屁理屈なことばかり言う人っていますよね。素直じゃなくとてもひねくれていて話しているだけで疲れてしまいます。今回はそんな屁理屈な人の特徴と、屁理屈になる心理・原因を詳しく解説していきます。また屁理屈な人の対処法と屁理屈の治し方を紹介しますので是非参考にしてみてください。
「屁理屈」の意味は「筋の通らないこじつけの理論」です。 「屁」には「くだらない」「頼りない」といった意味合いがあり、「屁の河童」「屁でもない」などと慣用句でも使われています。 理論には「物事の筋道」という意味と「こじつけの理論」という意味があります。 それらが合わさって「筋の通らないくだらないこじつけの理論」という意味になります。 苦しい言い訳をしたりする人に対しても「屁理屈言うな」と使います。
語源は先程説明したように、「理屈」に「くだらない」「頼りない」という意味の「屁」がくっついてできた言葉です。 中国の故事などに由来する言葉ではありません。
屁理屈な人は、何かにつけて素直じゃない人が多いです。 自分に対しても、素直に喜んだり悲しんだりすることが出来ずにひねくれています。 また、誰かが称賛してくれたりしても「わたしを躍らせようとしている」「騙そうとしているのでは…」などと考えてしまいます。 そして「称賛している自分をいい人だと思われたくて言ってる」などと思ったりします。 これは称賛できる人が周りから良く思われることに妬んでいるからです。 結局、素直になれない自分への苛立ちや不安から「どうせ人から良くなんか思われていない」などいった負のループに陥り、屁理屈度合いが強まっていきます。
屁理屈な人は、自分の意見や考えを変えないという頑固さがあります。 そのため、自分の意見や考えが間違っていることに気付いても押し通し、屁理屈なことを言ってしまいます。 相手の意見を受け入れることもできないので、譲れなくなってしまいます。 例え相手が否定するのではなく「これはこうじゃない?」「こうしたらもっといいと思う」と言ってくれても決して認めません。
屁理屈な人は、自己中心的な人が多いです。 自分のことばかり考え、相手の気持ちに寄り添うようなことをしません。 全てにおいて、自分のものさしだけで判断をしてしまいます。 その結果、間違っていることでも押し切るので周りからは「自己中心的だ」と言われてしまいます。 わざとみんなと違うことを言ってしまい、さらに自分の意見を曲げられないため自分でも後に引けなくなってしまいます。
屁理屈な人は感情の起伏が激しいです。 自制心がないので、自分の感情をコントロールできないんですよね。 自制心とは自分の感情を抑制して、態度や言葉などを表に出さないようにする心の状態を表します。 自制心がないと自分の感情を抑えることが出来ずに、感情のまま態度や言葉として相手に出てしまいます。 感情的になって、周りのことを考えられずに自分の欲望のまま言動をすると、必然的に思いやりのない言動や行動に繋がってしまいます。 自分の意見が通らないと怒ったり、嫌なことがあると場所をわきまえずに泣きわめいたり、非常識なことが多いです。 屁理屈を言うこと自体、社会人として非常識だと思われてしまいますよね。
屁理屈な人は感謝や謝罪の言葉を相手に伝えることが出来ません。 何かしてもらっても「ありがとう」と言えないので、してあげた方は後悔してしまうこともあります。 ただ一言「ありがとう」「ありがとうございます」を言うだけなのに言わなかったり、やってもらって当たり前だった話をしてしまいます。 そういう人はいつか誰にも助けてもらえなくなりますよね。 また他人に迷惑をかけたり間違ったことをしても「ごめんなさい」が言えません。 例え注意されたも「はい、分かりました」とだけ言って「すみませんでした」が言えないんですよね。 何かと理由をつけて自分は悪くなかったような言動をしてしまいます。
屁理屈な人は、謝れないどころか言い訳をしてくることもあります。 何かと理由をつけて、自分を合理化します。 また「だって、こう言われたから」「○○さんがそうしてたから」など、他人のせいにすることもあります。 とにかく自分の非を認められないんですよね。 認めて、誠意を持って謝ればそれで終わる話なのに、とんでもない理由をつけて自分は間違っていなかったと屁理屈を言います。 最悪な場合は嘘をついてまで、自分のせいじゃないことを主張することもあります。
屁理屈な人は文句や愚痴ばかり言っています。 自分はちゃんとやっていないのに、平気で他人の文句言ったりするんですよね。 また「○○さんってあんなんだから、絶対真面目にやってないよね」「女泣かせてるに決まってるよ!」などと、憶測で文句言っていたりします。 屁理屈を言うくらいですから、勝手に想像して文句や愚痴を言うことも多いです。 そのため「それは違うんじゃない?」「自分のことは棚に上げてる」と周りから指摘されると、得意の屁理屈で自分は間違っていないことを主張してきます。
屁理屈な人は根も葉もないような情報を言います。 噂や嘘など根拠もないような事をまるで事実であるかのように話します。 屁理屈自体が筋の通らない理論ですので、とにかく自分の都合のいいように言葉を並べます。 筋が通っていないことを指摘されると、さらに嘘を重ねていきます。 それさえも論破されると逆ギレしたりする人も多いです。
屁理屈な人って、ケチです。 一見、屁理屈とケチって関係なさそですが、屁理屈を言う人は他人に対して思いやりや優しさがないので、自分のことしか考えられません。 そのため人からなにか貸してと言われても渋ったり、1円単位まできっちりと割り勘したりします。 上司や先輩で全くおごってくれない人って、屁理屈だったり頑固だったりすることが多くないですか?
