ストレス社会とも言われる現代で誰でも「ムカつく」という感情を抱いた経験があると思います。本記事ではそんなムカつく瞬間、ムカつく人への対処法、ムカつく人へのNG行為、ムカつく感情を抑える方法をご紹介していきます。
社会に出ると「ムカつく人」っていますよね。 人が嫌だと思うことを言ってきたり、他人を馬鹿にしたり、嘘や噂話ばかり話したり…友人や会社の人に一人は「ムカつく人」っているかと思います。 そういう人と関わっていると、ストレスばかりが溜まっていきますよね。 本記事ではそんなムカつく瞬間、ムカつく人への対処法、ムカつく人へのNG行為、ムカつく感情を抑える方法をご紹介していきます。 イライラしたときに上手く感情が処理できないという人は是非参考にしてみてください。
ケチを付けられてムカッとしたことはありませんか？ 掃除をしたのに「ここちゃんと拭いた？汚れている」と言われたり、作った料理に「味が薄い」とケチを付けられたり、食べる前に調味料を足すなんて失礼な人も… 相手のことを思って行動したのにそれに対してケチを付けられると腹が立ちますよね。 「せっかくやってもケチを付けられるし、やりたくない」とやる気を無くしてしまうことにも繋がります。 まずは感謝の気持ちを伝えたり、褒めることが大切ですね。
裏切られた時もムカッとしますよね。それが信頼していた相手なら尚更です。 信頼していた恋人に浮気をされた、仲が良かった友達が自分の悪口を言っていた、または楽しみに取っておいたスイーツを家族に食べられたなんて時に悲しみと同時に怒りが込み上げる人もいるのではないでしょうか。 特に恋人や友人についてはそれがきっかけで関係の修復が不可能になるなんてこともあります。
理不尽な理由で怒られるのもムカつく瞬間ではないでしょうか。 製造中止で販売していない商品を「なんで売ってないんだ」とお客さんから怒られたり、交通事故による渋滞や天候による公共交通機関の遅延が原因で怒られたりすることも。 自分ではどうすることもできないことで怒られても、自分より立ち場が上の人には反論できないし、かと言って自分に非があるわけではないので改善しようにもできず、どうしようもない気持ちをぶつける先がありません。 自分の中に溜め込むことになってしまうと精神衛生上良くありません。 そんな時のために予め発散法を見つけておくと良いかもしれませんね。
責任転嫁されたときもムカッとしない人は逆に珍しいのではないでしょうか？ 先輩の指示どおりに行動した結果、失敗したなんて時に指示を出した人が「こいつがあんなことしたせいで失敗したんだ」、自分が見落としただけなのに「こんなところに書かれてもわからない」と責任をなすり付けてきたらムカッとしますよね。 責任転嫁する人はプライドが高く、自分のミスをなかなか受け入れられません。 そんな人とはあまり関わらないようにするのが一番ですが、どうしても関わらなければいけない時は第三者に同席してもらったり、メールなどの証拠をしっかり残しておくと良いですね。
マウンティングすることによって、相手を見下し、優越感に浸っています。そんなことされたら腹が立ちますよね。 マウンティングとは、対人関係において自分の方が相手よりも優位であるとアピールする行為のことで、本来、霊長類の動物が自分の優位性を示すために、相手に馬乗りなる様子から派生した言葉です。 恋人との幸せな日常を事細かにSNSにアップする人や、「良いと思う！私ならないけどね〜」とさりげなく貶してくる人もいます。 なかにはマウンティングをしている自覚がない人もいるので、マウンティングされていると感じたら軽く流しましょう。
デリカシーのない一言にムカつく瞬間ありますよね。 「背が低い、高い」「太っている、痩せている」「歯並びが悪い」「胸が小さい」などコンプレックスについて言われることはもちろん、「恋愛した方がいいよ」「そろそろ結婚したら」なんて余計なお世話な一言も、悪気はなかったとしてもデリカシーがないですよね。 あまり落ち込まず、「見返してやる」とむしろバネにしてしまいましょう。
