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「一助」の謙遜の意味とビジネス・志望動機での使い方、読み方、類語、英語表現も

「一助」という言葉をご存知でしょうか。「一助になるべく」「一助を担う」などと使います。「一助」は日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも使うことが多い言葉です。字面を見れば「何か助けること」を表す語かな、と推測できますよね。なんとなく意味は分かるものの、具体的にはどのようなことを表しているか、疑問を感じる方が多いかと思います。よく使う言葉なので、意味をしっかりと理解しておく必要があります。そこで今回は「一助」の意味や使い方、類語、読み方について解説していきます。「一助」を適切に知って、上手く使えるようにしましょう!

「一助」の読み方と意味

「一助」の読み方は「いちじょ」

「一助」はいちじょと読みます。 「いちすけ」「かずすけ」などとは読まないので注意してください。

「一助」の意味は「少しの助け」

「一助」の意味は「少しの助け。何かの足し」です。 何かの埋め合わせとして役に立つわずかな足し・多少の助け・わずかばかりの助けを表します。

「一助」の使い方と例文

「家計の一助とする」「理解の一助とする」などと使うのが基本

「〜の足しにする」「〜の多少の助け」といった意味で「〜の一助とする」と使います。 「家計の一助とする」と使った場合は「家計の足しにする」といった意味になります。 「理解の一助とする」と使った場合は「理解するために役に立つ多少の足し(情報、材料)」といった意味となります。 他にも「〜の一助となる」「〜の一助になる」という言い回しもあります。

例文

  • 日々の500円貯金を家計の一助とする。
  • 図書館で借りた本を理解の一助とする。
  • お年玉を新しいカメラを購入するための資金の一助とする。
  • 色々な場所にビラを貼ったことが、迷い猫発見の一助となった。
  • 防犯カメラの映像をテレビで流したことが、犯人逮捕の一助になる。

ビジネスで「〜の一助となれば幸いです」「成功の一助となるべく〜」などと使う

ビジネスシーンでも「一助」はよく使われています。 特に「一助となれば幸いです」と使い、「少しでも助けになれたら嬉しいです」といった意味合いになります。 その他の言い回しとしては、 一助を担う 一助となるべく 一助としてください 一助となれば幸い/幸甚です 一助になりたいと存じます などがあります。 ちなみに「一助」を相手からの助けに対して使うのは失礼にあたるため、注意しましょう。

例文

  • 新しく作成した資料が、計画実施のご理解の一助となれば幸いです。
  • 廃れた町の地域活性化の一助を担うため、何かイベントを開催するのはいかがでしょうか。
  • 復興を図るため、一助となるべく寄付を募りました。
  • 今年から施設の貸し出しを無料で行うので、活動の一助としてください。
  • プロジェクト成功の一助とするべく、スキルが高いメンバーを集めることにします。

志望動機で「一助となるよう努めます」「一助になりたいと思います」などと使う

「一助」は、面接時の志望動機でも使うことができます。 「一助」は謙虚な姿勢を示すことができるので、自己アピールが必要な志望動機で使うには効果的です。

例文

  • 商品の素晴らしさを伝える一助となるよう努めます。
  • ボランティアの経験を活かし、地域支援の一助になりたいと思います。

謙遜して「一助」を使う場合もあり

相手のために手伝いをしたり助けたりした場合に、謙遜して「一助」と使うことがあります。。 例えば、何かプロジェクトを手伝うことになったときに『支援しに来ました』『サポートしに来ました』と言うと、「私は助けになる」「支援できる」といった意味合いにもなってしまいます。 そのため謙虚な姿勢を示すことができる「一助」を用います。

例文

  • 成功の一助になればと思い、今日から手伝わさせていただきます。
  • 今回のボランティア活動が、被災地復興の一助となれば幸いです。

論文でも「一助」は使われる

「一助」はかしこまった表現のため、論文の中の文章でも使われることがあります。 また「一助」には直接的に問題の解決に結びつくような助けではなく、不足している点を埋め合わせる少しの助けといった意味もあります。 論文の中で「とある情報を論文の結論づけのため助けにする」といった意味で使われることがあります。

「一助」の類語

尽力(じんりょく)

「尽力」は「あることのために力を尽くすこと」「骨を折ること」を意味します。 「尽力」は”他人のために持っている力をできる限り出すこと”です。

例文

  • 微力ながら、貴社の発展に尽力いたす所存です。
  • 及ばずながら、イベント成功のため尽力させていただく所存です。
  • 精一杯尽力してまいりたいと存じていますので、よろしくお願いいたします。

「尽力」の意味、敬語「ご尽力」の使い方、例文、類語「貢献」との違いも紹介

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助力(じょりょく)

「助力」は「力を添えること」「力を貸すこと」「手助け」「加勢」を意味します。 「助力」は、自分自身が助ける際に使います。

例文

  • 頼まれたからには、喜んで助力いたします。
  • 成功するように助力します。
  • その企画が上手くいくように、私は金銭面で助力するよ。

「助力」の意味とビジネスでの使い方、類語、敬語・謙譲語、英語表現を解説

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貢献(こうけん)

「貢献する」の意味は「物事や人に力を注いで、良い結果を生むこと」です。 何か物事を行うことで、社会や国家の向上に良い役目を果たすことを表します。

例文

  • 彼らはイベントを開催したり、特産物を様々な地で売ることで町の活性化に貢献した。
  • 社会に貢献するためには、一生懸命仕事に励んだり、活動に積極的に参加することが大切だ。
  • 事業の発展に少しでも貢献できるように、日々の努力を怠らないようにする。

「寄与する」「貢献する」「資する」の違いと使い分け

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資する(しする)

「資する」の意味は「ある物事の役に立つこと、援助すること」です。 主に、「◯◯は△△に資する」という形で使い、公的な文章や新聞記事など、ややかしこまった文章で使われることが多くなっています。

例文

  • ホームドアの設置は転落事故防止に資する。
  • 課題を解決して、社会の活性化に資するため、様々な試みがなされている。
  • 会談を行うことは、国家間の関係の進歩に資する。

「資する」の意味と使い方、類語、「寄付する・質す」との違い

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その他の類語

手伝い (意味:他人の仕事を助けること) 「家業を手伝う」 補助 (意味:おぎない助けること) 「補助的な手段を行う」 補佐 (意味:人についてその仕事を助けること) 「会長を補佐する」 人手 (意味:他人の助け。他人の手) 「もう少し人手が必要だ」 応援 (意味:助け救うこと) 「事業を応援する」 肩入れ (意味:贔屓すること。力添え) 「少しでも肩入れする」 助勢 (意味:力を添えること) 「助勢を求める」 援助 (意味:助けること。助勢) 「資金を援助する」 助太刀<すけだち> (意味:仇討や果し合いなどに助勢をすること) 「助太刀を頼む」

「一助」の英語は「help」

be of some help

「一助」にピッタリな英語表現は「be of some help」になります。 「some」は単数名詞を修飾するときは「いくらかの」という意味になります。数ではなく程度を示します。 この「some」が「一助」の「一」に当たります。 シンプルに「help」「be helpful」としてもほぼ同じ意味になります。 例文です。

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まとめ

「一助」について理解できたでしょうか? ✔︎「一助」は「いちじょ」と読む ✔︎「一助」は「何かの埋め合わせとして役に立つわずかな足し。少しの助け」を意味 ✔︎「一助となるべく」「一助を担う」「一助となれば幸い」などと使うことで、謙虚な姿勢を表すことができる ✔︎「一助」の類語には、「手伝い」「補助」「助勢」「アシスト」などがある

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