屁理屈な人は基本的にネガティブ思考です。 ポジティブな人は素直なことが多く、屁理屈を言いません。 何に対しても悲観的で、わざわざマイナスな方にこじつけたりします。 被害妄想が激しいこともあり、屁理屈な言動をしてしまうこともあります。
屁理屈な人は、プライドが高く自分の非を認めるのが非常に苦手です。 たとえ「的外れな意見を言ってしまったな…」と気が付いたとしても、「自分の意見が間違ってました」と自分の非を求めることができません。 またちょっと自分の意見と違うことを言われてしまうと、「自分の意見を反対された」と思って、屁理屈なことを言い返してムキになってしまうというような一面があります。 自分の非を認める勇気があれば「それもそうだよね」の一言でわかり合えるのに、意地を張って最後まで無理やり意見を押し通そうとしてしまいます。
他人に関心がない人は、当たり前ですが相手に対して興味がもてないので相手のためを思った言動や行動をとるということができません。 そのため屁理屈な言動を平気で出来るんです。 思いやりのない行動をとって「あの人冷たいね」とか言われても全く気になりません。 「自分は自分の思うように、したいように発言や行動をしているだけ」だと思っています。 この考え自体がひねくれていますよね。 自分というものを持っているのは良いことですが、社会人として他人と関わる立場にある以上、最低限の常識として、他人を思いやる心を持つべきです。
屁理屈な人って、実は自分に自信が持っていない人が多いです。 自分の意見に自信がないため、素直に伝えることが出来ずに屁理屈なことを言ってしまいます。 なので時間をかけて話し合っていくと、実はちゃんとした考えを持っていたなんてこともあるんですよね。 自信がないせいで人とコミュニケーションを取るのが下手になってしまいます。
人は誰でも承認欲求というものを持っています。 認めて欲しい、褒めて欲しいといった欲求です。 自分が頑張っていたり成功をした時は周りに認めてもらいたいですよね。 ですが、仕事で成功したのになかなか周りから認めてもらえなかった時に、なんで認めてくれないんだ!とフラストレーションが溜まっていってしまいます。 さらに仕事が忙しい人は自分のやりたいことをやれる時間がないこともあります。 それが原因でフラストレーションが溜まることもあります。 フラストレーションが溜まりすぎると、ネガティブになったり周りを困らせたくなります。 そのせいで屁理屈な人になってしまっている可能性があります。
屁理屈な人になる原因には、素直になることが恥ずかしいというものがあります。 自分の本心が周りにバレることを嫌だと思っています。 自分の気持ちを否定されるのも嫌ですし、「いいじゃん」と言われることにも照れてしまいます。 そのためつい屁理屈なことを言ってしまいます。
周りと違うことを言ったりわざとみんなが頭を悩ますようなことを言うことで目立とうとしている可能性があります。 確かに、1人だけ「それは違うと思う」という否定意見をいったり、「これはこうなんじゃないか」という持論を述べはじめたら、驚いて誰もが注目してしまいますよね。 例えば、校則を破って金髪にしてしまったりするヤンキーは、校則を破るなんてすごいだろ!かっこいいだろ!と思っていて、注目されたいのです。 それが悪目立ちだろうがなんだろうが関係なく、周りからの注目を浴びたいと思っています。
屁理屈な言動をするのは、ただかまってほしいだけな場合もあります。 「なんでそんなこと言うの?」と言われ待ちです。 素直にしていると、なかなか突っ込んでもらえないですからね。 わざと屁理屈を言って、かまってもらえるのを待っています。 小学生が好きな子をいじめちゃうのと似た心理です。
過去に信頼していた人に裏切られたことがあったりと、これまでの対人関係においてトラウマを抱えている可能性があります。 この場合は、素直に受け答えをしてまた裏切られるのが怖いと思っています。 そのため予防線を張ってしまい、屁理屈なことを言ってしまいます。 本当は信じたい気持ちもあり、素直な気持ちで向き合いたいのですが、トラウマによってどうしても恐怖心が拭えません。