差別されると誰だって気分が悪いですよね。 男性であれば「割り勘なんてありえない」と金銭面の負担を強いられたり、「運転は男の役目」と長距離をずっと運転させられる、女性は割引されるのに男性にはそんなサービスを設けていないなんてお店も結構ありますよね。 また女性は「家事をしろ」「育児は女の仕事だ」「女性らしく小綺麗にしていろ」と理想の女性像を押し付けられたり、若い子や可愛い子だけチヤホヤされえこひいきされたり、昇進や昇給が男性ほどスムーズではないなんてこともまだまだあります。 社会的には男女平等と謳っていても、なかなか消えない差別にムカッとする瞬間も多いのではないでしょうか。
予定を直前にキャンセルされることにムカッとする人もいます。 こちらは約束のためにしっかり準備しているにも関わらず直前のキャンセル。しかも止む終えない事情ならまだしも大した理由ではなかったり、「もっと早く言えなかった？」なんて理由だと怒りのボルテージは急上昇。楽しみにしていた約束だと尚更ですよね。 また、予定のキャンセルではなくても遅刻も理由によってはムカつく原因に。 前日に夜更しし過ぎて寝坊した、テレビに夢中になって時間を忘れてしまったなんて理由だとなかなか許してもらえないかも…
時には自分自身に腹が立ってしまうこともあります。 頑張っているつもりなのに仕事や勉強、部活でなかなか結果が出せない、上手く物事が進まない時、失敗ばかりが続く日に「自分はなんて情けないんだ」「なんで自分はできないんだ」と自分にイライラしてしまうことも。 そのイライラも溜め込んでしまうと自己肯定感がどんどん下がってしまう原因になってしまうので要注意です。
ムカつく人とは必要以上に関わらず、相槌を打って適当に話を流しましょう。 ムカつく人と無理に関わる必要はありません。 相手の言葉を全て真に受けてしまうと苦しくなってしまいます。 好きなだけ話をさせてこちらからは深入りせず、適当に聞き流していればいいのです。 相手も言いたいことが言えればそれで満足するはず。 話が終わったら「やっと終わった」くらいの気持ちでいるといいかもしれませんね。
あまりにもめちゃくちゃなことを言う人には一言言うのもいいでしょう。 例えば裏切られた時や理不尽な理由で怒られた時、責任転嫁された時、予定を狂わされた時など、あなたにも反論する権利がある場合は一言言ってやりましょう。 ただし逆上してしまうと余計に話がこじれてしまう可能性があるので、その時は怒りを抑えてあくまでも冷静に訴えるのが良いでしょう。
悲しんでいること、傷付いたことを素直に伝えるのもムカつく人への対処法です。 ムカつく言動をする人の中には無意識でしているなんてたちの悪い人もいます。 そんな人にはあなたの言動のせいで私は悲しかった、傷付いたということを伝えることが新たな被害者を出さないためにはとても大切です。 また相手も自分の過ちに気が付けば反省し、言動を改めることができます。
ムカッとするような言動が多い人はいっそのこと「残念な人」と思いましょう。 ムカッとしたとしても「この人はこんな考え方しかできない人なんだ」「こんなことする人は周りからもきっと疎まれているんだろうな」と思うようにすればムカッとした気持ちも収まり、むしろ同情してしまっても良いくらいかもしれません。 ただしその感情を表に出してしまうと逆効果。相手が逆上してしまう場合もあるので注意しましょう。
自分ではどうしようもない時は周りに助けを求めましょう。 先輩から理不尽な理由で怒られた、ミスを自分のせいにされた、同僚からデリカシーのないことを言われ傷付いたなど、相手に直接抗議するのが難しければ上司や先生といった更に上の立ち場の人に相談してみるもが良いかもしれません。 そのまま放っておくと、反抗しないのを良いことにどんどんエスカレートしてしまう危険もあります。 そんな時は我慢せず、周りの人の力を借りましょう。
