最近では多くの人から愛されたり可愛がられている人を「人たらし」と呼び、いい意味で使われています。そんな「人たらし」の特徴は何があるでしょうか？今回は「人たらし」の特徴や類語を解説します！
本来の「人たらし」の意味は、「人をだますこと、だます人のこと」です。 辞書などには、こちらの意味しか記されていません。 「たらす」は漢字で「誑す」と書き、意味は「巧みな言葉で騙す、甘い言葉で誘惑したぶらかす」です。 女性を甘い言葉で誘惑して弄ぶ男性を「女たらし」と言いますが、「女たらし」も漢字では「女誑し」と書きます。 このように、「人たらし」は、他人を甘い言葉や色仕掛けでまるめこみ、騙したりたぶらかす、といった意味で使われてきました。 しかし最近では常に人の中心にいて、主に上司や先輩などを中心に人から可愛がられている人を「人たらし」と呼ぶことがあります。コミュニケーションをとるのが上手で、多くの人から好かれている人という意味で用いられています。 ただ、もともとの名残もあってか、八方美人やいい顔しいの人を「人たらし」と言うこともあります。 人それぞれの解釈や考えによって捉え方が違うようです。
「人たらし」が、なぜ良い意味で使われるようになったのかと言うと、そのルーツはあの農民生まれにして天下統一を果たした戦国武将の豊臣秀吉にあるようです。 人の懐に入るのがとても上手だった豊臣秀吉のことを、司馬遼太郎が著した「新史太閤記」にて「人たらしの天才」と表現したのです。 司馬遼太郎という言葉を扱うプロが、表現したこの言葉から豊臣秀吉＝人たらしの天才となり、豊臣秀吉のような人のことを「人たらし」と呼ぶようになりました。 豊臣秀吉の「織田信長に草履取りを命じられた際、冬の寒い季節に草履を自身の懐で温めてから信長に差し出した」というエピソードが「人たらしっぷり」を表していますね。 そういった小さな心遣いで人の心を掴んでいました。 そんな「人たらし」の特徴を紹介していきます！
「人たらし」は自然に出来る才能タイプと、自ら人たらしになっている努力タイプに分かれると言われています。 ちなみに、有吉さんは「努力タイプ」のようです！ しかしながら、先ほども説明したように「人たらし」とは良く思われるばかりではありません。 可愛がられやすいことには間違いないですが、例えば自分の同僚に「人たらし」がいたとします。 仕事は確実に自分の方が早く出来も良いとしても、言動など仕事そのものには関係のないところで上司の心を掴み可愛がられている人がいたとしたら…どう思いますか？ そういった言動で上司や取引先の心をつかむのも社会人にとっては大切なスキルのひとつですが、敵をも作り兼ねません。 そんな「人たらしさん」とはどんな特徴があるのか紹介していきます！ みなさんはいくつ当てはまりますか？ 当てはまるかどうか、診断も兼ねてチェックしてみてください！
よく笑っています。 どんなときでも笑顔を絶やしません。 基本的に不機嫌な様子を周りには見せません。 いつでも近寄りやすい雰囲気が出ています。 そのため、いつでも人が寄ってきます。 不機嫌オーラが出ている人のところには、聞きたいことがあっても声をかけられないですよね。 しかし、それが胡散臭い・腹黒いなどと感じる人もいるようです。
ネガティブなことを話しません。 やっぱり人は、ポジティブな話を聞いていたいものです。 愚痴が好きな人たちも世の中には多くいますが、そういった人の周りには愚痴を言う仲間しかいませんよね。 ただ、本当に誰かが悪いことをした時にみんなで「あれは良くなかったよね」などと話していても、そういった話に参加しないと「いい子ぶりっ子」などと思われてしまいます。
常に素直です。どんなことも素直に受け止められます。 人から注意や指摘をされた時も、それらを素直に受け入れて謝意を伝えることができます。 言った相手も悪者になることなく、その後もより良い関係を続けられますよね。 そして、小さな変化にもよく気付き、素直にそれを相手に伝えることができます。 髪型やネイルの変化、いつも飲んでる飲み物と違うことなど、「今日違うね」「それいいね！」と素直に言うことができます。 卑屈さや、嫉妬がないので、相手を素直に褒めることができます。 褒め上手はいいことですが、あまりに多いと「言えばいいと思ってるんじゃないの」などと思われてしまいます。 異性に対してや目上の人に対してよく言っている人は、周りから見ると「媚売り」と捉えられてしまいます。
