「これを機に」という言葉をご存知でしょうか?「これを機に」は、「これをきっかけに」という意味で日常生活はもちろんビジネスシーンでも使用することができる言葉です。今回は、「これを機に」の正しい意味と使い方を例文つきで紹介します。、また「これを機に」の類語や英語表現も紹介しますので参考にしてください。
「機」とは「物事がはじまるきっかけ」という意味です。 「機を逸せず(いっせず)」「機が熟す」「機に乗ずる」「機をうかがう」「機を見るに敏(びん)」「機運」「機会」「好機」「待機」「契機」などの言葉や熟語で使われる「機」もすべて同じ意味になります。 「この機会に」「今回のことをきっかけに」というように、何かをはじめたり物事を起こすタイミングというようなニュアンスで使用される言葉です。
「これを機に」を「期」という漢字を使い「これを期に」と記するのは誤りです。 「期」は「とき、日時」または「ときを定める」という意味で、「きっかけ」という意味はありません。 「この期に及んで(いよいよ差し迫った時期になって)」「期をたがえず(日程を取り決めないで)」「時期」「期間」「最期」などと使います。
「これを機に」という言葉は、目上の人対してやビジネスシーンで使用することができる言葉ですが、「これを機に」という言葉自体は敬語ではないので、後ろに続く文章を敬語にする必要があります。 例えば、
というような丁寧な言い回しを使用します。
「こちら」は、物事を指し示す「これ」という言葉を「こちら」を丁寧に言い換えた言葉ですす。 目上の人やビジネスシーンで、何かを指し示して説明をするというような場面で、「これは○○です」と説明するよりも「こちらは○○です」というような言い回しを使用して説明するほうが丁寧に感じますよね。 同じように、「こちらを機に〜はじめました」といいように伝えたほうが丁寧な印象になります。
「契機」は、「変化・発展を起こす要素・原因」という意味のある言葉です。 「これを機に」という言葉を「これ契機に」という言葉に言い換えると、少しフォーマルな印象になり、動機を回答する場面などかしこまった場面で使用するのにふさわしい言い回しとなります。 例えば、
といったように使用します。
「これを機に」は、「これから」という未来に向かってのポジティブな気持ちを言い表すことができる言葉で、転職や移動といった場面や、褒められたときの前向きな意気込みを述べるような場合に使用することができます。
「これを機に」は、商談・取引先で契約を成立させるような場面で使用することができます。 交渉をしている場面で、
というように相手に「いいきっかけですよ」「いい機会ではないですか?」と呼びかける意味合いで使用されます。
取引先との関係を円滑にするために、「これを機に今後とも〜」というようにビジネスメールで将来の継続した関係をお願いする言葉として使用することができます。 「今後とも」は、「これからも」「以後も」という意味で使用される言葉で、つまり「これを機に今後とも〜」は、「この機会にこのまま終わるのではなく、その先も関係を築いていきたい」といった前向きな気持ちを伝えることができます、
「これを機に」という言葉は、履歴書で志望動機を書く際にも、「この機会をきっかけに、この先頑張っていきたいです」という強い希望を伝える言葉として使用することができます。
「これを機に」の類語には「これを好機と捉え」「このご縁に感謝し」などがあります。 「好機」は、「物事をするのにちょうどよい機会・チャンス」
「このご縁に感謝し」とは、「機会に恵まれたことに感謝して」
といったように「これを機に」と言い換えて使用することが可能です。
「これを機に」を「これを機会に」「これを契機に」などと言い換えることも可能です。 「機会」は「事をするののにちょうどよい時機」という意味のある言葉です。 「これを機会に」の「機会」から「会」をとった言葉が「これを機に」という言葉であり、さらに丁寧に言い換えると「これを契機に」という少々かしこまった言い回しになります。
「これを機に」は、区切りを意味する「これを転機に」「これを堺に」「これを節目に」んsどと言い換えることも可能です。 「これを転機(てんき)に」・・・「他の状態に転じるきっかけ」
「これを堺(さかい)に」・・・「何かをきっかけに事態が変化すること」
「これを節目に」 ・・・ 「これを大事な区切りとして」
「これをチャンスに」「これをチャンスと捉えて」などとカタカナ語「チャンス」をビジネスで使うのは避けた方が無難でしょう。 人によっては軽い印象を受ける可能性があるため、ビジネスシーンではカタカナ語の多様はさけるべきとされています。 「これを機に」「これを機会に」というように表現したほうが丁寧な印象を与えることができます。
「ここぞとばかりに」「これに乗じて」「鬼の首を取ったように」などは、「これを機に」と同じようん意味合いをもちますが、ニュアンスが少し異なります 「ここぞとばかりに」・・・「今しか機会がないというような勢いで」
「これに乗(じょう)じて」・・・「この状況を利用して」
「鬼の首を取ったように」・・・「大したことでもないのに大変な手柄を立てたように喜ぶ」
このように、「ここぞとばかりに」「これに乗じて」「鬼の首を取ったように」という言葉にはマイナスな意味合いが強いため、「これを機に」の言い換えとして使用することはできません。
「これを機に」の英語は
などがあります。
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「これを機に」という言葉ついて理解してただけましたか? ✓「これを機に」の意味は「これをきっかけとして」 ✓「これを期に」という漢字は誤用なので注意 ✓「これを機会に」「これを契機に」などと言い換えることもできる ✓「ここぞとばかりに」「これに乗じて」「鬼の首を取ったように」などはニュアンスが違うので言い換え不可 など