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「放念」の意味と「ご放念ください」の使い方、返信、年賀状、対義語を解説

「放念」という言葉をご存知でしょうか。日常会話で聞くことは少ないですが、「ご放念ください」などとビジネスシーンではよく使われていますよね。聞いたことがない、意味がわからないという方も多いかもしれませんが、多く使われている言葉なので、意味についてきちんと知っておくことが必要です。意味を知っておけばいざという時に使うことができます。そこで今回は「放念」の意味や使い方、類語について解説していきます。正しく覚えて、上手く使えるようにしましょう!

「放念」の読み方と意味

「放念」の読み方は「ほうねん」

「放念」は「ほうねん」と読みます。 「放」は音読みで「ホウ」、訓読みで「はなす・はなつ・ほうる」と読みます。 「念」は音読みで「ネン」、訓読みで「おもう」と読みます。

「放念」の意味は「気にかけないこと、心配しないこと」

「放念」の意味は「気にかけないこと、心配しないこと」です。 「放」は「自由になること」、「念」は「思っていること」を表します。 「念を放つ」と書くように、相手にしないこと、気に留めないことを表します。

「放念」の使い方と注意点

「放念する」という使い方はしない

「放念する」「放念します」といった使い方は間違いです。 「放念」は「気にしない、受け流す」といった意味のため、「放念する」「放念します」と使えると思ってしまいますが、実はこれは誤った使い方となります。 「放念する」でも意味としては間違っていませんが、ビジネスシーンでは「放念」は相手の動作に対して使う表現です。

「放念」に尊敬を表す接頭語「ご」を付けて「ご放念ください」の形で使う

「ご放念ください」は「気に留めないでください、気にしないでください」という意味です。 「どうぞご放念ください」といった形でも使われます。 「気にしないでください」「忘れてください」などの直接的な表現はビジネスメールには適しません。代わりに「ご放念ください」が使われます。

「ご放念いただけますでしょうか」は、より丁寧な表現になる

「ご放念ください」でも敬語表現ですが、「◯◯ください」という表現に物事を強要するような意味合いを感じ悪い印象を抱く人も中にはいます。 なので、「ご放念ください」ではなく「ご放念いただけますでしょうか」とするとより丁寧になります。 「いただけますでしょうか」は相手に物事が可能かどうか尋ねる表現です。「◯◯ください」とお願いをするよりも、相手に大丈夫かどうかしっかりと問うています。

「ご放念ください」は電話口やメールなどのビジネスシーンで使う

「ご放念ください」は、日常会話ではなくビジネスシーンで使われることがほとんどです。 「ご放念ください」は敬語表現なので、目上の人に対して使います。 上司などの社内の目上の人ではなく、お客様や取引先などに対して使う表現です。

「失念」は「うっかり忘れること」を意味し、自分が忘れたときに使う

「放念」と似た言葉に「失念」があります。 「失念」は、「うっかり忘れること、ど忘れ」を意味します。「知らなかった」という意味ではなく「覚えているはずのことをうっかり忘れる」というニュアンスです。 「失念する」「失念しておりました」などと使われます。「失念」は「忘れる」の謙譲語なので、自分の行為に対して使い、目上の人に対して使うことができます。 ビジネスシーンにおいて物事を忘れた場合に「忘れました」と言うと軽く無責任に聞こえてしまうため、「失念しておりました」に言い換えるのが普通です。 「放念」と「失念」では意味が異なるので注意してください。

「失念」の意味とビジネスでの使い方、メール例文、類語、英語表現、読み方

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「ご容赦ください」は「許してください」

「ご放念ください」と混同される表現に「ご容赦ください」があります。 「ご容赦」は「ごようしゃ」と読みます。 「ご容赦ください」は「自分の失敗を大目に見てください、許してください」という意味です。 謝罪をする場合や依頼をする場合に使うことができる言い回しです。例えば、「せっかくお誘いいただきましたが出席できません。どうぞご容赦ください」などと使えます。 これは出席できないことに対して申し訳なく思っていることと、出席できないことを許してくださいという意味が含まれています。 「ご放念ください」と「ご容赦ください」は意味が異なるので注意してください。

「ご容赦ください」の読みと意味と使い方を例文付きで紹介!類語や英語も

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「放念」の使う場面と例文

メールを誤って送信してしまった時(該当しない相手に送信してしまった場合も含む)

