「改稿」「推敲」「添削」「校正」という言葉をご存知でしょうか。「改稿する」「推敲を重ねる」「添削を行う」「校正をする」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。この4つの言葉は、日常会話で聞くこともあれば、全く聞かないものもありますよね。似ていますが、一つ一つ意味が異なるのでしっかりと意味を覚えておくことが必要です。そこで今回は「改稿」「推敲」「添削」「校正」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「改稿」・・・一度書き終えた原稿を、ふたたび書き直すこと 「推敲」・・・詩文や文章を作るときに、より最適なものにするために書き直すこと 「添削」・・・他人が書いた文章や作文に、語句を付け足したり取り除いたりして直すこと 「校正」・・・・他の原稿の文章や文字と比べて、誤字脱字がないか確認して正しく書き直すこと
「改稿」は<かいこう>と読みます。 「改」は音読みで「カイ」、訓読みで「あらためる、あらたまる」と読みます。 「改」は「今に相応しくないものをやめて新しいものに変える」を意味します。 「稿」は音読みで「コウ」、訓読みで「わら」と読みます。 「稿」は「多少直す必要がある文章」を意味します。 「改稿」の意味は「完成した原稿を書きあらためること、書き換えた原稿」です。 一度書き終えた原稿をもう一度書くことを表す場合に「改稿」を使います。また、新聞社や雑誌社に送ってしまった原稿を書籍に掲載する前に変更すること表す場合にも使うことができます。 一部を書き直すことは「部分改稿」、ほとんど全てを書き直したり捨てることは「全面改稿」と呼びます。 言い回しとしては、
などとなります。
例文
「推敲」は<すいこう>と読みます。 「推」は音読みで「スイ」、訓読みで「おす」と読みます。 「推」は「使ってもらえるように後押しすること」を意味します。 「敲」は音読みで「コウ」、訓読みで「たたく」と読みます。 「敲」は「指先や手で軽めに叩くこと」を意味します。 「推敲」の意味は「詩文を作る際に、最も適した語句や表現を求めてよく考えること」です。 詩文や文章を作るときに、表現をより良いものにするためによく考えたり練り直すことを表します。悩みながらも、何度も書き直して一番良いものに作り上げることを表す場合に使うのが適します。 誤りや脱字を直すというよりかは、言い回しや表現を良くする際に用います。 「推敲」は自分が書いたものを直すことなので、作家や小説家本人が行う作業に対して使います。 言い回しとしては、
などとなります。
例文
「校正」は<こうせい>と読みます。 「校」は音読みで「コウ・キョウ」と読みます。 「校」は「双方を見比べて良くすること」を意味します。 「正」は音読みで「セイ・ショウ」、訓読みで「ただしい・ただす・まさ」と読みます。 「正」は「改善する、良くすること」を意味します。 「校正」の意味は、
です。 誤字脱字がないか、コピーしている部分はないか、おかしな表現がないか一字一句確認することが「校正」です。他の原稿と比べて、間違いがないかどうか確認することを表す場合も使うことができます。 例えば、「今日は厚い」の「厚い」を「暑い」、「後援に遊びに行く」の「後援」を「公園」と正しくすることが「校正」となります。 言い回しとしては、
などとなります。
例文
「添削」は<てんさく>と読みます。 「添」は音読みで「テン」、訓読みで「そえる、そう」と読みます。 「添」は「そばに付け足すこと」を意味します。 「削」は音読みで「サク」、訓読みで「けずる、そぐ」と読みます。 「削」は「へらす、取り除く」を意味します。 「添削」の意味は「他人の詩文や答案などに、語句を付け足したり取り除いたりして直すこと」です。 自分が書いた文章や論文などではなくて、他人が書いた文章・レポート・詩歌・作文に語句を付け加えたり除いたりと書き直すことを表します。 添削は基本的に赤色のペンを用いて行われます。ですので、添削された箇所は朱書きや赤入れと呼ばれています。 書道において、朱筆を入れて書き直すことを表す場合にも「添削」を使います。 言い回しとしては、
などとなります。
例文
「改稿」「推敲」「校正」は英語で「rewrite(リライト)」になります。 「リライト」は単に書き直すことを指すので、上記の3つの日本語の英訳としてどれでも使うことができます。 「添削」は英語で「revise」「correct」などの動詞を使うのが一般的です。 になります。
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