい郵送に何日かかるのかを調べた上で余裕をもって郵送しましょう。 また、メール便を利用する場合はさらに早めを心がけましょう。 「メール便」は、民間業者が書類などを格安で郵送するというサービスであり、公的な郵便局を利用した場合と届け日が異なる可能性があります。 そのため、郵便を利用する場合よりも早めに郵送できるように準備を整えることが望ましいです。 しかし、「信書便法」という法律により「履歴書」などの応募書類をメール便で郵送することは禁じられています。 就職活動で履歴書を郵送するという場合には絶対に使用できませんので注意してください。 その他の書類で、指定された場合のみ「メール便」を利用しましょう。
上述しているように、余裕をもって郵送することが前提ではありますが、どうしてもと必要書類が用意できないといった場合など致し方ない理由で発送がギリギリになってしまう場合もあります。 そういった場合は、「必着」の前日・当日であっても間に合っていれば問題ありません。 「必着」の当日になってしまった場合でも郵便局との距離によって当日に郵送できる場合もありますので、一度落ち着いて焦らずに策を考えてみましょう。
「必着」の日付が「月曜日」であるなど土日を挟む場合は、一度郵便局の窓口で到着予定日の確認をすると安心です 日曜日は一般郵便の配達は行われないため、月曜日に「必着」にギリギリで間に合わせるためには、遅くても土曜日の午前中に投函している必要があります。 しかし、届ける距離など場所によって届けるために必要な時間は異なってきますので、場合によっては「速達」でなければ間に合わないこともあります。一度窓口に持っていき確認をしておきましょう。
上述したように、郵便物は相手からの指定がない場合は一般的に「普通郵便」で郵送します。 「速達」は、切手代に加えて速達料金を支払うことにより、普通郵便よりも早く届けることができます。 しかし、「速達」は急ぎの場合に使用する郵便方法であるため「速達」で郵送されていると、「余裕をもって用意ができなかったんだな」という印象をもたれてしまう可能性があるため本当に急ぎである場合以外は「速達」での郵送は避けるべきだと言えるでしょう。 「簡易書留」は、引き受けた時間や配達日など相手に配達されるまでの詳しい状況を記録することにより、配達を保証するサービスです。 しかし、確実に相手に届けるためにとても便利なサービスではありますが、受け取りの際にサインをする必要があり、相手が不在の場合は届けることができないため、相手に受け取るために時間をとってもらわなければならず、手間をとらせてしまいます。 相手からの指定がない限りは簡易書留を使用するのは避けるべきです。
ビジネスシーンでは、書類のやりとりをメールで行う場合があります。 そういった場合に「○日必着で必要書類をメールで送付ください」というように指定されることもあります。 電子メールを使用する場合、配達などに時間がかからないため、届けたいと思ったときにいつでもすぐに送信することができますが、メールの場合であっても早めに送信しておくことがマナーです。 また、必着当日になってしまったとしてもメールだから何時に送ってもいいというわけではなく、相手側の営業時間内までに送るべきです。 「必着日」に届いても、営業時間内でなければ、相手がメールを開いて確認するのは翌日になってしまう可能性が高いです。 不備があり訂正を求められる可能性もあることを考えて、早めに送信しておくと安心です。
トラブルなどによりどうしても「必着」に間に合わない!といったような場合にはどうすばいいのでしょうか。 「必着」に間に合わないという場合のために、何点か対策法を紹介します。
自宅や自社の近くの郵便局から郵送して間に合わなくても、相手の住所の近くの郵便局から郵送すれば間に合う可能性があります。 特に、県外と県外では発送してから到着までの時間が異なりますので、宛先の住所が県を挟むという場合は少しでも近くの県、または近いようであれば宛先の県から郵送をしてみるということを検討してみてください。
上述したように、メール便では「信書」の送付はできませんが、「バイク便」での郵送は可能となります。 近隣エリアであれば、バイク便を利用することにより「必着」の日時に間に合わせることができる可能性があります。 注意が必要なのは、「近隣エリアのみの配達」であること、郵便と比べて「運賃が割高」となります。 相手にも焦って送ったような印象を持たせてしまうので、できるだけ利用は避けましょう。