「放念」を使うことができるのは、メールを誤って送信してしまった場合です。 例えば、社内の目上の人に急いでいて誤ってメールを送ってしまったとします。間違えて送ったことに気付いた時は、なるべく早くお詫びのメールを送ることが大切ですね。そのような場合に「先ほどのメールは誤って送ってしまったものです。どうぞご放念ください」などと使います。 また、複数人宛のメールにおいて、中に該当しない相手がいる場合にも「◯◯ではない方は、どうぞご放念ください」と締めることができます。

例文

  • 先ほどは大変失礼いたしました。誤って送ってしまったものなので、ご放念ください。
  • 先ほどのメールは内容が誤った状態で送ってしまいました。大変申し訳ありません。どうぞご放念ください。

一度お願いした用件が不要になった時

ビジネスシーンでは一度こちらが依頼したものが、何らかの事情によって不要になることがあります。 不要になったとはいえ相手が色々とお願いしたことについて頑張っていただけに、「もう必要ないので結構です」などと言えませんよね。 代わりに「◯◯の件についてご検討いただきありがとうございます。ただ事情が変わりましたので、このことについてはご放念ください」などと言います。

例文

  • 新しい企画の件についてありがとうございます。ただ事情が変更になったので、この件についてはご放念ください。
  • ◯◯の件についての資料作成依頼につきましては、ご放念いただけますでしょうか。

こちらの都合で一方的に商談などに誘う時

こちらの都合で一方的に商談などに誘う場合にも「放念」が使えます。 例えば、「来週の水曜日にお時間を割いてもらえませんか。ご都合が悪い場合はご放念ください」と言えます。これは「相手の都合が良ければ取り決めをしたいけれど、都合が悪かったら無理やり時間をとってもらうことはないこと」を表します。 「放念」を入れることで、相手に配慮を示すことができます。

例文

  • 先日の件についてご相談したいことがあるので、お時間をいただけませんか。ご都合が悪い場合はご放念ください。
  • 直接お会いしてお話ししたいことがあります。もしご都合が悪ければ、この件はご放念ください。

年賀状に添えて元気でやってる旨を伝える時

年賀状において「放念」を使うことで、元気にやっているので心配しないでくださいという旨を伝えることができます。 例えば、「皆様のおかげで毎日楽しく過ごしております。どうぞご放念ください」と使います。これは「楽しく過ごしているので、心配しなくても平気であること」を表します。 また、入院や高齢が理由で今後年賀状のやり取りを続けるのが困難と判断した場合も、「ご放念ください」を使うことがあります。

例文

  • ご無沙汰しております。私はおかげさまで元気に過ごしております。どうぞご放念ください。
  • 私ごとで恐縮ですがしばらくの間、入院することになりました。当方についてはご放念くださいますようお願いいたします。

お中元への返事として気を使わないようお願いする時

お中元などをいただいたときに、「申し訳ないですから、今後は送ってこなくていいですよ」という旨を伝えるために「放念」を使うことがあります。 本当に申し訳なく思い今後は不要であることを意味する場合もあれば、ただの謙遜の場合もあります。

例文

  • この度は結構な品物をいただき、誠にありがとうございました。今後はお気遣いなく、どうぞご放念ください。
  • この度はお中元の品をいただきまして、ありがとうございます。非常にありがたいのですが、今後はお気遣いなくご放念ください。

「放念」への返信・返事の有無

基本的には「承知いたしました」と返信・返事するのがマナー

相手から「ご放念ください」と言われた場合、基本的にそのことについての返信・返事をします。 「ご放念ください」は「気にしないでください」という意味ですが、だからといって何もしないと、無視された、感じが悪いなどと印象が悪くなってしまいます。 「ご放念ください」と言われた場合は、「承知しました」「かしこまりました」などと返信をするのがよいです。 相手の話を理解した、受け入れたということを表すことができます。「承知しました」の後に、「またの機会を楽しみにしております」などと気遣う表現を入れるとよりよいです。

状況によっては本当に返信・返事が不要な場合も

「ご放念ください」と言われた場合は、返信するのが無難ですが、状況によっては返信が不要な場合もあります。 複数の人に誤送信している場合などはわざわざ返信しなくてもいいでしょう。 返信をするべきかどかは状況や相手によってしっかりと判断するようにしましょう。

