「思考停止」している人っていますよね。何も考えていないのか、考えられないのか、はたまた考えることを辞めてしまったのか…。仕事をしているのに思考停止している様子があるとイライラしてしまいますよね。そこで今回は「思考停止している人」について詳しく解説していきます。思考停止している人の特徴や原因を紹介していきます。また、改善方法も紹介しますので悩んでいる方は是非参考にしてみてください。
「思考停止」は「しこうていし」と読みます。 「思考停止」の意味は「物事を判断することや考えることを辞めてしまうこと」です。 完全に脳の思考が停止したという意味で使われるのではなく、「仕事で言われたことしかしない」「指示されなかったら何もしない」ことに対して使われています。
●フリーズ 本来の意味は「凍る、氷のように固まる」です。 そこから転じて「思考回路が停止すること、動きが止まること」などを「フリーズする」と使われています。 例文
●頭の中が真っ白になる 「頭が真っ白になる」の意味は「衝撃的な事実や緊張などによって正常な判断が出来なくなってしまう様子」です。 パニックになって何も考えられないときに使います。 例文
●茫然自失(ぼうぜんじしつ) 「茫然自失」は「呆気にとられてぼんやりしてしまうこと」です。 あまりの驚きで我を忘れたり思考回路が停止してしまう時に使います。 例文
「思考停止」の英語は、直訳すれば「stop thinking」です。 「言われたことを何も考えずにやり続ける」と解釈すれば、
You just keep doing what you are told to do without thinking.
君は思考停止してるよ。
などと表現することも可能です。
自分に与えられた仕事が、自分のキャパを超えてしまっていると思考が停止してしまいます。 人の力量には限度があって、力量を超えてしまうと「あれもやらなけれいけない」「これもやらなければいけない」という状況下に混乱してしまいます。 余裕がなくなると、人は何も考えられなくなってしまいます。 そのため、キャパオーバーすると思考停止してしまいます。 一つずつこなしていけば出来るのですが、キャパを超えてしまうと何も出来なくなってしまいます。
自分自身の知識や経験、能力が足りないと思考停止してしまいます。 キャパオーバーにも繋がりますが、知識・経験・能力が足りないと仕事をこなしていくことが出来ません。 どうすればいいかも分からず、思考が停止した状態になってしまいます。 分からないことが10あるうちの1つくらいであれば、対策を考えたり他を応用したり先輩に聞いたりすることが出来ますが、分からないことが多すぎるとパニックになってしまいます。
本当は自分の「やりたいこと」があるのに、職種の選択をミスしてしまい「やりたくないこと」を続けてはいませんか? 人は、我慢をして何かを続けていてもいつか限界がきてしまいます。 ふと、「自分は何をやっているのだろう・・・」と我に返ってしまうと、虚しい気持ちになってしまいますよね。 そして何かを考える気力がなくなってしまい、思考停止してしまいます。
思考停止してしまうのは、ストレスが溜まってしまったことで「精神的に疲れている」という心からのサインである可能性があります。 人間関係で嫌なことがあるとストレスって溜まりますよね。ましてや上司との関係が最悪だと、毎日疲弊してしまいます。 自分では「大丈夫」だと思っていても、心は疲れていて「休んでほしい」とSOSを出しているのかもしれません。 とくに精神面での疲労は、肉体的な疲労と比べて自分では気づかないという人も多いです。 気にしないようにしているつもりでも、そういった日々の些細なストレスが大きな負担となっている場合があります。
また会社の雰囲気が合わないと、会社に居づらくなってしまい緊張状態が続きます。 そうすることでリラックス出来ずに、知らない間にどんどんストレスが溜まっていきます。 そうなると思考は停止してしまいます。 働いている人たちが自分とは全く違うタイプで話が合わなかったり、自分だけが向上心を持っていて周りはやる気がないような環境だったりすると、思考停止しやすいです。 いくら仕事だと割り切っても、やはり人間ですので雰囲気や人間関係、モチベーションなどもかなり仕事には関わってきます。
思考停止するのは、仕事すること自体に疲弊しているのかもしれません。 ストレスだけでなく「肉体的な疲労」が溜まっているという可能性もあります。
など、「歩き疲れて、もう歩きたくない」と思うのと同じように、肉体的疲労の蓄積により「何も考えたくない」と脳みそが察知して思考を停止してしまっているのかもしれません。
思考停止している人は考える事が出来ないので、事前に準備をすることが出来ません。 「これをするにはあれが必要だな」などと考えられません。 そのため、その時になってはじめて「あれが足りない」「これが足りない」と騒ぎます。 思考停止している人は、とにかく準備や計画が苦手です。
思考停止している人は、先のことなど考えられません。 そのため、事前に計画を立ててから物事をこなしていくということが出来ません。 また、計画を立てたとしてもその通りに行動することも出来ません。 仕事などを頼むと、中間報告などしてくることもなく、むしろ進めていないことも多いです。 その日その日で考えて行動するので、期限ギリギリになったり間に合わないことがあります。 「この日までにこれをやる!」「これだけのことを毎日こなす!」ということを考えられません。
元々怠け癖がついている人は「めんどくさい」と思うことが多くなっています。 それによって思考を停止してしまあいます。 それで学生時代はなんとかやってこれたけど、社会人になると怠けるわけにはいきません。 怠けたい気持ちから「めんどくさい」と思ってしまいます。 さらに思考停止している間に、周りは怠けずちゃんと仕事しているため差がついてきます。 その結果、焦り初めてキャパオーバーになり、余計に思考停止してしまいます。