結果を出して相手を見返すのも良い対処法と言えるでしょう。 ケチを付けられた時に「次はケチの付けようがないくらい完璧にしてやる」、「もう少し痩せたら？」なんてデリカシーのないことを言われた時に「痩せてキレイになって見返してやる」と自分をより高める方へ意識を持って行くと前向きになれます。 ムカッとした気持ちをバネに自分のステップアップに繋げましょう。
怒られてムカッとするけれど実際自分に非があるなんて場合もありますよね。 そんな時は素直に自分の非を認め改善できるよう努力しましょう。 怒られた後は「自分が〇〇がいけなかった」「あの時〇〇するべきだった」と振り返り、改善点を見つけましょう。 改善することができればそもそも怒られることもなく、ムカつくこともありません。 自分の非を認めず、怒られたことにただイライラしているだけではいつまでも解決できないでしょう。
「自分は絶対こんな人間にならない」とムカつく人の言動を反面教師にするのも一つです。 責任を押し付けてくる人やデリカシーがない人、理由にもよりますがドタキャンや遅刻をする人を目の当たりにした時に、ムカつく気持ちを抑え「こんな人は周りからも嫌われるだろうな…自分はこんな人にはならないでおこう」と反面教師にして自分に生かしましょう。 ムカつく人は悪いお手本だと思うとムカつく気持ちも少し収まりますよね。
ムカついた時に「こんな時もある」と受け入れることも大切です。 理不尽な理由で怒られたり、上手く行かない自分にイライラしてしまった時にはあまり深く考えずに「こんな時もある」と受け入れ、「次は上手くいく」とポジティブに切り替えましょう。 いつまでもイライラを引きずっていると他のことまで手に付かなくなり、仕事が進まず更にイライラしてしまうことにもなりかねません。
どんなにムカついたからといってもキレるのは1番のNG行為です。 真相を知らない、ただあなたが「キレている」ということだけを見た人からすると、キレているあなたが悪者に映ってしまいます。 手を出すなんて以ての外。それこそ例え相手に原因があったとしても完全にあなたが悪者に。弁解の余地はありません。 今後の相手との関係を考えるのであれば、冷静に対処しましょう。
相手に仕返しをするのもまずいでしょう。 腹が立つのもわかりますが仕返しをしてしまってはあなたも同類の人間になってしまいます。 仕返しをしたことで相手があなたに抱く印象も最悪に…相手との関係はどんどん悪くなっていく一方です。 仕返しをした瞬間は気分が晴れるかもしれませんが、それはほんの一時だけ。 後々さらなるトラブルや後悔に襲われることになるかもしれません。
自分の不甲斐なさにイライラしても自己嫌悪に陥ってはいけません。 なかなか結果が出なかったり、物事が上手くいかなかったりすると「自分はだめなやつだ」と落ち込んでしまうこともありますよね。 しかしそのままでは何も解決しません。それどころか自己肯定感を下げ、精神的にもあまりよくありません。 自分に腹が立っても責めずに、いつかきっと報われることを信じて辛抱強く、前向きに挑んでいきましょう。
当たり前ですが第三者に八つ当たりをするのもNG。 自分がいくらムカついたからといっても第三者は全くの無関係です。 第三者からしたら良い迷惑、それだけでなく第三者にとってはその八つ当たりこそがムカつく行為であり、八つ当たりをしたことで印象は最悪になり、避けられてしまうこともあるでしょう。 自分が第三者の立ち場だったら八つ当たりしてくるような人とはなるべく関わりたくないですよね。
物に当たるのもやめましょう。 一時のむしゃくしゃした気持ちを晴らすためだけに、部屋をめちゃくちゃにしたり、大切な物を壊したり…コップやペンを「バンッ」とデスクに置かれると周りもびっくりするし、雰囲気が悪くなってしまいますよね。めちゃくちゃになった部屋は自分で片付けなければいけないし、壊れたものは元には戻りません。 物に当たったところでマイナスなことしかありません。 そんなことなら初めからやめておきましょう。
