「ままある」という言葉をご存知でしょうか。「ミスすることはままある」「巻き込まれることがままある」などと使います。では、「ままある」とはどのような意味なのでしょうか。日常会話でも時々使う表現ですが、しっかりと意味を理解していますか。「ままある」は音の響きからどこかの方言かと思ってしまいますが、一般的に使われる表現なのでしょうか。色々と疑問に思うことが多いですよね。普段使うことがない表現でも、意味を知っておけばいざという時に使うことができます。そこで今回は「ままある」の意味や使い方、類語、「多少ある」との違いについて解説していきます。「ままある」を正しく覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「ままある」の意味は「時々ある。ちょこちょこある。たびたび発生する」です。 「まま」は「物と物とのすき間。あいだあいだ。折々。時に」、「ある」は「存在する」を意味します。 「ままある」を漢字で書くと「間々ある」となります。 ちなみに、「そのまま」「あるがまま」といったように「同じ状態である」という意味で「まま」を使う場合は、「儘・任・随」という漢字を用います。 「ままある」は方言ではありません。一般的に使われている表現です。 「ままある」は物事の起きる頻度は高くなく、珍しいというほどではないが、たまに現れることを表します。具体的な期間は決まっておらず、話者の感覚に寄るところが大きいです。
「ままある」は頻繁とは言えないが、時々物事が生じる様子を表したい場合に使います。 例えば、「実力のある彼はいつも大会で勝つが、負けることもままある」などと言えます。「彼は大会で勝つことが多いが、負けることも時にはある」ということを表します。 「この道は利用する人が多いため、渋滞がままある」といったように、「ままある」は頻繁に起こる様子を表す場合は使いません。 「ままある」と同じ意味で「まあまあある」と言うことがありますが、「まあまあ」は「十分とは言えないが、ある程度。一応」という意味です。「時に」という意味は含まれないので注意しましょう。 使い方としては、
などとなります。
例文
「多々ある」の意味は「頻繁にある。しょっちゅうある」です。 「多々」は「数が多いこと。極めてたくさんあるさま」を意味します。 「ままある」は「ごくたまにそういったことがある」を意味します。 「ままある」は頻度が少なく、「多々ある」は頻度が高いさまを表します。 例えば、「失敗することはままある」だったら「失敗は稀にする」という意味で、「失敗することは多々ある」だったら「失敗はたくさんする」という意味になります。 このように、「ままある」と「多々ある」では意味が異なります。
例文
時々ある (意味:いつもとは言えないが、時に) 「ミスをすることも時々ある」 たまにある (意味:稀にあること) 「忘れることもたまにある」 ないことはない (意味:時にそういうこともある) 「口論が起きることもないことはない」 時にはある (意味:たまにあること) 「エラーを起こすことも時にはある」 しばしばある (意味:頻繁ではないが、たびたび起こるさま) 「彼から出向いてくることもしばしばある」 珍しくはない (意味:滅多にないことはないが、時にある) 「彼女が遅刻するのは珍しくはない」 時折ある (意味:たびたびあること) 「外国にいる友達から手紙が来ることは時折ある」 ちらほらある (意味:たまにあること) 「表記ミスがちらほらある」 ちょいちょいある (意味:わずかに起こるさま) 「枯れている花がちょいちょいある」 度々ある (意味:時にあること) 「怒られることが度々ある」
「ままある」は英語で、
などになります。 「ときどき」を意味する「sometims」には語尾に「s」が付くので忘れないように注意しましょう。「sometime」としてしまうと意味が全く異なります!違いについては下記の記事でまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
Things like that happen sometimes.
そんなことはままあるよ。
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「ままある」について理解できたでしょうか? ✔︎「ままある」は「時々ある。ちょこちょこある。たびたび発生すること」を意味 ✔︎「ままある」は頻繁とは言えないが、時々物事が生じる様子を表す場合に使う ✔︎「多少ある」は「頻繁にあるさま」を意味するので、「ままある」とは意味が異なる ✔︎「ままある」の類語には、「時々ある」「たまにある」「時折ある」「度々ある」などがある