とにかく人懐っこいです。 人のことが好きなので、人から好かれるわけです。 他人を嫌がったり拒否する人は、やはり人から嫌がられ拒否されてしまいますよね。 そして懐っこさゆえ、相手のことを「○○さん！」「△△ちゃん！」などと、よく名前で呼びます。 そうすると、自然と相手も名前で呼ぶようになりすぐに覚えてもらえるようになります。 ただ、馴れ馴れしいのが苦手な人や同じように出来ない人が周りにいても、自分だけそういうことをしていると浮いてしまいます。 喜ぶ人と不快感が覚える人がいることを忘れてはいけません。
人懐っこさもあり、とにかく人に対して関心があります。 そのため、些細なことにもよく気付き声をかけたりフォローすることができます。 また、誕生日などを覚えていてちょっとしたプレゼントを渡したりと、気が利きます。 そんな心遣いが人の心を掴み、多くの人から好かれます。 しかし、自分だけがそういうことをしていると、その人の誕生日を知らなかった同僚や先輩からすると「言ってよ！」と思われてしまいます。 「抜け駆けしたな」「自分だけ気に入られようとして」と思われてしまいます。 そういう気がなくても、誕生日の相手だけではなく周りにも心遣いをして「みんなで祝いましょう！」などと言えるとみんなが気持ち良いですよね。
「人たらしさん」はマメで丁寧な人が多いです。 メールやSNSなどの返信がはやいです。 「あとでいいや〜」などと思うことが少なく、気付いたらレスポンスします。 それも一言だけやスタンプだけではなく、丁寧にします。 そのため相手も気分が良いんですよね。 そういう人とは話も早く、仕事をするのも計画を立てるのもしやすいです。 なので連絡を送りやすい相手であるため、連絡が来ることも多いでしょう。
よく人の話を聞きます。 上記でも説明したように、相手のことをよく覚えていてそれを聞くことが出来ます。 そのため話をさせることも上手であり、「うんうん」とちゃんと聞いてくれます。 余計なことを言ったり話を否定したりもしません。 とにかく、話している方が気持ち良くなってしまうように傾聴してくれます。 それでいて、自分からも話すことが出来ます。 他人にも関心があり、自分のことも知ってもらいたいと思っています。 どうでもいいことだし話さなくてもいいか、と人がわざわざ話さないようなことでも、率先して話します。 ただそれを煩わしく思う人もいるようです。 「気持ち良いのはあなただけですよ」などと思われないように注意しましょう。
「人たらしさん」は、面倒見も良いです。 自分が人から関心を持たれたり褒められることが嬉しいため、同僚や部下、年下の後輩などに対してそれを行うことができます。 また、よく気がつくのでフォローをしたり、どう？などと声をかけることができます。 こうした面倒見の良さから、部下・後輩などから慕われます。 しかし、自分だけ部下や後輩に慕われていると同僚（同期）や先輩からは良く思われないことがあります。 そういった行動は勘違いされやすく妬まれてしまいます。 「自分だけ」になってしまわないように気をつけることが大事です。
「人たらしさん」は目上の人を立てることができます。 また礼儀正しく、挨拶や謝意の言葉は忘れません。 そして、仕事などサボらずに真面目にこなします。 やるべきことをきちんとやっているため、信頼があります。 そのため仕事を任されたり、年配の人からも可愛がられたりします。 礼儀正しくするのは、社会人としては当たり前のことですので、相手からも印象がよく可愛がられるのは当たり前ですね。 仕事が出来ても、礼儀のなっていない人は一緒に仕事をしたいとは思われません。
「人たらしさん」は空気が読め、相手とのいい距離感が自然と取れます。 他人との関わりをめんどくさがらないので、相手が話を聞いてほしそうなときに聞いてあげ、相手がそっとしてほしそうな時はそっとしておきます。 この絶妙な距離感に、人は居心地の良さを覚えたり感謝したりします。 そしてもっと一緒にいたいなあ、と思われるのです。
人たらしは、とにかく誰に対しても分け隔てなく関わります。 そのため仲の良い社員にも、普段関わりのない社員にも上司にも部下にも、元気な挨拶をします。 それだけですごく印象がいいですよね。 どんなに仕事が出来ても、挨拶が素っ気なかったり、むしろ挨拶を返してくれないような人は「嫌な人だな」と思ってしまいます。 例えば他部署の人が、人たらしのいる部署に用事があったとします。 そういうときに、普段元気に挨拶してくれる人に声を掛けやすいですよね。 それをきっかけに話すようになり、部署内からは「他部署の人とも仲良くしてる！」と驚かれることも多いでしょう。 挨拶はコミュニケーションにおける基本ですので、それがしっかり出来ていると周りから好かれます。