最終手段としては、直接相手の企業に出向いて届ける・企業のポストに投函するという方法があります。 ただし、「郵送」という指定がある場合や、予め「直接来社するのはお控えください」と断りをいれている企業もあります。 このような場合は受け取ってもらえない可能性もありますので、先方に間に合わない旨を伝え、直接届けてもいいか必ず確認してください。 こっそりと企業のポストに投函しても、郵便局の消印がないといったことから、直接投函しにきたことはバレてしまいます。 必ず連絡を入れて確認をとり、その場合はしっかりと担当の方にわたしましょう。
「必着」の他にも「消印有効」と言われる場合があります。 「消印有効」とは、「期日までに郵便局の消印が押されていること」をいいます。 つまり、「必着」と「消印有効」の違いは、 「12日必着」・・・・・「12日までに相手の手元に届いている必要がある」 「12日消印有効」・・・・・「12日までの消印押してあれば、届くのは12日以降でもOK」 というようになります。 つまり、当日にポストに投函しても消印が押してあれば、相手の手元に届かない場合でも締切に間に合うということです。
ただし、ここで注意しなければならないのが、「ポストの集荷時間」です。 例えば、「12日消印有効」で12日にポストに投函した場合、ポストの最終集荷時間を過ぎてしまっていると集荷がされないため、消印も次の日に押されるということになります。 つまり、「12日」に投函しても最終集時間を過ぎてしまっていると「13日の消印」になってしまうということです。 そうなると12日の消印ではないため無効になってしまうため、最終集荷時間に間に合うように投函する必要があります。
「消印有効」ギリギリの日にポスト投函しようと思ったけど最終集荷時間に間に合わなかった・・・!そんなときは、郵便局の窓口へ行ってみましょう。 郵便局が何時まであいているのかは、その場所にもよりますが窓口があいていれば、その日消印を押してもらうことが可能です。 窓口の営業時間もすぎてしまった・・・というときは、各地の中央郵便局に確認をとってみましょう。 中央郵便では、だいたい深夜まで荷物に受け渡しを行っており、郵便物の手続きを行ってくれます。 24時を回っていなければ、その日の消印を押してもらえますので、営業時間などを確認した上で持って行ってみるといいでしょう。
「必着」と「消印有効」両方書いてある場合もあります。 そういった場合は、「必着」を優先して郵送の準備を進めましょう。 例えば、 9月10日消印有効9月11日必着 といった指定であった場合、9月10日より前に相手の手元に届いているのが理想的です。 9月11日必着ということは、消印が9月10日までに押されていても9月11日を過ぎてしまうと受理してもらえません。 つまり、「遅くても9月10日までには郵送してください、11日をすぎたものは受理しません」という意味の「9月10日消印有効9月11日必着」であるということです。
こちらから、○日までに送付してほしいをお願いをしたい場合は、丁寧な言い回しで「必着」で伝えましょう。 目上の人や取引先相手に「〜日までに〜してください」とお願いするのは非常に言いづらいですが、「〜であるため」というように、理由も一緒に説明すると相手に嫌な思いをさせることなくお願いをすることができます。
「請求書を必着で依頼する」 例文① 「先日はご多忙の中、商品を発送していただきまして誠にありがとうございました。 本日無事に受け取り、検収が完了いたしましたので、請求書のご送付をお願いいたします。 なお、当社は毎月15日は締め日となりますので誠に恐縮ではありますが15日必着でお願い申し上げます。 お忙しい中お手数をおかけしてしまいますが何卒ご容赦いただきますようお願い申し上げます」 例文② 「ご担当者様 平素よりお世話になっております。株式会社○○の坂本です。 2月6日付けで納品していただきました商品ですが、請求書を25日現在受領しておりません。 お手数ですが、ご確認いただき28日必着で郵送していただけますでしょうか。 2月28日までに請求書の到着がない場合は、翌々日のお支払いとなりますのでご了承お願いいたします」
「必着」の英語表現は、「...を遅くならずに(必ず)届く」を英訳することになります。 「reach us」の代わりに「arrive(自動詞)」を使ってもよいでしょう。 「must」を使うとかなり強い表現になりますので、依頼する場合は「please make sure」が便利です。
Please make sure that the document will reach us no later than June 30.
書類は6月30日必着でお願いいたします。
Applications must arrive no later than April 30.
申込書は4月30日までに必着とのこと。
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