ムカッとしたときはまず深呼吸してみましょう。 心と身体を健やかに保つためには交感神経と副交換神経がバランス良く働くことが大切です。 ストレスを抱えた緊張状態が続くと呼吸が浅くなりやすく、交感神経が優位な状態に。 そんな時は深呼吸をすることで副交感神経の働きを高め、リラックスしましょう。 ストレス状態が続くと、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、頭痛や不眠といった体調不良にも繋がってしまいます。 イライラした時は深呼吸をしてリラックスしましょう。
瞑想をしてムカッとした気持ちを一度リセットするのも良いかもしれません。 瞑想とは簡単に説明すると座って目を閉じ、リラックスした状態で呼吸に意識を向けることです。 瞑想によってストレス軽減や集中力、生産性の向上などの効果があると言われています。 できれば静かな場所でするのが理想的ですが、慣れれば会社や学校の自席でもできるようになるようです。 瞑想の途中に意識が呼吸から逸れてもかまいません。その時はまた呼吸に意識を戻し瞑想を続けましょう。 こうして気持ちを切り替えることも大切です。
運動は身体にだけでなく心にも良い影響を与えます。 運動をするとセロトニンという「幸せホルモン」と言われるホルモンが上昇し、コルチゾールというストレスを感じると増えるホルモンが減少すると言われています。 また定期的に運動をすることでコルチゾールは分泌されにくくなることから、突発的に運動するのではなく「運動をする」ということをスケジュールに組み込み意識的に運動するのがより効果的かもしれません。 定期的な運動で心と身体の健康を保ちましょう。
趣味に打ち込むのも方法の一つ。 本を読んだり、動画を見たり、自分の好きなこと、ものに集中することで気分を上げることができ、またムカついた出来事を忘れることができます。 一旦ムカついた感情を手放すことで、後々改めて考えてみると冷静に物事を考えることができ「とてもくだらなかったな」と思えることもあります。 イライラしている時間があったら趣味に時間をかけられると思うと、イライラしている時間がとても損だと思いませんか？
ムカついた時は人に話を聞いてもらいましょう。 これは先述したムカつく人への対処法の「周りの人に相談する」とは少し違います。 対処法で述べたのは誰かに相談することでムカつく相手に何かアクションを起こすというもの。 ここでの「人に話す」とは気心知れた人にただ話を聞いてもらうというものです。 第三者に話を聞いてもらうだけで不思議と心が軽くなり、スッキリすることもあります。 ただし話を聞いてもらう相手を選ぶ時は、指摘してくるような人よりも共感してくれるような人を選んだほうがいいでしょう。 このタイミングで指摘されると更にイライラの原因になってしまいます。
今回はムカつく瞬間、ムカつく人への対処法、ムカつく人へのNG行為、ムカつく感情を抑える方法についてまとめてみました。 時には自分自身に腹が立つこともありますが、主に人を思いやる心やデリカシーや人としてのマナーがなってない人の言動に私達はムカついてしまうようですね。 そんな人とはあまり深く関わらないようにするのが一番かもしれませんね。もし矛先が自分に向いてしまった場合は当たり障りなく受け流し、その人を反面教師にしましょう。どうしてもイライラが治まらない時、これ以上他に被害を出さないようにするには直接本人に訴えたり、周りに相談するというアクションを起こすのも手です。 しかしいくら頭に来たからといって手を出したり、仕返しをするのはやめましょう。自分を貶める必要もありません。 ムカッとしたらまず深呼吸をして落ち着き、瞑想や運動などで一旦感情をリセットするのがいいでしょう。