これ、意外と出来ない人が多いんですよね。 なんとなく多数派の意見に賛同してしまったり、特に意見を出すこともなく会議を終わらせる人もいます。 また、自分の意見があるときはそれを押し通そうとしたり、相手の意見を聞かない人もいますよね。 しかし人たらしは、まず自分の意見ははっきりと伝えることが出来ます。 さらに相手の意見もしっかりと聞いてくれます。 なので会議がとてもしやすいんですよね。職場内でも信頼されることが多いでしょう。
人たらしは、噂話や悪口に加担しません。 そういう陰湿なことを嫌いなことが多いです。 いくら表面上はいい人でも、噂話をする人って信じられないですよね。 周りが噂話をしていても聞こえないフリをするか、その場を離れていきます。 そのため、噂話が好きなようなタイプからは「いい子ぶってる」などと言われてしまうかもしれませんが、他の人たちからは信頼されることが多いでしょう。 ただ、本当に誰かが悪いことをした時にみんなで「あれは良くなかったよね」などと話していても、そういった話に参加しないと「八方美人」「嫌われたくないだけ」などと思われてしまいます。
人たらしはとても甘え上手です。 相手の懐にすっと入って、甘えるんですよね。 でも相手に「また甘えてきた…」と思わせるんじゃなくて、甘えるタイミングも上手なので相手は「頼ってくれてる」と嬉しくなります。 甘えられた側も「ほんと甘えるの上手だな…」と思っても、甘えられることが嬉しいので結局甘やかしてしまうんですよね。 しかもそうすることで人たらしはすごく嬉しそうにするので、相手も嬉しくなってしまいます。
嬉しいときはとことん喜んで、悲しいときはとことん悲しんで、怒るときはちゃんと怒る！のが人たらしです。 しかし感情で人を振り回すようなことをするのではなく、今どういう気持ちなのかが一目瞭然なので周りも分かりやすいです。 怒っていても、何に怒っているか分からない人ってめんどくさいですよね。 でも人たらしは「何についてどうして怒っているか」というのがわかるので、「わたし何かしたかな…」と思わせません。 しかも分かりやすいのがかわいいので、男女問わず感情が分かりやすい人は可愛がられます。 そして「悲しいことあったならおごってあげる」とか「一緒にストレス発散しようか」などと誘われることも多いです。 ただ、大人にもなって感情が表に出過ぎている！と、マイナスに評価されてしまうこともあります。
これはもう天然モノなので、努力タイプさんには当てはまらないかもしれませんが、、、 飲み会やプライベートなどで、ちょっぴりハメを外したりします。 外しすぎるのではなく、ちょっぴりです。 気が緩んでしまい、思わず外れてしまう感じが人の心をくすぐります。 また、急な天然ボケをかましてきます。 いつも真面目でしっかりしていテキパキと動いているのに、ぽわんっと突然なるのです。 もうそうなってしまえば「なにそれ可愛い！！！！」「憎めない！！！！」と性別や年齢問わず、きゅんと来てしまいます。 ただ、人の好みや価値観には違いがあります。 呆れてしまう人もいます。
人たらしは恋愛をすると、好きだという気持ちを全面に出します。 好かれている相手本人はもちろん、周りの人も一目瞭然です。 好きな相手には「2人で会いたい」「ご飯食べに行こう」と誘いまくります。 相手も最初は好きじゃなかったとしても、あまりのアピールに押されて気になってしまうことも。 この素直さが、相手の心を絆してしまうんですよね。
ただ、天然人たらしは「魔性の女」「罪深い男」などと思われることも多いです。 というのも、本人はその気がなくても周りにいる異性が「好意があるのかな…？」と思ってしまうんですよね。 素直に褒めてきたり、約束を覚えていてくれたり、甘えてきたり…そういうことをされると意識してしまいます。 しかし人たらし本人はそういった意識がなく、誰に対してもそういった態度をとるので「魔性の女」「罪深い男」と言われてしまいます。
人の価値観によって、受け取り方や解釈は違います。 そのため、100％全員の人からは良く思われるわけではないですがビジネススキルとしても「人たらし術」は役立ちます。 そんな「人たらし」さんから学べる処世術を紹介します！
すぐに実践できる「人たらし術」のひとつは「笑顔」です。 朝、出勤したり登校したら笑顔と主に挨拶しましょう。 それだけで人はほっこりします。 それから、他人の悪口を言ったり嫌なことなどを長々と話すのはやめましょう。 人の気を引きたいがために、嫌なことや落ち込んだ話などする人がいますが、基本的に周りの人は気分が悪いですよね。 そういった話をせず、楽しい話をニコニコと笑顔で話しているだけで自然と人は集まってきます！
