「近々」という言葉をご存知でしょうか。「近々、行くつもりだ」「近々、会いましょう」などと使います。では、「近々」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。「近々」は日常会話でも使うことが多い表現なので、意味をきちんと知っておきたいですよね。「近々」を覚えておけば、いざという時に使うことができます。また、「近々」には「直近」や「喫緊」などと似た言葉がたくさんありますが、これらの違いについても知っておくとより知識を深めることができます。そこで今回は「近々」の意味や使い方、敬語、類語について解説していきます。「近々」を正しく覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「近々」は<ちかじか>と読みます。 「近々」の意味は、 1.ある物事がごく近いうちに実現する見込みであること 2.距離が近い。すぐそば 3.たびたび。しょっちゅう です。 「近々」はどのくらいの期間を表すかについては具体的に決まってなく、人によって認識が変わります。 具体的な数値の定義は決まってなく曖昧ですが、「近々」はだいたい1週間〜1ヶ月の間を指します。
「近々」は<きんきん>と読みます。 「近々」の意味は「ある物事がごく近いうちに現実のものになること」です。
「ちかじか」も「きんきん」も、時間的な意味を表す場合は同じように使うことができます。 「ちかじかと」「ちかじかの」「ちかじか」「きんきんに」「きんきん」などと言えます。 ただ、「ちかじか」は「ちかじかと寄る」「ちかじかと差を縮める」といったように、距離を表す場合も用います。 このように「近々」は漢字の読み方によって、使い方に少々違いがあるので注意しましょう。 「近々」は、時間的な意味と距離的な意味で使います。 「近々」は近い未来を表す語なので、過去を表す場合は使えません。未来を表すときにも、近い場合に限られるので、1年後や何年あとなど、近くないときに使うのは不自然です。 「近々」はごく近い将来を表していますが、「近々、食事に行きましょう」といったように社交辞令として用いることもあります。 期限を設けず、行くのか行かないのか断定していないので、たとえ行きたくなくてもこのように言っておけば何とかその場をしのげます。
例文 時間的な意味
距離的な意味
「近々」自体は敬語ではないが、フォーマルな言い回しなので、「近いうちに」の言い換えとしてよく使用されます。 しかし、ビジネスシーンではそもそも日程や期間に対して曖昧な表現は避けるべきなので、あまり「近々」は使わない方がよいかもしれません。 「近々」と言うのではなく、具体的な日にちなどを明記、発言していくべきでしょう。
「直近」は<ちょっきん>と読みます。 「直近」の意味は「現時点から最も近いこと。ある事柄に最も近いこと」です。 「近々」は近い未来を表しますが、「直近」は未来だけでなく、過去を表すこともできます。 例えば、「直近の木曜日、遊ぶことにしよう」だったら未来を表し、「直近1週間の体温をチェックする」だったら過去を表します。 主に、「直近の◯◯」「直近だと」といったように使うことが多いですが、「最近、◯◯」という意味で「直近、◯◯」と使うこともあります。 また、「直近」は「時期」について表すことが一般的ですが、「場所・人間関係」においても使うことができます。 この場合は、「直近のコンビニ」「直近の上司」と言えます。
直近の例文
「最近」の意味は、
となります。 「近々」は近い未来を表しますが、「最近」は現在よりやや前、少し前から現在までの間を表します。 「最近」は「最近、彼と遊園地に行く予定だ」といったように、未来のことに関しては使いません。 「最近彼女の様子がおかしい」「つい最近まで別の会社で働いていた」などと、今から一番近い過去と現在に至るまでを表す場合に用います。
例文
「喫緊」は<きっきん>と読みます。 「喫緊」の意味は「差し迫っていて大切なこと、またそのさま」です。 「近々」と「喫緊」はどちらも未来を表す語ですが、「喫緊」は「大切なこと。重要なこと」という意味を含みます。 「喫緊」を使う場合ほとんどが、「喫緊の課題」もしくは「喫緊の問題」と言い回します。 他にも、「喫緊事(きっきんじ)」「喫緊の目標」「喫緊の対応」「喫緊に必要」などと使われます。 「喫緊」は主にビジネスシーンやニュース、また会見などで使われています。「近々」は「喫緊」と違い、日常会話で使うことが多いです。
例文
「早々」は<そうそう>もしくは<はやばや>と読みます。 「早々」の意味は「ある状態になってそこまで時間が経っていない。なるべく早く物事を行う気持ち」です。 「早々(そうそう)」は名詞と副詞、「早々(はやばや)」は副詞として用います。 「近々」は近い未来を表す語で、「早々」は物事を急いで進めることを表す語として使います。 「早々」は「できるだけ早く」を意味しているので基本的に自分の行動、もしくは目下の人か同等に使う言葉とされています。「早々」は、目上の人への依頼やお願いで使うと失礼になる可能性が大です。 ちなみに「早々」は「はやはや」と読むこともできます。 この場合は、「さあさあ」「はやくはやく」という意味で、人を促して急かすときに用いる副詞になります。
例文
「やがて」の意味は、
です。 「近々」と「やがて」はどちらも未来を表す語ですが、意味合いが異なります。 「近々」は比較的今現在から近いことを表しますが、「やがて」はごく近いこともかなり先の未来も表します。 「やがて」は「近々」と違い、いつかは分からないが、きっとくる将来を表す場合にも使うことができます。 「近々」はその物事の実現があるかに関して曖昧でも使えますが、「やがて」はその物事の実現が確かだというときに用います。
例文
いずれ (意味:明確ではないが、近い将来) 「いずれまた来ます」 今にも (意味:近いうちに) 「彼女は今にも倒れそうなほどフラフラしている」 すぐ (意味:時間をおかず近いうちに) 「すぐに伺います」 近日 (意味:今現在から遠くないうちに) 「近日中にご連絡いたしますので、よろしくお願いします」 ただ今 (意味:今現在より少し後) 「ただ今参りますので、お待ちください」 日ならず (意味:今よりも遠くないうちに) 「日ならずして計画は上手くいくはずだ」 間も無く (意味:時間を要さず近いうちに) 「間も無くAさんが到着します」 ほどなく (意味:そこまで時間がかからないうちに) 「ほどなくして劇が始まる」 そろそろ (意味:ある状態が刻々と迫っているさま) 「そろそろ私たちの出番だ」 さっき (意味:今よりも少し前) 「彼ならさっき来たよ」 先ほど (意味:今よりもやや前) 「先ほどから雪が降っている」 早晩 (意味:いつかはそのような状態になるだろうと予想すること) 「早晩、慌てることになるだろう」 遅かれ早かれ (意味:遅い早いの違いはあっても、そのような状態が近いうちにくること) 「遅かれ早かれ、彼女はきっと顔を出すはずだ」
「近々」は英語で「sometime soon」などになります。
Let's get together sometime soon again.
近々また会いましょう。
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「近々」について理解できたでしょうか? ✔︎「近々」は「ちかじか」もしくは「きんきん」と読む ✔︎「近々」は「ある物事がごく近いうちに実現する見込みであること」を意味 ✔︎「近々」は近い未来を表す語なので、過去を表す場合は使えない ✔︎「近々」の類語には、「いずれ」「近日」「日ならず」「間も無く」などがある