「恫喝」という言葉をご存知でしょうか?相手を脅して恐れさせることです。 今回はその「恫喝」について解説します。 恫喝されたときの対処法、そしてされないための対処法を紹介しますので、是非参考にしてみてください。
「恫喝」は「どうかつ」と読みます。 意味は「おどして恐れさせること」です。 不安になるようなことを言ったり怒鳴るなどして相手を脅し、怯えさせることを表します。 詳しくは下記の記事を参照ください。
それでは「恫喝」されてしまった時にどのように対処すれば良いか紹介します。
相手が上司であれ、知り合いであれ、知らない怖い人であれ、なぜ自分が今「恫喝」されているのか状況を分析しましょう。 怒鳴られたり脅されたりすると、怯えてしまったりパニックになってしまい冷静に判断できなくなってしまいます。 気付いたら自分が悪者になっていた、なんてこともあります。
もし「恫喝」されてしまった場合は、周りに相談しましょう。 例えば職場の上司であれば、他の上層部や同僚の人に相談をしてみましょう。 もしかしたら、あなただけではないかもしれません。 「恫喝」は注意や指導ではありません。 例え、あなたが失態や失敗をしていたとしても「恫喝」をしていい理由にはなりませんので、「自分が悪いのかも」などと思わずに、周りにしっかりと相談するようにしましょう。 社内に相談出来る場所がなければ、社外のパワハラ相談窓口などに足を運んでみましょう。
「恫喝」をし続けてくる場合は、その内容を録音するようにしましょう。 スマホなどにも録音機能はあります。 社内であれば、パワハラの動かぬ証拠になります。 ビジネスシーン以外でも、誰かに相談や訴える場合にも録音があれば確実な証拠になります。 恫喝により何か行動を強制された場合(お金を渡すなど)、「脅迫」とみなされ相手は逮捕されることもあります。
自分に非がある場合は速やかに謝罪しましょう。 その後も許してくれずに恫喝してくる場合は、今は謝罪しかできないと言うしかありません。 しかし、それが長引いたりなかなか許してもらえない場合は、第三者を交えて話し合いをしましょう。 万が一、それが暴力や脅しやパワハラなどに繋がった場合はすぐに第三機関や警察に相談しましょう。
上司などが「恫喝」してくる場合、相手にせず動じないことが一番です。 弱々しい反応をしたり謝るなどをしてしまうと、相手は「恫喝」を続ける可能性が高くあります。 恫喝をしてくるような相手は、あなたに対してストレス発散をしているだけです。 それは注意でも指導でもありません。 真に受けているとどんどん精神的にもやられてしまうので、相手にしないことが一番です。 相手をしてくれる人につけこみますので、無視して自然消滅に向かうようにしましょう。 しかし、お金を取り立てるような相手などの場合はすぐに警察に連絡するべきでしょう。 ただ怒鳴ってくるだけ、などの場合は警察は動かない可能性がありますが、金銭の要求や「殺すぞ」などの発言をした場合は「脅迫」となり逮捕に至る場合があります。
「恫喝」してくる人に対して、逆ギレしても無駄です。 怒鳴ったり相手を脅すような人は、いくら正論を言っても聞く耳を持ちません。 その上、逆ギレをするとヒートアップしかねず手に負えなくなりますので、恫喝をしている間は静かに終わるのを待ちましょう。 相手が静かに毅然としていると、自分だけが怒鳴っていることに恥ずかしくなり大人しくなります。
理不尽であったり、注意や指導する場面で「恫喝」をしてくる場合は、怯えずに冷静に対応しましょう。 怯える態度を見せれば、いい相手を見つけたと何かにつけてストレス発散の相手として恫喝されることになります。 怯えずに、ただ吠えているだけだと思って冷静に対応しましょう。
「恫喝」された場合、我慢は禁物です! 一人抱え込むようなことは絶対にしないでください。 一人で我慢して悩んでも何も解決しません。 我慢していては恫喝しやすい相手であると相手に目をつけられ、恫喝され続けてしまう場合があります。 まずは我慢せずに、誰か相談出来る相手に話をしましょう。 周りにいなければインターネット上にも相談できるところはいくらでもあります。
それでは恫喝されないためにはどうしたらいいのでしょうか? いくつか対処法を紹介します。
恫喝をする人間は自分よりも弱い相手を選びます。 おどおどしたり、自信のない様子が外に出ていると、恫喝するタイプの人間はすぐに目をつけます。 反論もせず、自分が悪者にならないであろうと思うからです。 何か言ったら正論で返してくるな、誰かに相談されるかも、などといった不安がある場合は恫喝をしません。 職場などであれば、仕事などでミスをしてもおどおどせずに迅速に処理をするようにしましょう。 しっかりと背筋を伸ばし、不安げな表情を出さないようにしっかりと身を引き締めましょう。
恫喝まではいかなくとも、グチグチ文句を言ってきたり嫌味を言ってくるような場合ははっきりと意見を言うようにしましょう。 ただ逆ギレや反論を言うのではなく「私はこう思いますが、上司はどうお考えでしょうか」「どういった思惑があってのその発言なのでしょうか」などと落ち着いて意見を言いましょう。 自分の嫌味や愚痴に怯まない相手には、あまり上司も言ってきません。 恫喝をするような人間は、自分に自信がなかったりただストレスを溜めている場合があります。 相手が失態を犯したりどこか悪いところがあると思って言っているわけではありません。 もちろん、自分にも悪い部分があるのであればそれを認めて改善していく必要はありますが、嫌がらせやパワハラになりかねない場合は、鵜呑みにせずはっきりと自分の意見を言いましょう。 それによってエスカレートする場合は第三者に相談したり第三者を交えて話し合いをしましょう。
「恫喝」されないためには、恫喝してくる人と関わらないのが一番です。 いきなり関わらないようにすることが難しい関係もあるかと思いますが、関わらないようにするための準備を始めましょう。 もう関わらなくていいんだ、と思うと「恫喝」されてもどうでもよくなります。 「だから何?」といった気持ちで、関わらない準備を始めましょう。
「恫喝」してきた相手から恫喝をされないようにするためには、「あなたの行為は恫喝だ」と伝えることです。 恫喝してくる人は、無自覚の場合があります。 自分が相手を脅し恐れさせている、とはっきりとした自覚がない場合があります。 職場などであれば「あなたは今恫喝をしている」「これ以上恫喝するのであれば、注意や指導ではなくパワハラとみなします」と伝えましょう。 自分は恫喝をしていたと自覚すれば、そういった行為をやめる場合があります。 それでも恫喝をやめない場合は、本人に何を言っても無駄ですので第三者や警察、パワハラ相談窓口に相談しましょう。
「恫喝」について理解できたでしょうか? 恫喝してくるような人は、とても弱い人間です。 真面目に生活し、正しい行いをしている人は相手を脅そうなどといった考えには至りません。 そのような相手のせいで自分自身の生活に支障がきたすのは、正直悔しいですよね。 毅然とした態度でいればターゲットにはされにくいです。 「恫喝」には、「怯えない・逆ギレしない・我慢しない」ことが大切です。