「放念」の類語・言い換え

どうぞお見捨て置きください

「捨て置く」は「そのままの状態にする、放置する」という意味です。 「見捨てること」を丁寧に表した表現が「お見捨て置きください」となります。 「どうぞお見捨て置きください」は気にしないでください、メールや手紙において返信はいらないという場合に使う言い回しです。 メールにおいて要件を伝えた後、相手からの返信がいらない場合や心配しなくてよいということを伝えたい場合は「お見捨て置きください」と締めることができます。相手からの返信が必要な場合は使うことはできません。

例文

  • ◯◯の件についてご検討のほどお願いいたします。本メールはどうぞお見捨て置きください。
  • 企画の内容は順調に決定しています。◯◯様はどうぞお見捨て置きください。

お読み捨てください

「お読み捨てください」は「読んで放っておいてください」という意味です。 「お読み捨てください」は手紙やメールにおいて使われる表現です。「読んだら、返事は入りません」ということを表します。 例えば、メールで相手に必要なことだけを伝えた後に、「お読み捨てください」と述べれば、「この内容を読んだら返信はいらないです」ということを伝えています。

例文

  • 資料のご確認のほどよろしくお願いいたします。どうぞ本メールについてはお読み捨てください。
  • 先日はご指導いただき、誠にありがとうございました。このメールはお読み捨てください。

お気になさらないでください

「お気になさらないでください」は「心配しないでください、心にとめないでください」という意味です。 相手のことを気遣う表現となります。 例えば、年賀状において「皆様のおかげで元気に生活しています。どうぞお気になさらないでください」などと使います。これは「元気に暮らしているので、心配しないでください」という意味になります。 他にも、自分のミスを謝罪してきた相手に「どうぞお気になさらないでください」と言うこともできます。また、相手の気遣いを丁寧に断る場合にも使えます。 このように「お気になさらないでください」は様々な場面で使うことができる表現です。

例文

  • 私は日々元気に過ごしています。どうぞお気になさらないでください。
  • その案で全く問題はありませんので、どうかお気になさらないでください。

ご安心ください

「ご安心ください」は「心配しないでください、不安に思わないでください」を意味します。 例えば、「新しい企画については順調に進んでいます。どうぞご安心ください」などと使います。これは相手に落ち着いてもらう場合や、心配しないでもらいたい場合に使います。 「ご安心ください」は敬語表現ですがややカジュアル表現のため、親しい上司や同等の立場の人に使うのがよいでしょう。

例文

  • 手術は無事成功いたしましたので、ご安心ください。
  • 企画の打ち合わせは順調に進んでおりますので、どうぞご安心ください。

お忘れください

「お忘れください」は「気にしないでください」という意味です。 例えば、「先日の案についてはお忘れください」などと使います。相手にある物事について忘れてほしい場合や、気にしなくてよいことを伝えたい場合に使います。 「お忘れください」はややカジュアル表現のため、目上の人に使うと失礼になる場合があります。親しい間柄の相手や同等の立場の人に使うのが適します。

例文

  • 昨日お話しした件についてはお忘れください。
  • 先ほど間違えて送ってしまったメールはお忘れください。

「放念」の対義語は「懸念」

「懸念」は「けねん」と読みます。 「懸念」の意味は「執念、気にかかって不安に思うこと、心配」です。 「懸念」は、何らかの問題に対して心配したり気がかりに思った場合に使います。例えば、「事業が上手くいくか懸念する」と言います。これは「上手くいくか心配すること」を意味します。 また、ビジネスシーンにおいての「懸念」は、問題点や不安点を指摘する場合に用います。 このように「懸念」と「放念」では反対の意味を持ちます。

「懸念」の正しい意味と使い方!「懸案・危惧」との違い、類語、英語も紹介

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「懸念」「危惧」「心配」「懸案」 の違い!意味、使い方、例文を紹介

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「ご放念ください」の英語

Please don't worry about it.

「ご放念ください」を英語にすると「Please don't worry about it.」となります。 しかし英語では「」

Please don't worry about this issue.

この件はご放念ください。

Shall we meet up at 5? Let me know if you can't make it.

5時にお会いできますか?できなかったら教えてください。

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まとめ

「放念」について理解できたでしょうか? ✔︎「放念」は「ほうねん」と読む ✔︎「放念」は「気にかけないこと、心配しないこと」を意味 ✔︎「ご放念ください」といったように使う ✔︎「放念」は改まった堅い言葉なので、ビジネスシーンで使われる

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