日頃から周りに合わせてばかりいるので、自分で考えるクセがついていません。 そのため思考停止していることが多くなります。 自分の意見を言うことが苦手だったりめんどくさいなと思っている人は、周りに合わせてしまう方気が楽ですよね。 いつの間にか何事においても自分で考えることをやめてしまっています。
仕事をするうえで、最初のうちは知らないことが多くても働いているうちに自分で「〜の後は〜をするんだな」とか、「〜の時は、〜を先にしておけばいいんだな」など、流れ的なものや、やっておくべきこと・やらなければいけないことが、わかってくるはずです。 「今自分のするべきこと」を判断して作業をしていくんだと思うのですが、思考停止している人はいつまでたっても自分自身で判断することができず上司からの指示がないと動けません。 「次何をすればいいですか?」と質問してくる人っていませんか? 思考停止してる人はいつまでたっても指示がないと動きません。
思考停止しているので、返事をしない時があります。 これはもう完全に意識がどこかに飛んでいっていますね。 思考停止の最終形態と言ってもいいかもしれません。
思考停止してしまっているのならば、思い切って休んでみましょう。 そのまま無理をしていても、いつか必ず限界が来てしましますので、無理をしないで身体や気持ちを休めることを優先してみることをオススメします。 「たった1日有給をとってのんびりしてみる」でも気持ちに余裕がでてきます。 すぐには無理ということであれば「○日は休んでのんびりしよう」と決めておくだけでもリラックス出来て、思考停止状態が和らぐかもしれません。
太陽光には、「メラトニン」の分泌を抑える効果があります。 この「メラトニン」には、睡眠を促す効果があり、太陽の光を浴びてから15時間後分泌されると言われています。 つまり、
というサイクルを作ることによって、質の良い睡眠をとるこができるということです。 眠気で日中体がだるいことが原因で思考停止している人は、「日光を浴びる」ということを意識してみてください。
思考停止している時は、新しい刺激を与えるといいでしょう。 例えば休日に家でゴロゴロしていると、身体がどんどん気だるくなってしまいますよね。 そんな時は行ったことのない場所やちょっと遠出をしてみるといいでしょう。 脳にも心にも刺激があり、思考が動き出すかもしれません。 しかし無理に思考停止を改善しよう!と思うのではなく、ぼーっと歩きながら周りをちょっと見て歩いてみてください。 「空キレイだな〜」とか「こんなお店あるんだな〜」とか、そんな感じで大丈夫です。
好きなアーティストがいるのならば、好きなアーティストの音楽を聞いて気持ちをリフレッシュさせるのもいいでしょう。 ゆったりしたい気分であればスローミュージックを、とにかく気分を上げたい!という時はアップテンポの音楽を聞くなど、お気に入りの音楽で気持ちが前向きになり思考停止が改善されるかもしれません。 「音楽療法」というものがあるように、「音楽」には健康の維持や生活の向上のみならず、心身障害の機能回復効果が見込めるとされているので、試してみる価値ありです!
漠然と大きな目標を立ててしまうよりもまず、小さな目標を立ててみましょう。 「寝る前に部屋をリセットして、朝気持ちのいい状態で起きることを心がける」など、できそうな目標をたてて、行動していくと、だんだん「できる自分」に自信をつけることができます。 そうすることで、「何もしたくない」という感情も薄れてくることでしょう。 大きすぎる目標を掲げてしまうと、できない自分に焦ってしまったり嫌気がさしてしまい心に負担がかかってしまいますので注意してください。
日記をつけてみましょう。 思っていることを、文章に書き表すことでごまかそうとしていた自分の気持ちを客観的に受け止めることができます。 誰に見せるわけでもないので、思ったことを素直にそのまま書き記します。 そのうち、なぜ自分が思考停止しているのか原因がわかってくるかもしれません。 自分の気持ちと向き合うためにも日記をつけることをおすすめします。
それからToDoリストを作りましょう。 やらなきゃいけないこと、買うべきものを細かくリスト化しましょう。 そうすることで、忘れずに実行することが出来ます。 まずは無理にでも思考を停止させないようにするべきことをリストアップすることが大事です。
運動不足も思考停止してしまう原因の一つです。 特にデスクワークの人は運動不足になりやすいので、毎日散歩をしたり軽い運動をして汗をかいてみましょう、 また軽くストレッチをするだけでもいいのでリンパや血液をしっかり流しましょう。 それだけでも気持ちのリフレッシュができます。
睡眠不足は人間の大敵です。 疲労も溜まってきますし、体調も崩しやすくなってしまいます。 心と身体は繋がっているので、体調が悪いと心の元気もなくなってしまいます。 その結果、思考停止してしまうことって結構あるんです。 疲れてしまい、考えることをやめたくなってしまうんです。 まずはしっかりと睡眠をとって身体を休めましょう。
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いかがだったでしょうか? 思考停止してしまうと、何も考えなくて済むので楽ですよね。 しかしそれではいつまで経っても成長しないですし、人生も楽しくなくなってしまいます。 思考停止してしまっているなと感じたり、思考停止していると指摘されてしまった場合は改善するよう努めていきましょう。 思考停止は楽かもしれませんが、色々と考え出すときっと楽しいことがたくさんあります。 もし周りにいたら、思考が動き出すようフォローしてあげましょう。 会社がうまくいくためにも、一人でも多くの社員が思考を巡らせていくことが大事です。 そして思考停止しないよう、相手のことを否定したりすることはやめましょう。