そして、ちょっと難しいかもしれませんが、「素直になること」です。 相手が話してきたことを素直に受け入れる、自分自身のことも素直に受け入れる、それだけでだいぶ変わってきます。 ただ、素直がいいからといって相手が気分を害すようなことをすぐに言葉として出すのは良くありません。 謝意の言葉や、相手の良いところなどを言葉にして伝えましょう。
「相手に心遣いができること」「礼儀正しくあること」はどんな人でも見習うべきことだと思います。 これに関しては、人たらし以前の問題なような気もしますが… この2つのスキルはビジネスシーンでも多いに役立ちます！ 「礼儀」はどんな場面でも大事なことです。 「親しき仲にも礼儀あり」というように、同僚など仲の良い人にも礼儀正しくありましょう！ そして、ちいさな「心遣い」でも人は嬉しくなり、そういった人を信頼します。 ちょっとした一言や、おつかれさまですと飴を渡すだけでも人は癒されるものです。 礼儀正しく振る舞い、誠意を持って仕事に励みましょう！ そして、同僚や取引先などに対して小さなことでも心配りが出来るととても「おっ！」と思われたり、認めてもらえるようになります。
いくら人懐っこくて素直でかわいくても、常識がなかったら他人からは嫌悪感を持たれてしまいますよね。 そのため、礼儀はもちろんのことTPOに合わせた服装や態度も大切にしましょう。 職場に華美な服を着てこないとか、偉い人がいる前では騒がないようにするとか…当たり前のことですが、慣れてくるとTPOに合わせたことが出来なくなる人がいます。 人たらしになるには、TPOをしっかりと考えた言動や身だしなみを心がけましょう。
これも常識ですが、時間や約束を守りましょう。 でも、いつも時間を守って早くに待ち合わせに着いていたり、約束を必ず守ってくれる人って信用できますよね。 しかも口約束したようなことも覚えていて守ってくれるんですよね。 「行こう」とだけ言ってなかなか実行しない人って多いのですが、人たらしは「この前行ってた飲み会、いつにする？」などと言ってくれるので、やっぱり嬉しくなります。
人たらしは、相手の気持ちを理解しようとします。 やっぱり理解してもらえると嬉しいですよね。 なので、相手の立場になって物事を考えるようにしましょう。 そこで価値観が少し違ったとしても、同じ視点から考えてくれようとしているだけで「この人は素敵な人だな」と思います。 「あの人に相談したら親身になってくれる」「迷ったら一緒に考えてくれる」と思われて、周りから好かれます。
人たらしは、褒め上手です！ なので相手をしっかりと観察して褒めましょう。 また褒めるときは当たり前に言うのではなく、他の人が言わなさそうなことを見つけるといいです。 さらに「あなたのおかげで助かった」と、存在自体を褒めるのもひとつです。 人たらしは、それを誰に対しても平等にできるので愛されるんですよね。 周りの人にちゃんと感謝の気持ちを持って褒めましょう。
人たらし術を実践しようとしても、頑張ってやろうとするとかなり不自然になります。 そうすると「好かれようと必死な人」という印章になってしまいます。 なので、いきなり完璧な人たらしになろうとするのではなく、自分の出来る範囲で徐々にやっていきましょう。 最初は挨拶と笑顔を頑張るなどしてみてください。 それだけでも、周りからの印章はかなり変わりますよ。
人たらしは人の懐に入るのが上手です。 最初から壁をあまり作らずに、誰とでもフレンドリーに接します。 しかしそういった様子が「馴れ馴れしい」と感じてしまう人もいます。 なので相手の様子を伺いながら、距離感を考えて接する必要があります。 上下関係や年齢などを細かく気にする人もいますので、しっかりと考えましょう。
また人たらしは周りから好かれているので、嫉妬されてしまうことがあります。
「人付き合いは、練習次第でいくらでも上達する」をモットーに集め、世界の膨大な心理実験のデータから導き出された「人たらし」の極意を伝授！
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…「ひとたらし」..... m(_ _)mｽﾐﾏｾﾝ
「人たらし」について理解できたでしょうか？ ✔本来は「人をだますこと、だます人のこと」という意味 ✔最近では「コミュニケーションをとるのが上手で、多くの人に愛されている人」のことを指す ✔そういった意味になったルーツは司馬遼太郎と秀吉にある！ ✔「人たらしさん」はとにかくモテる あまりにやりすぎると違和感を持たれてしまいますが、人に興味を持たれたり優しくされて嫌がる人はほとんどいません。 ビジネスシーンでも日常生活でも、実践できることがあればやってみてください。 また、周りにいる「人たらしさん」を研究して真似できることを見つけてみましょう！