屁理屈な話は聞き流しましょう。 真剣に聞いたところで、こちらの気分が悪くなるだけですし理解出来ることもありません。 「へー」「そういう考えなんですね〜」と軽く対応しましょう。 あまり単調に言い続けると、こちらが関心がないことに相手が気付く可能性があるのである程度感情を込めて相槌を打つようにしましょう。 屁理屈を言っても構ってくれない、テキトーに受け流される…と気付けば言ってくることもなくなるでしょう。 しかし、あまりに聞き流してばかりだと「人の話もちゃんと聞けないのか」と怒ってくる可能性もあるので、時折関心は向けましょう。
屁理屈な人は、褒められ慣れていません。 そのため褒められると、ひねくれたことを言ってくる可能性が高いです。 しかし、内心はめちゃくちゃ喜んでいます。 そのためめげずに良い所を褒め続けてあげましょう。 屁理屈な人も本気で褒めてくれているんだなと感じ、毎回褒めてくれる相手に屁理屈を言うのは申し訳ないなと思ってくるでしょう。 そのうち素直に「ありがとう」と言ってくれるようになります。
屁理屈な人とは深く関わらないのが一番です。 屁理屈を言われるとどうしても嫌な気持ちになってしまいます。 職場などでは必要最低限の会話だけにして、プライベートな会話は控えましょう。 屁理屈な人と、2人で遊んだりすることもやめましょう。 わざわざ休みの日に相手の言動で嫌な気持ちになるのはしんどいですよね。 大勢での飲み会などに屁理屈な人がいる場合は離れた席に座るなどをして距離を取りましょう。
屁理屈言うのは幼稚な証拠です。 大人にもなって、素直になれず屁理屈を言うのはくだらないですよね。 いちいち相手にしていると疲れるだけですので幼稚で可哀想、こっちは大人だから何とも思いませんよ」という気持ちで接しましょう。 大人げない人に対してイライラするのは時間も労力ももったいないので、大人な対応をして乗り切りましょう。
屁理屈なのを治すには、素直になるしかありません。 素直になるのが恥ずかしいかもしれませんが、大人として屁理屈を言っている方がよっぽど恥ずかしいです。 日頃からどんなに小さなことでも素直になるクセを付けていきましょう。 自分の感情を素直に伝え、相手のいいところを素直に褒めることをするようにしてください。
何か発言をする前に、一呼吸置くようにしましょう。 思ったまま発言をしてしまうと屁理屈になってしまいます。 それがクセになっているので、一呼吸おいて自分の発言を屁理屈にならないよう考えましょう。 発言に限らずを行動する時も必ず一度考えましょう。 ひねくれた行動をしてしまわないように考えてください。 そして先程も言ったように素直な言動を心がけましょう。
イライラしている時は自制心が保てなくなるので、一度深呼吸をしましょう。 自制心が保てないと、感情的に発言をして相手を困らせるような屁理屈を言ってしまいます。 人に対してもきつい言い方になってしまったり、言ってはいけないようなことも口走ってしまったり。 ゆっくりと息を吸って、長く息を吐きましょう。 そうすることで気持ちが落ち着きます。
ストレスが溜まっていると、冷静な判断が出来なくなります。 その結果、自分にとっても相手にとっても何のプラスにもならない屁理屈なことを言ってしまいます。 自制心は脳と密接な関係になるので、脳の機能を低下させるストレスによって、自制心を保てなくなることもあります。 そのため脳の定期的にストレスを発散させる必要があります。 思いっきり自分のためだけに時間を使う休日や、趣味に没頭する時間などは必ず作りましょう。 また日頃、少しでもストレスを解消できるように好きな香りのデュヒューザーを部屋に置くとか、触り心地が最高のタオルケットを使うとか、そういったものを用意しましょう。 五感を癒やすのはとても大切です。イケメンを観るのもおすすめですよ!