「思われます」は、「〜だと思います」という意味で日常的にも使用することができる言葉ですが、実は自分が心に思っていることを伝えるために「思われます」と使用してしまうと失礼である可能性もあるということはご存知でしょうか?今回は、「思われます」の正しい意味と使い方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。しっかりと正しい使い方をおぼえて失礼のないようにしましょう。
「思われます」は、「思う」という動詞に、「れる」(助動詞)と「ます」(丁寧語)を組み合わせた言葉です。 つまり、「思われます」は「思う」という動詞の活用形であるということがわかります。
助動詞の「れる」には、 ・主語が他からの動作・作用を受ける意を言い表す(受け身)
・聞き手や話題の主を高めて待遇する表現(尊敬)
・そうすることができるということを表す言い方(可能)
といった、「尊敬」「自発」「受け身」「可能」の4種類あります。
自分の動作として「思われます」を使う場合、自分に対して「尊敬」は不適切であり、また、「私には〜と思われます」が、受身、可能になるのも不自然です。 自分の心に思ったことを伝える場合に使用される「思われます」は「自発」になります。 「自発」だと、「自然にそうなる」という意味合いで使用されるため、「一般的にはそうなので〜…」「誰がどう考えてもこうだ!」というように断定するニュアンスになってしまい印象が悪いです。 また、自分の気持や意見を「思う」と言い切らずに「思われる」と曖昧に表現することで自己保守をしていると思われてしまう可能性もあります。 したがって、聞き手によっては失礼になる恐れがある表現であるため注意が必要であるといえます。
「思われます」は、自分の思っていることを伝える場合ではなく、「思われますか」と目上への質問(疑問形)で使用することが好ましいです。 「思われますか」と相手に聞く場合の、動詞「思う」についている「れる」という助詞は、相手の動作に対する尊敬の意味合いになります。 したがって、この場合の「思われる」は自発ではなく相手に敬意をしめす表現となるため、目上の相手に対して使用することができます。
「存じます」は、「ぞんじます」と読みます。 自分が思ったことを伝える場合は、謙譲語の「存じます」を使用すると失礼なく伝えることができます。 「存じます」は、「思います」「知っています」という意味の謙譲語に、丁寧語の「ます」をつけた言葉です。 謙譲語は敬語の一つで、自分の行いをへりくだることで相手に敬意を示せます。 「思います」「知っています」の「ます」も丁寧語なので敬語ですが、謙譲語「存じます」を使うと、より丁寧な表現になります。 例文
「所存」は「しょぞん」と読みます。 「所存」は「心の中で思っていること」を意味していて、「所存です」「所存でございます」というように使用すると、「〜したいと思います」という意味の謙譲語になります。 自分をへりくだるニュアンスが含まれているため、目上の人に対して使うことができます。 例文
「考えられます」は「考える」という動詞の未然形である「考え」」に、受け身・尊敬・自発・可能の助動詞である「られる」をつけた表現です。 「考える」とは、物事について、倫理的に筋道を追って答えを出そうとすること・思考することをいい、「〜であるから〜…であるということが考えられます」といったように、物事について心を知的に使って判断する場合に、「考えられます」という言葉を使用します。 したがって、ただ自分の心に思っていることを表現する「思われます」とはニュアンスの違いがあります。
「私は思う」という英語表現は「I think」以外にもいくつかあります。
などなど。 「think」「beleive」などは一般的によく使われますが、「思われます」のように自発のニュアンスを出すには「guess(推測する)」「assume(仮定する)」などの動詞がベターでしょう。
I assume that he will arrive here soon.
彼はすぐにこちらへ到着すると思われます。
「It seems that...」でも「...と思われる」という意味で使うことができます。 「It seems to me that...」と「私には...と感じられる」などと「to me」で「私」を強調することもできます。
It seems to me that he is guilty.
私には彼は有罪だと思われます。
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「思われます」という言葉について理解していただけましたか? ✓「思われます」は動詞「思う」+助動詞「れる」+丁寧語「ます」で成り立っている ✓ 「思われますの」助動詞「れる」は受身・尊敬・自発・可能の4つの意味がある ✓「思われます」は自分が思う場合に使用すると「自発」になる為失礼 ✓自分が思ったということを伝える場合は、「存じます」「所存です」などが好ましい